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サクラ大戦を穢すな

2021-05-15 09:36:00 | 日記
サクラ革命は何故に失敗したかは2回に分けて書いたが、そもそも旧作ことサクラ大戦のファンに対する侮辱みたいな作品であったことも原因である。

旧作ファンが激怒して見向きもしなかったのも響いた。
それは『新サクラ大戦』も同じことが言えるし
しくじるべきしてしくじったと言える。

そもそもサクラ大戦を分からない人のためにかい摘んでその歴史を言う。

まだセガが自社のハード機のセガサターン時代に、キャラゲームがセガにはなかった。

どうしてもこの状況を打破すべく、元はホンダにいた副社長の入交昭一郎氏(1940-)が当時ハドソンにいて、天外魔境シリーズなどを発表していた広井王子(1954-)がレジャーでグアムにいた際に、入交氏が自ら出向いて説得して、「キャラゲームを作ってくれないか、お願いだから」と言うリクエストに広井王子も考えるところがあり、受諾した。

企画自体は1995年から始められ、96年9月27日にセガサターンにより発売される
ジャンルは『ドラマチックアドベンチャー』として発売され、脚本は数多のアニメのヒット作を手がけたあかほりさとる(1965-)、音楽は特撮では『勝手にカミタマン』(1985年)や『超新星フラッシュマン』(1986年)などの音楽を手がけた田中公平(1954-)、メインキャラ原案が藤島康介(1964-)、それらのキャラクリーアップや他のキャラをデザインした松原秀典(1965-)などの錚々たるメンバーが集まり発売された。

アドベンチャーパートでは時間制限のあるLIPSなる新機軸を用いて、戦闘はシミュレーション形式で行うと言うゲームで、アドベンチャーパートでの言動いかんで帝国華撃団の隊員たちのやる気が変わるなどの要素も持ち込んだと言う今から見ても画期的な作品である。

一作目はそのほかに類をみない作品だったのがウケて横山智佐が演じた真宮寺さくらはもちろんのこと、最初はあまり仲が良くない神崎すみれ(cv富沢美智恵)やロシア革命で活躍し、重い過去を持つマリア・タチバナ(cv高乃麗)、フランスから来た無邪気で底知れぬ霊力(と言うより超能力だろあれ!)のアイリス(cv西原久美子)
男よりもデカい怪力で琉球空手の使い手で明るい性格の桐島カンナ(cv田中真弓)変な関西弁を使う中国人少女で発明好きの李紅蘭(cv渕崎ゆり子)など、帝国華撃団花組の隊員達はそれぞれに出生もバラバラで個性的なキャラがいる。

それらを纏めるために花小路伯爵から呼ばれた江田島海軍士官学校を首席で卒業した海軍少尉大神一郎(cv陶山章央)はプレイヤーの分身としてゲームでこれらの個性豊かで霊力のある乙女達を隊長として率いる。

そんな帝国華撃団のもう一つの顔が帝国歌劇団でもあり、大帝国劇場(略して帝劇)の管理人にて帝国華撃団の司令であり、西南戦争、日清戦争、日露戦争、そして帝国華撃団が結成されるきっかけを作った降魔戦争で隊長を務めた米田一基(cv池田勝)にモギリをやらないかと言われ
大神は戸惑いながらも他にすることもないので引き受ける。

その時は帝国華撃団であると言う事実は伏せられていた。

そして、さくらがすみれの着物の裾を間違って踏んでしまい、すみれがガチギレした際にさくらは謝るも「これだから田舎の人は嫌ですわ、粗野でお下品で」と言われたのにむかついたさくらが今度は故意にすみれの着物の裾を踏みつけてまた顔面から崩れ落ち、すみれが「このガキャ〜!さくらさん、口で言っても利かない人はこうよ!」とビンタをかまそうとすると、さくらも負けじとビンタを返そうとして、間に入った大神がサンドイッチされると言う事態になる。

その時に大神はさくらやすみれや他の団員に対して諭していたら出撃命令を告げるブザーが鳴り、漸く大神は秘密戦闘部隊帝国華撃団花組隊長として任じられたのを米田から聞く。

