蜘蛛の糸

数日前に、自宅のダイニングのカーテンに、蜘蛛の糸の罠にはまって死んでいる虫を発見！

その虫は蜘蛛の糸がこんがらかって身動きがとれず死んでしまったようだ。

その様子はまるで蚕の幼虫のようで不気味だった。

今朝、やっと意を決してその死骸を駆除することに。

白い糸は粘り気があって、これでは虫は一溜まりもないなと思った。

さて、ティッシュを手に取り、罠にはまった可愛そうな虫をよく観察。

ん？？？？ん・・・・・？？？？

この虫、どう見ても蜘蛛なのだ・・・・。

この蜘蛛は自分の罠にはまったのか?

そんな馬鹿な！

いや・・・蚕の幼虫のように糸が絡まっているところを見ると、どうやら自分の出した糸に絡まって絶命したと考えた方が合理的である。

蜘蛛の生態に詳しい訳ではないけれど、こんな間抜けなことってあるのか？

自分の罠で死ぬのだぞ・・・。

さぞ悔しかっただろうな。

自己憐憫甚だしかったろうな・・

不憫極まりなく、同情を禁じ得なく涙した・・・

ちょっと笑い涙だったけど。

いや、待てよ、蜘蛛は（あぁ！！誰やこんなとこに罠仕掛けとんねんボケ！・・・）と思ったのかも知れんな。

それなら少し浮かばれる気もする。

輪廻の話を出すまでも無いけれど、まぁー命っちゅうか、何かしら意味があってこの世に生まれる。

この蜘蛛はいったい何を学ぶ為に生まれたのかね？

この蜘蛛の死には、非常に深遠な教えがあるような気もするけれど。

それにしても、不覚にも笑ってしまった・・・。

蜘蛛さんよ、あんた、間抜け過ぎだろ。

とりあえず、蜘蛛さん・・・ご愁傷様です。（笑