1 数の読みに 流されて、数の書き方を 間違える。
「ひゃくななじゅうろく」を「100706」と 書いた児童がいました。
数の読み方のままに、数字を書いていくと こうなります。
「ひゃくご」を「1005」と書く児童もいます。
この書き方で、いいかどうか、どう間違っているのか、どうしてこう
間違ったのか、子どもたちに考えさせると、いろいろ意見が出てきます。
教師の方では、
3けたの数は、3つの位の枠で、表すこと。
➡上記の枠が記載されたプリントに、3けたの数を書いたり、
➡自分でノートに 上記の枠を書いてから、3けたの数を書く。
3けたの数の 位は、
一の位・・・1がいくつ
十の位・・・10のまとまりがいくつ
千の位・・・100のまとまりがいくつ
と、考えること。
➡上記の言葉を言いながら、枠に3けたの数を書く。
三つの枠の どの位置に「4」があるかで、「4」の
意味や読み方が変わってくること。
以上の説明を繰り返したり、書き方を繰り返すと 数字の読みに流されず、
3けたの数を 書けるようにまります。
2 10をもとにして 数を考えるのが、難しい。
「250」は、10のまとまりがいくつか、聞くと、「???」の
児童が数人いました。
「250」という数をイメージすることができれば、考える糸口が
見つかります。
10のまとまりと 100の関係で、児童に身近なものは、お金です。
「50」円は、10円玉 5枚。
「200」円は、100円玉、2枚。100円玉1枚は、10円玉 10枚。
「200」円は、10円玉 20枚。
「250」は、10のまとまりが、25個。
この思考過程を、3けたの数の枠を 使って、説明してくれる児童が
いました。その説明の最後、児童が、一の位の枠を 手で隠して「25個」、
と言ったとき、他の児童が「ああ、なるほど」と言っていました。
♡ 児童のつまずきは、習熟の時間にもなり、新しい発見の時間にもなり、
学習したことが深まる時間にもなります。