そして上野に現れた黒乃巣会と名乗る悪の組織との戦いに身を投じる。

勿論生身ではなく霊子甲冑光武と言う人が操るロボット(劇中では霊子甲冑並びに人型蒸気)であるが、それぞれの隊員の機体の色や装備はカスタマイズされている。

大神機は白で、刀二本、さくら機は刀一本で、桜色(薄いピンク色)、すみれ機は紫色で薙刀、マリア機は黒で片手に銃が装備されているなどそれぞれの機体によりカスタマイズと色分けがされている。

のちに出て来るカンナ機は赤で手や足で相手を倒す仕様、紅蘭機は緑色で背中にミサイルランチャーが装備されていて、アイリス機は黄色で
移動がテレポートで、攻撃力よりも回復力に重きを置かれているなどと、考えて戦わないと苦戦する仕掛けになっている。

必殺技も隊員の個性が現れており、さくらは真一文字に『破邪剣征!桜花放心!』を放ち、すみれは『神崎風塵流!胡蝶の舞!』を四方八方の広い範囲で攻撃、マリアは『スネグーラチカ』を遠距離真っ直ぐに当てる、カンナは一百林牌(すうぱありんぱい)を敵一体に強烈に浴びせる、紅蘭は『チビロボ軍団』を敵に向けて放つ、唯一アイリスだけが『イリスマリオネット』と言う回復技で耐久力が落ちた味方をヒーリングする技を放つ。他にも大神と隊員が組んだ合体必殺技も存在する。(過剰かつ恥ずかしい)

のちに黒乃巣会との決着がついた後に葵叉丹こと山崎真之介(cv家中宏)が降魔を率いて現れると、光武がクラッシュしてしまい、神武に乗り換えると必殺技もパワーアップするが、まあ、
詳しくはゲームをしてくれである。(古い作品なので流通しているかは分からないが)

そんなこんなで、帝国華撃団副司令だった藤枝あやめ(cv折笠愛)が突如裏切り降魔殺女になったりとか、最終決戦に於いて帝国華撃団の隊員が『美少女戦士セーラームーン』と同じようにバタバタ死んでいくとか、色々な演出がある。

サクラ大戦はメインヒロインこそ真宮寺さくらだが、それ以外の神崎すみれ、マリア、桐島カンナ、李紅蘭、アイリスも選択出来てそれぞれのエピソードが変わったり、選んだヒロインによりそこの戦死がさくらに変わったりするなどかなり芸が細かい。

まあ、そんなこんなで殺女や叉丹の待つ場所に辿り着くも「たった二人で何ができる!」と叉丹には嘲笑われ、闇神威に乗った殺女に「どうしたの君の決意はその程度?」と言われるも、大神はあやめのことを忘れられず「さよなら、大神くん!」と殺女がとどめを刺そうとするとヒロインに選んだ隊員が庇うと言う行動に出ると言う胸熱の話になる。

そう、大神機は帝国華撃団の隊員機にダメージが及ばないように『かばう』システムがあり、これを選ぶと隊員はノーダメージで好感度が高いと「ありがとうございます」や「少尉、わたくしのために」などの好感度が上がるセリフでより絆を増すと言う他のゲームではない新機軸を取り入れている。

そんなこんなで殺女とやり合っていると叉丹が「茶番はそれまでだ!」と大神達にとどめを刺そうとすると今度は殺女が庇って倒れる。

そして叉丹は「霊子砲を放つ!これで世界はおしまいだ!」と言うと聖魔城大和から霊子砲が放たれそうになるが、空中戦艦ミカサに唯一残った米田一基中将が「させるかあ!」と霊子砲にミカサを突き刺してそれを留めさせる。

しかしこのままでは叉丹は倒せないと大神が困っていると叉丹に倒された筈の殺女が大天使長ミカエルとして転生(いや、これが正体か?)し
大神達が「ここに来るまでに自分は仲間たちを失いました」とミカエルに告げるとミカエルは傷つき倒れた隊員達を甦らせて再び神武共々復活し、叉丹に最終決戦を挑み平和を取り戻す。

