ある日のmacchan

ワイン&グルメ、旅の記録

Luis Pato ルイス・パト

2024年10月25日 | ポルトガルワイナリー2024
最後の訪問ワイナリーはバイラーダの「Luis Pato ルイス・パト」







ルイス・パト氏はただいまボストンにいらっしゃって、リモートでご挨拶

・ルイス・パト氏はもともと化学技術者。ロンドンのインターナショナルワインチャレンジのテイスターとして世界のワインを知る機会を得た。地域の品種バガの可能性を見極め、従来のバイラーダワインとは異なったアプローチで全く新たなワインを生み出している。
・バイラーダの気候は大西洋の影響を受ける。夏は最高気温40~42度、最低10度と寒暖差があり、ブドウにフレッシュさを与え、白ワインやスパークリングワインに向いている。
・ポルトガルでは土着品種、ブレンドにこだわりがあり、モノ・セパージュには反発が強かったが、EU加盟により個性の強いワインを造らないと競争出来ないと考え、バガを主要品種とするワイン造りをした。
・バイラーダの土着品種バガは8世紀ごろから作られていたが、とてもタニックで10年は飲めない品種。なんとか早飲み出来ないかと、完熟する前に収穫し、650ℓより大きなフレンチオークで熟成させるなど、柔らかく作るようにした。
・バガは2回収穫し、1回目はスパークリングワインにし、2回目のものは酸がやわらかくなる。

醸造所を窓越しに見学した後、9種類をテイスティング


①Espumante Informal 2014
 スパークリング トラディショナル方式 バガ100%
②Espumante Vinha Pan 2019
 スパークリング トラディショナル方式 バガ100% No SO2
③Ducking Pet Nat 2023
 微発砲 セルシアリーニョ(セルシアル×アルバリーニョ)100% No SO2
④Vinhas Velhas Branco 2023
 ステンレス発酵 古樹 ビカル、セルシアル、セルシアリーニョ 
⑤Parceia Candido 2022 
 Portuguess Chestnut(オークより安い)石灰質土壌 セルシアル100%
⑥Quinta do Ribeirinho Branco 2022
 Portuguess Chestnut 砂質土壌 セルシアリーニョ100%
⑦Vinhas Velhas Tinto 2022
 フレンチオーク 石灰質土壌 古樹 バガ100%
⑧Vinha Pan 2019
 フレンチオーク 石灰質土壌 シングルヴィンヤード バガ100%
⑨Quinta do Moinho 1999
 フレンチオーク 石灰質土壌 シングルヴィンヤード バタ100%

スパークリングワインは実にユニーク。
白は⑥キンタ・ド・リベイリーニョが、旨味があり好み。セルシアリーニョ 初めていただきました。
赤はバガのイメージが違いましたが、⑧ヴィーニャ・パンが、凝縮感があり美味しかったです。

ありがとうございました!

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