カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

マイケル・アマ―氏のレクチャーを受講しました

2021-10-31 18:47:00 | 日記

Straight Playing Cards 主催のレクチャーマラソン最終日としてMichael Ammar氏のレクチャーに参加しました。様々なマジックをレクチャー頂けましたが、ここでは、カップ&ボールについてのみ、少し紹介します。

 オープニングでいきなりカップ&ボールのレクチャーでした。しかも、おそらく氏にとっても最近考えた手順だと思われる、観客にカップ&ボールをしてもらう手順です。観客はマジシャンのいうようにカップを動かしますが、自分でも想定外のこと(ボールが移動したり、増えたり、大きいボールが出て来たり)が起こるというマジックです。カップ&ボールで部分的に観客に参加してもらうことはありますが、初めから終わりまで観客が行うカップ&ボールの手順は珍しいと思います。

 ムーブ自体は従来のものの組み合わせですが、観客に指示通りに動いてもらう必要があるので、指示の仕方や不思議が起こったときにどうリアクションするか、やっている観客と見ている観客の両方が楽しめるようにするにはやはり練習がいると思いました。

 非常にシンプルな手順ですので、アマ―氏も言ってましたが、これを前座的に行い、続いて自分の手順を行うのも良いと思います。ただし、氏はまだやったことはないとのことです。これからいろいろ研究して、吸収したいと思います。

 続いて、アマ―氏の手順の解説が行われました。ちょっとした演出として、最後に観客に渡していたレモンを投げてもらい、それを消して、その後カップから出すということをしていました。

 質問コーナーでは、いくつかの質問の後、どんなボールとカップを使っているのですか?というものがありました。ボールはニットボールではなく、もう少し重みがあるゴムをレザーで包んだものと解答していました(多分)。今回使っていたのはベースボールタイプでしたが、Mike Roger氏のボールだとは明確に言いませんでした。

 カップについては、初めに取り出されたとき、お!ポールフォックスではなく、Auke Van Dokkum氏のだなと思っていました。正解でVan Dokkumのカップだと答えてました。以前のブログで書かせて頂いた下記のページで氏が紹介しているカップの1つです。観客にしてもらうマジックとして、古くなった色の銅製のポールフォックス(この色が素敵なんですが)ではなく、ピカピカしたステンレス製のこのカップが良いと判断したのかもしれません。音からしてかなり重そうでした(笑)

 上記の記事の時にも書きましたが、氏の手順(トミーワンダー氏の手順でも)カップを横に寝かして置いておきます。ここが少し不自然だと(転がりそうですしね)思っていたので一応、質問チャットに入れたのですが、質問として採用はしてもらえませんでした。確かに、「不自然じゃないよ」で終わりかもしれません。JHONIOさんは以前、質問を拾うのが非常に難しいと言っていたので、全体を考えてのことだと思います。

 また、今度日本に来ることが有れば聞きたいと思います。今回も有意義なレクチャーでした!!


Tommy Wonder 2 cups ルーティーン用バッグの比較

2021-10-30 11:14:00 | カップアンドボール

 前回、JM Craft製のポンポンつきカップバッグの紹介をしました。これで家にあるポンポン付きのカップバッグが4つになったので、少し比較してみました。縫い方とかの表現を知らないのでちょっとわかりにくい日本語ですがご了承ください。

 トミー・ワンダー氏の手順を氏のようにできる気がしません、、が、いつか自分の手順にこの素晴らしい要素を入れてみたいとは思っています。ただし、相手を巻き込んで楽しくする演技力がいるので、難しいですね~


1.JM Craft

 前回紹介したバッグです。最もトミーワンダー氏の袋に近いのではないかと思われる袋です。他の2つの毛糸のバッグの中では毛糸の縫い方が細かい(凹凸が少なく、引き締まった感じ)の袋です。並べてみると大きさはわずかですが一番大きいかもしれません。やってみてませんが、大きい分、少しカップに入れにくいかもしれません。