そして、普段通りの生活に戻った大神や帝国華撃団花組隊員は再び劇を演じ暫くの間帝劇は、休止期間に入る。

そして大神(プレイヤーの分身)が選んだキャラによりエンディングが違うと言うマルチエンディングで、EDの絵も違うという芸の細かい終わり方をして終わる。隊員全員クリアすると、花組やあやめさんからの挨拶があると言う芸の細かいラストで終わる。

一作目はかなりのヒットを記録して多くのファンを獲得する。

しかし、更にヒットしたのは2である。
前回の戦いの後海軍の演習に出ていた大神が、再び米田から呼び出しを受けるのだが、その前に鬼の面を被った謎の男が現れて「目覚めよ」と滅んだはずの叉丹こと山崎真之介を甦らせてそれを見届けた軍服姿の男が去ると言う出だしからして意味深な始まり方をする。

その場面の後に屋形船に米田から呼ばれた大神が帝劇に帰って来いと言われるが、「しかし自分は」と言うと米田は花小路伯爵からまた時令が出たと言われて答えにより硬派度と軟派度に分かれると言う更に芸の細かい仕様になっている。「粉骨砕身で頑張ります」だと硬派度が上がり米田から「堅苦しいやつだなぁ」と言われて、「と言うとまたモギリに逆戻りですか?」と答えると「その通りだぜ、花組の隊長はモギリだと決まってんだよ」となんとも複雑な答えが返ってくる。

その後サターンや後のドリームキャスト版には
「大神、おめえ花組の隊員の中で思うことがある隊員はいるか?」と問われる。

そこでさくらを選んだらさくらが現れ、他の隊員を選んだら他の隊員が現れる仕様になっている。

因みに、帝劇にいるのはさくらとアイリスだけで、他の隊員であるすみれは実家の都合、マリアはニューヨークで花小路伯爵のお供をして用事で抜ける、カンナは沖縄に戻り修行、紅蘭は花やしきで謎の開発をすると言う理由で花組を暫し離れるが、紅蘭が発明した画像モニター付き無線機キネマトロンで会話は可能と言う、何とも芸の細かい仕様になっている。

隊員毎に決められた通信番号がある他にキネマトロンではニュースが聞けたりポンパドール近松の占いが聞けたり連続ラヂオドラマ少年レッドが聞けたりすると言うお楽しみ機能もある。

そんなこんなで帝劇に復帰した大神に米田は新しい隊員が来たと報告をうけるとそこに現れたのは日本人とイタリア人とのハーフであるソレッタ織姫(cv岡本麻弥)を紹介される。

しかし織姫はのっけから「ワタシ、日本の男好きくありません!日本の男意志が弱くて軟弱で小狡いデス」と言う厳しい意見を貰い歓迎会なのに席を外してこれ以上ここに居られないだの
大神に対して「日本人の男がワタシのそばにいるとチキンスキンになります!アナタ日本の梅雨と同じ!」とボロカスに言われる。

最初は大神をかなり毛嫌いした状態で現れる、まあ出生の際に色々あったような話は後々にはされるが。

そしてまた帝劇の前に敵が現れたと聞いて帝国華撃団は出撃する、織姫は帝国華撃団よりも先に結成された欧州華撃団星組の隊員だった故に戦闘服のデザインが違い、乗る霊子甲冑も光武ではなくドイツのノイギーア社制作のアイゼンクライトに乗る。

それどころか織姫は勝手に出動してしまう、それを補うべく大神はさくら、アイリスと共に出撃する。

いざ戦場に現れると倒した筈の叉丹が闇神威に乗りやりたい放題やっていて、そこを織姫が勝手に攻撃したために叉丹にやられそうになるが大神がかばい、結局は共闘になる。

そしてなんとか叉丹を敗るものの闇神威から出た叉丹を見て米田は「山崎!」と言い山崎は「久しいな米田、こんな形でお前に会いたくはなかった」と、降魔戦争以降かなり久しぶりの再会を果たす。

