以前、Michael Kaminskas氏の「M.K. Professional Cups」を紹介させて頂きました。
このカップは第3世代まで作られており、素材によっては現在でも確か購入できるカップです。氏はカップだけでなく、チョップカップやウォンド、ボールやファイナルロード用のゴム製フルーツなども販売しています。しかし、ほとんどが売り切れなんですけどね…今回紹介するのはそのMichael Kaminskas氏がプロデュースして販売しているウォンド2本です。とってもいいウォンドです。
<THE MK SIGNATURE WANDS:AB - SS - AFRICAN BLACKWOOD>
1本目は「THE MK SIGNATURE WANDS」です。一般的なチップ(TIPS)とシャフト(SHAFT)で構成されており、その間にスターリングシルバー(シルバー925)が挟まれています。
チップとシャフトのバリエーションが数種類ありますが、私が持っているのは、AFRICAN BLACKWOODのチップでAFRICAN BLACKWOODのシャフトのウォンドです(笑)。一般的にはチップは黒っぽいAFRICAN BLACKWOODでシャフトは茶色系の木を用いたウォンドがコントラストがあり、きれいな気もするのですが(実際カッコいいです)、最近、個人的には黒っぽいウォンドを魅力的に感じてまして、故にチップとシャフトが共にAFRICAN BLACKWOODのウォンドを購入しました。もちろん、同じAFRICAN BLACKWOODといってもチップとシャフトの色は異なり、チップの方がより黒っぽいです。
ウォンドは30年以上の経験を持つ熟練の職人が重さのバランスも含め1本1本手作業で仕上げ、4回のラッカーコーティングしていますので、バランスが良く、とてもきれいに仕上がっています。ワンポイントですが、シルバーが入っているので、金属カップなどとも合うと思います。
長さは全体の長さが13.25inch(33.66cm)、チップの長さが2.00inch(5.08cm)で重さは木によって異なりますが私のウォンドは56.7gです。このウォンドの特徴的なところは長さが通常のウォンドより「少し短い」ことです。この微妙な短さが使い易いのです!加えて適度な重さと重量バランス、とても良いです。個人的にはあと2mm~3mmくらい直径が短い(つまり細い)方が好みです。また、チップが木製なのでカップを傷つけることもありません。
このように素材、デザイン、長さ、重さ、バランスなどから、私が現在持っているウォンドの中では「実際に使う」という観点で最も気に入ってるウォンドです(他の観点では他のウォンドの方が良いものも多くあります)
何人かの推薦コメントがHPにありますが、Michael Vincent氏は写真付きで紹介されています。下記に氏の推薦文を引用します。
"My wand by Michael Kaminskas is a thing of beauty. it compliments my props for John Ramsay's Coins and Cylinder perfectly. A classy and distinguished tool for the discerning professional. I'm very happy to own this and grateful to Michael for making his elegant props available"
- Michael Vincent
2本目は「THE MK STREET WANDS」です。先の「THE MK SIGNATURE WANDS」とは異なりチップとシャフトに分かれておらず、1種類の高級な木材で作られています。茶色系としてCocoboloを使ったウォンドと、黒系としてAfrican Blackwoodを使ったウォンドがあります。私はAfrican Blackwoodを所有しています。(100% Lignum Vitae Street Wandという別素材のウォンドも販売されてましたが、再販されるか不明ですね)
シンプルなデザインなので「エレガント」というよりは「シンプル」「パワフル」というイメージのストリートに合うウォンドとしてそのような名前が付いていると思います。なのでキラキラしたカップではなく、少しくすんだ色のカップが合うと思い写真を撮影しました。とはいうものの、とてもきれいにできていますので、きれいな金属カップに対して用いるのも全然問題ないと思います。
長さは「THE MK STREET WANDS」と同じで、一般的なウォンドよりやや短く非常に使い易いです。私の場合、「THE MK STREET WANDS」のチップとシャフトが両方がAfrican Blackwoodなので、重さを測ったら重さは56.4gとあまり変わりませんでした。
この「THE MK STREET WANDS」は単に固く丈夫な木材を使って1本に作ったというのだけではなく、細かいところまで気を使っており、例えば、ウォンドの先に丸みを持たせることでカジュアルな外観にするだけでなく、誤って落としたりしたときにウォンドの先が欠けるのを防いでいます。とはいうものの、どれだけストリートマジシャンのようにバンバンこれでカップを叩いても大丈夫なのか?についてはやってないので私としては保証はできません。そもそも、高いウォンドなのでやってみる勇気もありません(;^ω^)