 接続部分は取り付けやすく外しやすい、いい感じにできています。ポンポン側がオスネジで紐側がメスネジです。個人的には接続部は最も扱い易かったです。




2.Auke Van Dokkum

 カップとセットのバッグです。大きさは、1と同様やや大きめですが、1.と縫い方が違います。こちらはもう少し隙間や凹凸がある縫い方(専門用語分かりません)セーターのような感じです(?)接続部は他の3つと異なり、ポンポン側がメスネジで紐側がオスネジネジです。紐の方のネジには滑り止めになる線が入っています。1.に比べるとネジの接合部分が長く、外すのに角度が必要となります。片手で外せなくないですが、1.に比べると少し外しにくいかなという感じです。




3.Raphael & Bluether Magic  (TCC PRESENTS)

 TCCから発売された(と思っているのですが違ってたらご指摘お願いします)カップとセットのバッグです。こちらは少し小さめのバッグでカップに入れやすくしています。縫い方は2.と似たような感じです。1.と2.の紐は、単にバッグについているだけですが、このバッグは紐を引っ張ると口を締めることが出来ます。

 接続部は1.4.と同様に、ポンポン側がオスネジで紐側がメスネジですが、ネジの長さにこだわりがあり、非常に小さな角度(45度)で外すことが出来ます。ですので演技の際、ストレスなく外せると思います。ただ、慣れてないだけかもしれませんが、逆に付けるときにネジが浅いため、毛糸が邪魔でスムーズに取り付けることができませんでした。




4.ノワール製(フレンチドロップ販売)

 日本製です。上記3つと大きく異なります。まず、袋が毛糸で作られていません。しかもいわゆる巾着です。「トミーワンダーのカップバッグは毛糸の靴下のような作り」という固定概念を打ち破り、使いやすい袋となっています。毛糸はどうしても使っているうちに毛羽立ちますし、汚れてきます。重いカップを入れていると縫い目も開いていくでしょう。しかし、このバッグはしっかりとした巾着でありながら、小さく折りたためる生地ですので、バッグとしての耐久性があるだけではなく、カップへのロードがし易いと思います。

 ただ、個人的にマイナスポイントとしては、ポンポンのネジがポンポンに対して固定されていない点です。ですので、ネジを締めると完全に締まってから、ポンポン側のネジごと回るので、どこで締め終わったかが分かりにくいのです。結果、きつくつなげてしまい、外すときにスムーズに行えない感じがしました。もちろん、慣れてないだけかもしれません。あくまでちょっと触ってみた個人的な感想です。

 フレンチさんの箱が素敵ですよね。トミーワンダー氏の特徴を非常にとらえた絵です(どなたが描いたのでしょう?)。実は、私が購入したのは売り出してすぐだったので、この箱に入っていませんでした。その後HPで箱が出ていて、素敵な箱だったので、別の商品を買ったついでに箱だけ送って欲しいとお願いして箱を送ってもらいました。現在はネジ式は売り切れてますね。マグネットタイプはまだ残っています。マグネットタイプは外すのが楽だと思いますが、再びくっついてしまったり、机が鉄製だったりしたら、そこに反応したりと事故が起こる可能性があるのが欠点ですね。





 以上、袋の比較でした。ポンポンの大きさはノワールさんのものが少し小さい感じがしますが、おおよそ同じ程度の大きさでした。トミーワンダー氏はなぜこのポンポンを使うようになったか。それは、当時タイトな服が流行っており、ファイナルロード用のボールをポケットに潜ませるのが難しかったからだそうです。スゴイ発想力だと思います。また、それを見事に手順に入れ込み観客を楽しませている手順はカップ&ボールの歴史に残る手順だと思います。。

 このバッグやポンポンの作り方は氏の本で解説されています。The Books of Wonderのボリューム2です。バッグはワンダー氏の母親が編んだと書かれています。そういえばマーチンルイス氏のエッグバッグのルイス氏の母親が作っていたなぁと思い出しました。