米田「山崎!あれほど言った筈だ!力だけに頼ろうとするなと!」
山崎「貴様たちの掲げる正義も所詮力ではないか!この世に絶対的な力を得なければ何も守れはしない!今の人間には守る価値すら存在しない」などと痛いところを突いてくる。

実は帝国華撃団花組が使う光武や飛行船翔鯨丸や弾丸列車轟雷号は山崎真之介の発明である。

山崎「俺はもうじき魂すらなくなるだろう、だが貴様らに言う、帝都は呪われている!呪われているのだふははははははは!」と叫んだ後に例の仮面の男が現れ山崎を始末する。

仮面の男は大神に「貴様は?」の問いに「鬼王」と一言告げて去る。

ここからまた新たなる敵黒鬼会との戦いになるのだが、前回以上にヘビーな展開になる。

二話は織姫の星組の元同僚のレニ・ミルヒシュトラーセ(cv伊倉一恵)が加わり、鶯谷にて初戦デビューし、待ち受けていたのが黒鬼会五行衆筆頭の金剛(cv立木文彦)と参謀である木喰(cv八菜見乗児)である。

木喰はレニの思わぬ襲撃で去り、金剛が「よし、テメェらの相手は俺だ!」となるのだが。

その時に家族連れを見たアイリスが様子が変わり「先に帰るね」で去って行ったり、サロンで歓迎会やり直しをしようとするも織姫が「パパ、パパってバカみたい」とアイリスを明らかに侮辱した発言をして怒ったアイリスがまたも暴走して場を滅茶苦茶にした後に去ってしまうと言うエピソードに繋がる。

大神がアイリスを探す中、大神の海軍士官学校の同期の加山雄一(cv子安武人)が「海は良いなあ、書き割りだけど」と言う迷言とともに現れそれとなくアイリスのいる場所を仄めかす。

そしてアイリスを見つけ出してアイリスは大神の部屋で両親に宛てる手紙を書く、無論フランス語で。

そして朝を迎え、みんなが朝食の際に米田は陸軍省からの呼び出しがあり、アイリスの手紙を行きすがら出すと言って陸軍省に向かうが、
そこで謎の女に狙撃され米田は重傷を負い倒れる。

その後、米田は陸軍病院に入院になるも面会謝絶状態になったりとか、帝劇の援助が突如打ち切りになったりとか、明らかに黒鬼会が帝国華撃団を潰す行動に出る。

そして、色々あってすみれが意に沿わないお見合いをさせられた際に神崎邸に行って乱闘しながらお見合いに「待った!」をかけて神崎重工創始者の神崎忠義(cv大塚周夫)に「すみれを置いていけば資金援助するが連れて帰るなら資金援助はしない」と言う2択を迫られた大神は、「連れて帰ります」を選択すると、「結構ですわ、帝国華撃団副司令として容認致します」と言う声と共に藤枝かえで(cv折笠愛)が現れる。

藤枝かえではあやめの妹であるが、殆ど離れて育ち、ヨーロッパの滞在が長く、その際のエピソードは謎に包まれている。

まあ、そんなこんなで神崎邸に黒鬼会の土蜘蛛が現れて久しぶりにすみれとカンナが出撃し、撃退する。

次の回は子犬を助けようとした大神が陸軍病院前で理不尽に陸軍将校の天笠士郎(cv三木眞一郎)に殴り飛ばされるなどの酷い目にさくらの前で遭い、車から因縁の相手になる京極慶吾(cv神谷明)が現れ、さくらの父真宮寺一馬を無駄死にとかなんとか言ってさくらを怒らせてしまう。

尊敬する父一馬をボロクソに言われたら誰だって腹が立つ。

米田の見舞いに来たのだが米田はすでに意識を回復しておりついでに紅蘭まで現れる。

さくらは我慢していたがやはり京極のことを米田に話すと「奴は若くして陸軍大臣にまで上り詰めた男だ。世間では軍縮がさけばれてるのによぉ、『軍隊による統治国家』と言う過激な提案をして一部将校の支持を得ているみたいだ」

