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暑中お見舞い申し上げます
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蒸し暑い季節
引越し早々、夫の卓也は転勤した会社に初出勤して行った
子供達は広い庭付きの家で大はしゃぎしている
会社で用意した社宅だが前のマンションと違って庭がある
満足はしているが引越しは面倒
大量の家財道具の荷解きしなくてはならない
夕食の時間までに台所用品だけでも荷解きしたかった
夫の帰宅時間が近づく、今日は外食するしかないわね
はしゃぐ子供達を見て溜息
転勤の多い卓也の会社
荷物は増やさないようにしてはいたが年々増える
子供が居るのだ仕方ない
夫が帰宅すると家族で外食に向かった
久しぶりの外食
美和子は上げ膳据え膳を満喫
『たまに家族で外食するのって気晴らしになっていいわね』
自宅近くのファミレスでの、つかの間の楽しいひと時
帰宅するやいなや荷物を寄せて寝る場所を確保するのが精一杯
夫は寝場所を確保し直ぐに軽い寝息をたてはじめた
子供達も明日の学校に備えて就寝
一方、美和子は眠ってる場合では無い
荷解きに苦戦
これはこっち、あれはこっち
そんな時、偶然に床下収納庫を見つけた
こんな場所に収納庫?
自分達の寝室にしようとしていた部屋の隅に、それはあった
前の人は何に使ってたのかしら?
キッチンに収納庫があるのは分かるが
畳の部屋に収納庫とは
中は広いが、かび臭い
綺麗に掃除しないと使えないわね
あまりに大きい収納庫に懐中電灯で中を見た
頑丈にコンクリートで固めて作ってあるようだ
畳に、ちょいと出てた取っ手
その取っ手を引っ張ってみたら謎の収納庫
物置にでもするか
そんなこんなで朝まで荷解き作業を続けてた美和子
一睡もせずに夫と子供達を送り出し
昼頃には何とか生活出来るレベルに片付いた
2~3時間は昼寝が出来るわ
ほんの少しの昼寝のつもりだった
どの位、寝たのだろう
辺りは真っ暗
子供達の泣き声と夫の叫び声
『美和子~美和子~』
『ママ~どこに行ったの~』
えっ何?私はここよ
身体が動かない
声も出ない
ここは・・・・・?
少し前に嗅いだ事のある臭い
あの収納庫の中だと気付いたが身動き1つ出来ない
夫がどこかに電話しているのが聞こえた
『もしもし、妻がこの時間になっても帰宅しないのです』
昼なのか夜なのか真っ暗で分からない
やがて警察官らしい人達が部屋に入ってきたのが分かった
『どこに血痕がありますか?』
血痕?
誰か怪我したの?
『ここです引きずった痕が』
『奥さんは今日は自宅に?何か不審な人とか見かけませんでしたか?』
『昨日、引越ししてきたばかりなんです』
『自宅付近の住民に聞き込みと近辺を捜索しますので、ご主人は子供達
に心配掛けないようになだめてあげて下さい後は我々に任せて』
『美和子は、美和子は大丈夫でしょうか怪我をしてるかもしれない誰かが
美和子を連れ去ったのかもしれない何とか早く見つけて下さい』
そんなやりとりを聞いている美和子
『私はここよ助けて』
声にならない
子供達の泣く声がする
『悟史、美菜、大丈夫だよ、お巡りさんがママを見つけてくれるから』
『でもママは怪我をしているかもしれないんだよ』
『料理してて手を切って病院に行っただけなのかもしれない』
夫が必死に子供達を安心させようとしている
美和子は焦った何とかして自分の居場所を教えたい
畳の取っ手に気付いて
私は何かの弾みで収納庫に落ちた?
打ち所が悪くて麻痺してる?
でもどうやって?
ここは本当に6畳間の収納庫?
何が起きたか思い出せない
再び気が遠くなり気を失った
何時間経ったのか分からないが、まだ同じ場所にいる美和子
子供達の声もしない、昼?夜?
相変わらず身動きとれない声も出ない
収納庫の中で死んでしまうのか
涙が頬を伝う
『ねえ』
収納庫の中で見知らぬ人に声を掛けられた
『可哀相に』
『可哀相にって・・・どう言う事?あなたは誰?』
声が出ない
『気の毒な人』
そう言って消えてた
この収納庫、他に出入り口でもあるの?
美和子は必死に身体を動かそうと努力したが無駄だった
いったいどうなってるの?
『あなた~』
声にならない声で叫んだ
声にならない声は誰にも届かない
何度も気を失っては喉の渇きで目を覚ます
子供達の声も聞こえない
薄れ行く意識の中で再び声がした。
『今度はお前の番』
つづく
o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪
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