この本は国内でも多くのお店で扱っていますので、ご興味のある方は是非ご購入を検討ください!名作ぞろいです。



<2021/10/30>

 本記事をアップしましたら、早速、国語屋稼業さまから情報を頂きましたので、紹介させて頂きます。フォーサイトさんのストアでもポンポン付きのカップバッグ(商品名「カップ入れ 巾着」)が販売されておりました。なんと送料込みで3500円!!残りはピンクの1個だけのようです。磁石タイプですね。





Tommy Wonder Classic Collection with Pom-Pom Sock by JM Craft

2021-10-25 00:19:00 | カップアンドボール

 JM Craft製のトミーワンダー2カップルーティン用ポンポン付きカップバッグです。トミーワンダー氏が使っていた水色のポンポン付きバッグにオレンジのポンポンボールのセットです。ちなみにこのバッグは巾着ではありません、紐がついているだけで、この紐を引っ張ることでバッグの口を締めることはできません。(オリジナルもそうです)

私はスティーブンスマジックから購入しました。

 TCCのカップが袋付きで$155を考えると(これが破格という気もしますが)袋だけで$175ですのでちょっと高めですね。Stevensさんもこれはバッグだけだけど本当にいいですか?と確認のメールをくれました。彼らもカップ付きだと勘違いしていたのかもしれません。

きれいなクッション付きの木箱にカップを入れるバッグが入って送られてきました。もちろん使い方の解説はありませんが、ポンポンの大きさの調整する方法の動画URLQRコードが入っていました。見ると、ポンポンをひたすらハサミで切ってる動画でした(笑)

流石に作りはしっかりしています。忠実に再現しているようです。

 このJM Craft製のトミーワンダーのマジックを忠実に再現した商品シリーズ、Tommy Wonder Classic Collectionを出しています。高価なのですが、すぐに売り切れてしまいます。

 例えば「Tommy Wonder Classic Collection Ring Watch & Wallet」です

 このセットを作るのは結構大変なので、欲しかった人には嬉しい商品だと思います(高いですが)私もとても好きなマジックですが、う~んと迷ってる間に売り切れてしまいました。10年以上前?にAuke Van Dokkum氏が同じような価格で販売していました。これまた小数でう~んと言ってる間に売り切れてしまいました

 数年前にVANISHING INCから同様の現象をよりシンプルに起こせる「Heist」という商品がでまして、現在も多くのお店で購入できます。

 その他に、

 Vanishing Bird Cage

 Ring Box

 Nest of Boxes

 Squeeze

がありますが、上記紹介したペンギンマジックでは全て売り切れです。

 Squeezeは「窄むカード」というタイトルでマジックランドさんが作成しており、例えば下記セオマジックさんで今も購入することが出来ます。

 話が脱線しましたが、JM Craft製のポンポンつきカップバッグの紹介でした。










Mendoza Combo Cups | Copper | Polished Finish by Rings-N-Things Magic

2021-10-10 22:52:00 | カップアンドボール

 Rings-N-Thingsから発売されているジョン・メンドーザ(John Mendoza)のコンボ・カップ(Combo Cups)です。

ジョン・メンドーザ氏については、マジェイアさんのHPで少し紹介されています。

マジシャン紹介:ジョン・F.メンドーザ

 まずは、ジョン・メンドーザ(John Mendoza)氏のコンボカップルーティーンの映像をご覧ください。

 如何でしょう?コンボカップの特性を生かした手順で、コンボカップの存在を知らない人が見たら驚くと思います。観客の手で起こるところがいいですね。また、最後のボールの出し方が特徴的ですね。コンボではないカップの手順も後で紹介しますが、その手順においても同じような出し方をしています。少し前から仕込んで置き、後半一つのカップを使った手順を挟むことで突然出た感じがします。

 ただ、個人的には左手が机の下に何度も行くのがとても気になります。ロードするところは見えないのですが気になります。画面で全体が見えているためであり、間近で見ていたら気にならないのかもしれません。