まあ、さっき大神を殴り飛ばした天笠も京極を崇拝する取り巻きの一人である。

この話は色々と濃くて紅蘭の幼い時に起きた辛亥革命で紅蘭の両親や兄姉は殺されてしまったとか、「ウチもう戦うの嫌や!この火に焼かれて死ぬんや」とやった後に大神に打たれて正気を取り戻したりとか、黒鬼会の火車(cv関俊彦)の策略で「町が火の海になりますよ?」と言う卑劣な行為に対し、織姫「サイテー人の命をなんだと思ってるのですか?」カンナ「この野郎」アイリス「アイリス、こいつ大嫌い!」
すみれ「この男本物のゲスですわね」と散々に罵倒される。

そんな危機一髪の中に颯爽とマリアが「そこまでよ!」とナイスタイミングで現れる。

なんと凝った演出だ、凄すぎる!

まあ、五話は夏休みの話で大神が海に行くか、山に行くか、温泉に留まるかでエピソードが変わる。

海に行く組はすみれ、アイリス、レニ

山に行く組はカンナ、紅蘭、織姫

温泉に留まるはさくら、マリア、影山サキ

海に行くとすみれがゴムボートからバランス崩して落ちて水着が外れる乳ポロリエピソードがあったり、レニの性別を三話か四話で判明しているとレニのスク水姿が拝めたりする。

山に行くと水遊びで魚を掴み損ねて織姫に故意に大神が川でびしょ濡れになるとか色々なエピソードがある

温泉に留まるとさくらやマリア達が来て大神は潜るタイミングを図ると言うエピソードになる
どれも面白いのでやってみては如何か?

そんな時にも黒鬼会は邪魔をしに来て大神のキネマトロンを何者かが破壊して帝劇に連絡が取れなくしたり、霊子甲冑のない帝国華撃団叩く作戦が仕込まれていたりしてマリアがうまく誤魔化した後に帝劇に連絡してかえでに翔鯨丸をスタンバイさせたりで何とか黒鬼会を撃退する

六話はレニが自らの存在価値や戦う理由に悩みそこを漬け込んだ影山サキがレニを誘惑して、マインドコントロールをかけるとか、サキは黒鬼会の一人水狐であることを明かしたりとか、まあディープな話である。

七話は日本の男を毛嫌いする織姫がどうしてそうなったかを明らかにしているし、まあ、織姫の父は緒方誠也(cv大塚明夫)であり、母カリーノ(cv榊原良子)との間に生まれた娘であるのが明らかになり、織姫は母は父に捨てられたと思い年々憎しみが増して久しぶりの再会もつれないものだったが、事情を聞いた大神が織姫に緒方さんに会わせるために多少強引な行為に出た後に敵が襲撃し、緒方が負傷し、その緒方の服の傍からカリーノの写真が出て来て織姫は緒方がカリーノの愛は未だ持っていることを感じるのだが。

大神が火車の卑劣な拉致を破り見事に織姫を助けると反撃が始まり、火車は自分の発した炎で焼け死ぬと言う最期になるのだが。

八話は現実に起きた2.26事件を元にした太正維新が起きて、帝国華撃団のメンバーのうち大神と行動を共にするのがさくらだけで他の隊員は防戦一方になったりとか苦戦する回なのだが、
光武改を上回る天武が配備されると反撃が始まり何とか収まると言う回である。

九話は戦闘のない回で、クリスマス公演の『奇跡の鐘』のヒロインを誰にするかをかえでに言われ、その中には好感度一位から三位までが候補であると言われる。

帝劇三人娘であり帝国華撃団風組でもある、
藤井かすみ(cv岡村明美)榊原百合(cv増田ゆき)
高村椿(cv氷上恭子)の三人の手伝いの誰かを選択して、洋食屋でこの三人の誰かと『奇跡の鐘』のヒロイン、つまり今後選ぶヒロインを選ぶと言う凝った作りにされて選ばれたヒロインに合わせた劇を演出することになる。

