先生「〇の数を かけ算で 答えを出します。
一番上は?」
児童「3×3」
先生「3ずつが3こで、3かける3。
いいね!
次は?」
児童「2×6」
先生「2ずつが6こで、2かける6。
いいね!
次は?」
児童「2かける・・・ ?じゃない。」
「これは、かけ算でできません。」
「同じ数ずつに、なっていません。かけ算になりません。」
先生「ホントだ!同じ数ずつじゃないね。
かけ算は、」
黒板に、
『同じ数ずつのものが、 何こかあるとき、ぜんぶの数をもとめるけいさん。』と
書く。
また、三つの数の関係を 貼る。
先生「全部で、何個になりますか。
たし算、絵、言葉、かけ算で 考えていこう。」
児童の発言を 取り上げながら、4つの考え方で
問題を 解いていく。
*かけ算の式で使う「4」「3」の二つの数が、
違う意味を もっていることに気が付くよう、
一つ分の数「4」は、赤で、
いくつ分「3」は、青で、書く。
*もう一問、同じように、テンポよく、二つの数の違いや
かけ算の意味が 理解できるよう 進める。
児童 プリントに、赤鉛筆、青鉛筆、黒鉛筆で 書き込む。
児童 線で結ぶ。
*上記のようなプリントを 数の色付け無しで 行ったとき、
正しくできない児童が、何人もいた。
「2×4」と「4×2」の違い、「3×2」と「2×3」の違いが、あいまいで
分からず、間違えて線結びしていた。
この授業の、赤と青の色付けは、「1つ分の数」「いくつ分」の違いが、より
鮮明になり、正しく理解することができた。
★「問題→たし算の式→絵→ことば→かけ算の式→答え」の過程を
何度も繰り返すと
「絵→かけ算の式」でも
「かけ算の式→たし算の式」でも
「ことば→かけ算の式」でも
自由自在に書くことができるようになった。
これは、かけ算の意味が理解できているということ。
かけ算の意味が分かった後の
かけ算の最終形は「問題→かけ算の式→答え」。