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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

のし梅と戦争

2021年04月10日 16時11分59秒 | 読書・文学
のし梅は完熟した梅と砂糖、水飴、寒天を煮てできたものをガラス板に流し、乾燥室で24時間以上かけて乾燥させます。これを切り竹皮に挟んでいます。こういった作業は今もすべて手作業です。のし梅は梅のもつ甘酸っぱい独特の風味と食管が特徴です。

昭和8年から15年までの当時の佐藤屋は、卸売りと県外販売に特に力をいれていました。
大都市では明治時代の後期から旧来の呉服店が百貨店へと姿を変え、さらに三越、松坂屋、高島屋といった百貨店が食料品部を開設し、品目を拡大していく時期でした。
この流れのなかで百貨店でのし梅を販売できたことは佐藤屋にとって大きな出来事でした。

昭和10年;1935年の三越本店、新宿、銀座の各店での宣伝販売では、残っている当時の写真をみると、日本髪の女性販売員も雇っていたようです。
佐藤屋では、のし梅のほかにも、梅羊羹や桜桃羊羹といった山形の特産品を使った菓子の販売をしていましたが、なかでも羊羹は小さめで価格も安く、ご家庭用や旅行用に最適だったようです。


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