家のおやじも何を隠そう現役の運転手
小さい頃からそんな姿を見ていたせいもあって
今の仕事を選んだのも一因かもしれない
おやじはこいらが小さい頃から この職業を薦めなかった
前の仕事をやめて この仕事に就いたのをおやじが知ったのは
この仕事を始めてからのことだった
その時の表情は あんまりいい顔をしてなかったように見えた・・・
この間 都内の仕事で
荷を届けていた
朝一番 工事現場に鉄骨を運び終わり
狭い路地から 国道へ出た
すると
ああっ！あれは！！
みた覚えのあるトラックを発見
おやじ号が国道の追い越し車線を走っていた
信号に差し掛かり
おやじ号の真横へトラックをつけた
何もきづかないおやじ
クラクションを『プップッ』と鳴らすと
うるせいなぁ～という表情で
こちらを見るおやじの顔が
おおぉ～っとびっくり顔になり
なにやら
嬉し顔に変わった
あんまり薦めなかったこの職業だが
やはり自分を見て育った子供が
それを選んだことは まんざらでもなかったらしい
おやじの嬉しそうな顔を見て
何かいい感じで一日のスタートをきれた
それにしても凄い偶然だったなぁ～！！
