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いよいよこれが引き金になりますか!

2013-06-25 07:59:32 | 日記



【北京=斎藤徳彦】中国の金融市場が荒れている。金融機関の資金繰りへの不安から短期金利が過去最高水準にはね上がり、24日には株価も急落した。
中国に世界の投資マネーが流れ込む「バブル」への懸念から一転、市場では銀行などの「カネ不足」への不安が高まっている。

 中国の国内ニュースでは連日、「銭荒(お金が足りない)」と見出しが躍る。銀行などが日々の業務に必要なお金を貸し借りする「短期金融市場」で、
金利が急騰したからだ。

 上海で短期金利の目安になる「SHIBOR(上海銀行間取引金利)」の翌日物金利は20日、前日の7・660%から一挙に13・444%まではね上がり、
過去最高に達した。

 短期金利は、金融機関が借りたお金を返せなくなることへの不安が高まったときなどに急上昇する。今回の場合は、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和政策
の終了に言及したことなどを受け、中国への投機マネーの流入が止まったことがきっかけとされる。さらに、中央銀行の中国人民銀行が市場からお金を吸い上げる手形を
発行し続けていることで、銀行などの「カネ不足」が深刻になるという観測が強まった。

 人民銀が市場からお金を吸い上げているのは、社会全体の貸し出しが急に膨らんでいることを問題視しているからだ。特に、銀行や信託会社が「理財商品」と呼ばれる
高利回りの財テク商品を売り、集めたお金を不動産市場などに投じているため、バブルが起きるおそれがあるとみている。

 短期金利は24日には6%台まで下落した。市場では、「人民銀が一部の国有銀行に銀行間市場に資金を出すように命じた」とささやかれている。

 それでも、金融機関の資金繰り不安から、株式市場では銀行などの株式が売られている。24日の上海総合株価指数は前週末から5・3%下落し、今年最安値の
1963・23ポイントをつけた。

 銀行が売り出した理財商品は6月末にかけて投資家へ償還する時期が集中するとされ、「銀行のカネ不足への不安はまだ続く」(大手証券アナリスト)との声が上がる。
人民銀は24日、「銀行は上半期末(6月末)の流動性の手配に注意するべきだ」と異例の声明を出した。

     ◇ 中国市場の株価急落を受けて、日米の株価も大きく値下がりした。中国経済の変調が世界各国の景気にも響くのではないか、という不安が強まったためだ。

 24日の東京株式市場の日経平均株価は一時、前週末より200円超下がり、終値は167円35銭(1・26%)安い1万3062円78銭だった。その後の
ニューヨーク株式市場でも売り注文が先行し、ダウ工業株平均は一時、前週末より240ドル超下落した。