 このカップはこれまで何度も紹介してきたRings-N-Things Magicさんが作っており、品質は良いです。現在も手に入れることは可能です。

 はじめこのカップを見たとき、どうも上記映像のイメージが強かったので、上記手順で使われている真鍮製のカップのイメージがあり(3本線なのでジョンソンカップかもしれません)、形も違いますので、なぜこのカップがジョン・メンドーザカップなのかと思っていましたが、上記商品ページでジョン・メンドーザ氏のコンボカップルティーンを行うのに最適な質の良いコンボカップで公認として認めたので氏の名前を付けたカップとしてリリースしたと書かれていました。氏のコメントもページに書かれています。レビューの人たちも絶賛していますね。

 また、このメンドーザカップのワトソン氏のレビューがありましたので下記に示します。

Cups and balls | Cups and balls magic - Mendoza Satin Combos

 やってみてませんが、ジョンソンカップでも氏の手順ができるんじゃないかなと思ったりします。Rings-N-Things Magicのチョップボールは力がコントロールできるため、自分の好きなカップを置く力で落とすことが出来ます。ですので、このカップじゃなくてもとは思います。まあ、よいコンボカップであることは間違いないです。

 実は私にとってはこのカップは少し大きいです。ただ、このカップにはソリッドカップがあるんです!もとが少し大きいカップなのでかなりの重量です。

ですので、私はソリッドカップをエンディングとするチョップカップの手順や2カップの手順に使いたくて購入しました。チョップカップの場合、少し大き目の方が見た目もいいですし良いと思っています。2カップルティーンはいろいろ考えていたのですが、第1バージョンとして手順が出来上がりましたので、またどこかで紹介したいと思います。

 ところで、カップの手順でチャーリー・ミラームーブをされる方は多いと思います。私もします。同じようなムーブでメンドーザムーブがあるのはご存知でしょうか?私はアマ―氏のカップ&ボールのビデオで知りました。確かにメンドーザ氏の手順の中にありますね。これはカップを貫通させる時にチャーリー・ミラームーブのように手の中に落とすのではなく、カップに乗せたボールをグーで叩きつけるようにして貫通させるムーブです。個人的にはこのムーブが好きです。なぜなら硬いカップをボールが貫通するのにそっと上から落として貫通させるより、ガツンと叩いて貫通させる方が何となく説得力があるから(無いですか?(汗))です。スタックしたカップに対してこれを行うとやや叩きつけるのでカップが揺れ、貫通したように見せたボールが動いて出現します。これもいいところです。ですが、やり方がまずいのかムーブのあと、フィンガーパームの位置に来ないので、そなまま自然な手の形で次の動作につなげることが私は上手くできなかったりします。ただ、自分のチョップカップを使った手順ではカップを浮かした状態で上から叩きつけるとカップが貫通して落ちてくるというのを見せることが出来るので使っています。

 少し話がズレます。後で紹介しますが、氏の3枚組のDVDにはもう1つ「VERNON CUPS & BALLS」というタイトルのカップ&ボールの手順が含まれています。Vernonの手順がベースにはなっているものの、だいぶ違う印象を受けます

エンディングもなかなか派手ですね。大きなボールの出現に加えたエンディングがあります。技術的にも難しいと思います。ちなみにカップはカップを入れていた袋やカップの形からシャーウッドカップのシルバーではないかと思いますが、確かではありません。ん~でもやはり、左手が下に行く頻度が多いことが少し気になります。

 これらの手順とその解説は氏の3枚セットのDVDMy Best by John Mendoza」に収録されていますので、興味がある方は購入されると良いと思います。またチョップカップの手順も収録されています。I-magicさんにまだありましたが残り1つとなっています

 コンボカップの手順だけでしたらL&LWorld Greatest Magicシリーズのカップ&ボールに収録されています。

 下記写真で重さを測っているものの、2つ目がチョップカップです。ほとんどノーマルカップとの違いがありません。