半年ほどかけて熟成した檸檬酒だが、できれば更に1年くらい寝かした方がおいしくなるということだし、そもそも甘い酒だから一度にそんなに沢山飲めるようなものでもない。そんなこんなで瓶詰めしたまま冷蔵庫に放り込んでおいたのだが、ちょうど飲んでいた焼酎が飲み終わったので、久しぶりに取り出してみた。透明な瓶はうっすらと黄色になっていて、いかにも檸檬のお酒と言う感じである。さてとばかりにグラスにつごうと明るいところに出してみるとちょっとおかしい。何やら白い物がふわふわとしているのである。一緒に漬けた林檎酒も澱のようなものが沈殿することがあるから、同じようなものかなあと思ったのだが、どうも違う。2~3cmくらいの大きさの綿ぼこりのようなものがいくつか浮いている。これはもしかしてカビ?なんでえ???漬ける時の容器も詰め替えた瓶もみんな使う前にアルコールで消毒したのになあ。もともとリカー自体がアルコールなんだから、わざわざ消毒なんて面倒くさいことやらなくったって大丈夫だよと思いながらも、まあ初めてのことだからと思ってわざわざ一手間かけたのになあ。いい加減と適当で出来上がっている私がそんなことやるなんて滅多にないことなのに、それがまさかこんなことになるなんて信じられない。しばらくは瓶を蛍光灯に透かしてみたりして、ため息をつきんがらその浮遊物を眺めていたのだが、そんなことを続けていてもそのカビらしきものが消えるわけもない。しばらくして、もしかしたらカビじゃないのかもなあと一途の望みをもって瓶を振ってみた。とりあえず浮遊物は消えたのだが、それは細かくなってちりぢりになっただけのことである。やっぱりカビみたいだなあと思いつつ、瓶を再び冷蔵庫に戻すことにした。ここまで来たら選択肢は2つしかない。このカビらしきものがあっても飲めるのかどうかを調べて飲むか廃棄かの決断をするか、まあこれくらいは大丈夫だよと思って飲んでしまうかである。
逡巡した揚句・・・しばらく放ったらかしておくこととした。カビだと分かって捨てることもできないから調べるのも嫌だし、かといって強行して飲んで体壊すのもバカバカしい。どっちも選択できないのである。きっとこのまま放置して瓶の中がカビだらけになれば諦めもつくのではないだろうか。冷蔵庫にとっては迷惑な居候だけど、そんな気分なのである。自分で作ったものを捨てるのって辛いから。そんな気分になりませんか?
逡巡した揚句・・・しばらく放ったらかしておくこととした。カビだと分かって捨てることもできないから調べるのも嫌だし、かといって強行して飲んで体壊すのもバカバカしい。どっちも選択できないのである。きっとこのまま放置して瓶の中がカビだらけになれば諦めもつくのではないだろうか。冷蔵庫にとっては迷惑な居候だけど、そんな気分なのである。自分で作ったものを捨てるのって辛いから。そんな気分になりませんか?
次に何作ろか考えるのも、楽しみのひとつ!