学校の放課後に野球をする事がしばしばあるが!
第一球投げました。強振してから空振り
さて第ニ球はどうなるでしょう!(おー第ファ-ル)
第三球は大強振して大ファル~だ。
”ガチャン”大きなガラスの音だ。
よりに寄って、いけ好かない場所に飛んでいった。
そら来いよ、ボールがあったぞ。
またやるか?
第一球投げて大ファールだ。
「俺は知らねぇ」と帰ろうぜ。
待てよ!
がんばって、オヤジに謝りな。
先生から緊急に職員室に呼び戻されて、
コンコンと苦情をいわれ
最後には親のしっとうするように。
ピラ~ピラーの紙をもらった。
「この紙をどうして渡そうか?」
その事だけを考えて家に戻れば。
ただいま!
親のシットウ命令、どうするんだ?
目の前に誰かがいる。
オバ~んが独りいる。
目が凝視してビクとも動かない。
目の前に手を左右に振っても
音沙汰ない。
これは死んでいるのか?
ヤバ!?
少しずつ・・後ずさりしながら、
スッ~スッーとあとずさり!
あんた何言っているのよ。
「あね」
オバちゃんはテレビを見て、
あんたのことなんか気にしておられない。
今の大事な感動の場面じゃないの?
「ケン」
なんの!
恋愛ものか!?
女性は!?
そう言えば、あんなことも。
妙なことを思い出させるなぁ~!
「女性が俺を見て」
オレはドキドキしていたら!?
「クロちゃん」
お前は知らねぇのか!?
本当に女性に無知だから、教えてやら!
女性てのは男性なんかを、すぐ観察したがる動物だ。
たとえば、家族単位の中で、周囲の人との協調性や他人の配慮
を常に求められてきたと言う歴史からの習慣から。
周囲の人間とうまく渡り合っていくために相手をじっと見つめる
、観察する本能が働くのだ。
「ケン」
許さねぇ~。
俺の許しなしに勝手に観察するなど?
紛らわしい女だ。
と考えていると現実に戻る。
あ~あ、最悪の状況下だ!
少しずつ後ずさりしながら、学校からのシットウ命令の紙を
ザッ~と取られた!
「おね」
あんたまたしても。
「ケン」
パッ~と家を出ていくと。
夜飯までに帰ってきなぁ~。
「ケン」
俺は家出だ!
ツラ~いツラ~い人生が待っているのだ!?
あんたはアホだよね、誰に似たやら!