以降13話まで続くが、2は色々な要素が入りお勧めである。

この2の最後に大神はフランスに旅立つのだが、表向きは留学だが、実は3への伏線である。

3はフランスは巴里に渡った大神が結成間もない巴里華撃団を率いる話だが、ハードがドリームキャストになり、戦闘方法にARMSと言う新機軸が用いられた。

そこでも魅力的かつ個性的な隊員が巴里華撃団にくわわるのだが、シスター落伍生のエリカ・フォンティーヌ(cv日高のり子)ノルマンディー貴族であるグリシーヌ・ブルーメール(cv島津冴子)サーカス団の団員でマジックが得意なコクリコ(cv小桜エツ子)懲役2千年の犯罪人ロベリア・カルリーニ(cv井上喜久子)グリシーヌの親友にて結婚相手を海難事故で亡くした北大路花火(cv鷹森淑乃)とかなりベテランかつ濃ゆい声優を配して作品中の完成度は一番高かったのに売り上げは2より下がった。
戦いに関しては伏せる、長くなりそうなので。

4はドリームキャスト生産中止を受けてとりま帝国華撃団と巴里華撃団との共闘になった話だが尺が短すぎる。

そしてその3年後にPS2でサクラ大戦Vさらば愛しき人よが発売されるが、サブタイトルでさらばは自爆だった。

さらばをつけるとロクなことがないのは宇宙戦艦ヤマトで『さらば宇宙戦艦ヤマト』をやった後にまた続編作って涙を返せになったから。

Ⅴは主人公が大神一郎ではなく大神の姉大河双葉の息子大河新次郎(cv菅沼久義)だったがショタ感が拭えないお子ちゃま主人公(でも江田島士官学校首席卒業)だったし、紐育華撃団の隊員達もインパクトに欠けた、話数も八話と短くてなんか消化不良に終わった。

まあ、その2年後に三都華撃団が生身で戦うニンテンドーDSの『君、あるがために』が広井王子氏制作のサクラ大戦の最後のゲームになった。

そして翌年に広井王子が「終わりにしましょう」でサクラ大戦は事実上の終わりになった
筈だったが、納得行かないファンがもう一度となったからちょっとややこしいことになった。

それから10年後にセガが復活させて欲しいゲームタイトルにサクラ大戦が入っていたために、名越稔洋(1965-)が「よし、復活させるか!」
は良いが、広井王子の協力を断り自分たちだけでやるとし、「スクラッチビルドを行う」として『新サクラ大戦』を2019年末に発表した。

しかし、三都華撃団を消してしまった(幻都に封じ込める)はまずかった。

脚本を担当したイシイジロウ(1967-)も「僕は本当は幻都は書きたくなかった」と言っているくらいだから。

華撃団大戦と言うのもまずかった、なんで競わせるの?

まあ、旧作ファンが激怒しそっぽを向くのは当たり前で、売り上げは最低だった。

ひと月行かないかでもう安売りしていたのを見て察せよ。

オレもやってて「戦闘をアクションにしたのは構わないがシナリオがねえ、二人しか出撃しないなら他の隊員要らなくね?」と思ったし。

華撃団大戦も一人しか操れないしなんか破綻しまくりなんだが。

システムは受け継がれていたりとか帝都を時間制限なく歩けたりは良かったが、マイナスが大きかった。

降魔皇との決着がついたわけでもないし、結局三都華撃団の隊員戻らずだし、のちのアニメは余計話をややこしくした。

そんなノリで『サクラ革命』とか出されたらそりゃ売れませんて。

肝心の問題未解決なまま新しいのを作っても、みんなそっぽ向いてるし、新規ユーザーを取り込める内容でもなかったし。

結局名越は降格したらしい、まあ、仕方ないよな、スクラッチビルドは大失敗だし。

やはり旧作が偉大だと新しいものを作るのはかなり大変だなぁ。

まあ、広井王子がタッチしても売れたかどうかは疑問である。

Ⅴは失敗作だと認めているし。



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