ケイトが家に戻り、魔術探偵事務所の玄関から入ると
見慣れない靴があった。
人形娘ドールがやってきて、
「ケイト様。
イヴ様とフランソワ様がお見えになっております。」
と言われ硬直する。
「えええ?
イヴはともかく、なんでフランソワが?」
「ケイト様の仕事のお手伝いをする話になっているのですが。」
ケイトには、なんでそんな話に発展してるのか理解出来なかった。
理解出来ないけど・・・会うしかない・・・のね。
「ドール、コーヒーお願い。」
「かしこまりました。」
とりあえず事務室に入る。
するとそこには、ニードルのイヴと、
人形娘ドールがやってきて、
「ケイト様。
イヴ様とフランソワ様がお見えになっております。」
と言われ硬直する。
「えええ?
イヴはともかく、なんでフランソワが?」
「ケイト様の仕事のお手伝いをする話になっているのですが。」
ケイトには、なんでそんな話に発展してるのか理解出来なかった。
理解出来ないけど・・・会うしかない・・・のね。
「ドール、コーヒーお願い。」
「かしこまりました。」
とりあえず事務室に入る。
するとそこには、ニードルのイヴと、
恍惚の表情でケイトを見つめるフランソワがいた。
「お久しぶりです、お姉様!
お会いできて嬉しいですわ!!」
ケイトはできるだけ遠ざかりたかったが、
「お久しぶりです、お姉様!
お会いできて嬉しいですわ!!」
ケイトはできるだけ遠ざかりたかったが、
というか部屋から出たかったが、止む無く向かいのソファーに座る。
ドールがコーヒーを3人分運んでくると、
ドールがコーヒーを3人分運んでくると、
ケイトはそれを一気飲みしてしまった。
脂汗が出そうな緊張を、コーヒーで無理矢理押さえつけている。
「イヴ、どうゆう事なの?」
イヴは、エルと共に西区と病院を回り、花を得てから
脂汗が出そうな緊張を、コーヒーで無理矢理押さえつけている。
「イヴ、どうゆう事なの?」
イヴは、エルと共に西区と病院を回り、花を得てから
キャサリンにフランソワの花屋の存在を聞いた事まで、
細かく説明した。
説明・・・というよりは弁明にも聞こえた。
ヤバい相手に声を掛けてしまったと、イヴ自身も気付いたようである。
それにしても、キャサリンの馬鹿!
あのホエホエ、わざとフランソワの花屋を教えたわね!!
「・・・状況は分かったわ。
フランソワ、花から何か得られそう?」
「今、私の使い魔が花のあった場所を探しています。
必ずや突き止めてみせますわ。」
「どのくらいで分かりそう?」
「おそらく、今夜中には。」
「ありがと。
じゃあ二人とも明日の朝9時頃に集合できる?」
「大丈夫よ。」
「もちろん大丈夫ですわ!」
「フランソワの使い魔が特定してくれる場所に行く事になる。
準備は怠らないでね。」
とりあえず、これで二人は帰宅してくれた。
ケイトが大きなため息をつく。
「キャサリンめー、やってくれたわね、もう!」
吠えていたケイトだったが、ドールは冷静に
「しかし花から場所を特定出来るのは、
説明・・・というよりは弁明にも聞こえた。
ヤバい相手に声を掛けてしまったと、イヴ自身も気付いたようである。
それにしても、キャサリンの馬鹿!
あのホエホエ、わざとフランソワの花屋を教えたわね!!
「・・・状況は分かったわ。
フランソワ、花から何か得られそう?」
「今、私の使い魔が花のあった場所を探しています。
必ずや突き止めてみせますわ。」
「どのくらいで分かりそう?」
「おそらく、今夜中には。」
「ありがと。
じゃあ二人とも明日の朝9時頃に集合できる?」
「大丈夫よ。」
「もちろん大丈夫ですわ!」
「フランソワの使い魔が特定してくれる場所に行く事になる。
準備は怠らないでね。」
とりあえず、これで二人は帰宅してくれた。
ケイトが大きなため息をつく。
「キャサリンめー、やってくれたわね、もう!」
吠えていたケイトだったが、ドールは冷静に
「しかし花から場所を特定出来るのは、
フランソワ様以外いないのも事実です。」
と結論を淡々と語っていた。
・・・なのよねー。
妹を無下に怒れない、か。
そう思っていると、コンコンとノックの音がして廊下側の扉が開く。
祖母ベレッタが姿を見せた。
「冒険者たちには会えたかい?」
「ええ、お祖母ちゃんの占い通り。
あとは、地下迷宮の話を今夜してくるわ。」
「見立てでは“同じ道を歩む”と出ている。
内容は少々異なるかもしれんが、行き着く先は同じなんだろうね。
どうにかして共同作業にもっていきな。
その方が、仕事も早く終わるだろう。」
「ニードルのイヴは、エルから今回のターゲットを聞かされたって。
マーキュリー伯爵夫人と言ってたわ。」
「マーキュリーの領地は城下町から真北に向かった先にある。
たまに城下町の別荘に来るって話は聞いた事があるが・・・。
あまり良い話は聞かないとこだよねえ。」
「っていうと?」
「なんだいケイト、知らないのかい?
あそこは正妻が亡くなって、領主はそれ以来、引き籠りになったって話だ。
まあ、話と言っても噂話だから、どこまで本当かは分からない。
ただ今の実権は側室だった女が仕切っているっていうよ。
それが今のマーキュリー伯爵夫人だ。
側室だったから、名前までは知らんがね。」
「・・・なんだかキナ臭い話になりそう・・・。」
そう言いながら部屋の時計を見て、あ、となる。
「じゃ、ちょっとキルジョイズの酒場まで出掛けてくる。」
「気を付けてな。」
「いってらっしゃいませ。」
と結論を淡々と語っていた。
・・・なのよねー。
妹を無下に怒れない、か。
そう思っていると、コンコンとノックの音がして廊下側の扉が開く。
祖母ベレッタが姿を見せた。
「冒険者たちには会えたかい?」
「ええ、お祖母ちゃんの占い通り。
あとは、地下迷宮の話を今夜してくるわ。」
「見立てでは“同じ道を歩む”と出ている。
内容は少々異なるかもしれんが、行き着く先は同じなんだろうね。
どうにかして共同作業にもっていきな。
その方が、仕事も早く終わるだろう。」
「ニードルのイヴは、エルから今回のターゲットを聞かされたって。
マーキュリー伯爵夫人と言ってたわ。」
「マーキュリーの領地は城下町から真北に向かった先にある。
たまに城下町の別荘に来るって話は聞いた事があるが・・・。
あまり良い話は聞かないとこだよねえ。」
「っていうと?」
「なんだいケイト、知らないのかい?
あそこは正妻が亡くなって、領主はそれ以来、引き籠りになったって話だ。
まあ、話と言っても噂話だから、どこまで本当かは分からない。
ただ今の実権は側室だった女が仕切っているっていうよ。
それが今のマーキュリー伯爵夫人だ。
側室だったから、名前までは知らんがね。」
「・・・なんだかキナ臭い話になりそう・・・。」
そう言いながら部屋の時計を見て、あ、となる。
「じゃ、ちょっとキルジョイズの酒場まで出掛けてくる。」
「気を付けてな。」
「いってらっしゃいませ。」