家庭の事情で私の家にやってきた姪っ子
当時の姪っ子は暴れん坊将軍、私の母は献身的に孫である姪っ子に尽くした『バアチャン、お風呂に入るよ』命令口調
奴隷のような命令口調の姪っ子に激怒した事もある私、姪っ子の我が侭に落ち込む母に、無理しちゃ駄目、積極的に私も子育てに参加(笑)
『自分で出きる事は自分でしなさい』と言うと、リビングのドアが壊れるかと思う程に強く閉めて部屋に篭る。
しかし時間が経つと『マミーごめんなさい』←マミーは私の愛称
素直な15歳だった、あの佐世保女子高生殺人と同じ歳の時代
母親代わりの私に『学校がつまらないから行きたくない』と訴えた事も
今日は無駄に1日が終わったとか・・・。
などと説教した事も
姪っ子が高校2年生に進級するその日、母は倒れてそのまま逝った
高校を卒業するまでの約束で預かった姪っ子
預かって1年で、あっけなく逝ってしまった
今度は私が親代わり
私はスナック経営で、お水の仕事をしていた
深夜2~3時、仕事から帰ってきてから姪っ子の弁当を作る、女性ならではの相談も母親の気持ちになって聞き、よかれと思う言葉を選んでアドバイス
無事に高校を卒業し短大に進学
姪っ子は片付けられない子だった、マイルームは汚部屋、父親である私の弟が盆・正月にくる時は、丸1日かけて大掃除(笑)
短大を卒業し希望の職場に就職、1人暮らしを心配したが、私も1人暮らしに憧れてた時代があった、姪っ子は職場に近いアパートで1人暮らしを始めた
最初に寝具を運んだが、他の衣類やゴミは放置したままなので汚部屋
ある日、ひょっこり顔を出した姪っ子に
『いつになったら部屋の荷物を運ぶの?』
『めんどうだもん、その内に運ぶ』
あぁ~駄目だ、このままズルズルしてたら、姪っ子は一生、のらりくらり生活の他人任せだなと思った私は『それなら私が片付ける』
そう言って姪っ子の部屋に一直線、足の置き場のない汚部屋のゴミと服をゴミ袋に詰め込み掃除を始めた。
すると姪っ子は『何すんのよ、やめろよ』そう言って私の手首を掴んで部屋から追い出そうとした
元、バレー部キャプテンの握力で掴まれた私の手首に激痛が走ったが『いつまでも、ダラダラしてるから私が片付けるの』そう言って手を振り払ったら再び胸ぐらと手を掴んで『やめろって言ってんだろ』そこには私の知らない姪っ子の顔
一旦、私を放したかと思ったら私の部屋に走って入り大暴れ
PCやら椅子やら愛犬の目の前で蹴飛ばした
騒ぎを聞きつけたジッちゃんが姪っ子の部屋に入ってきて
『何やってる?』
『うっーせーんだよ』
ジッちゃんにも蹴りをいれたがとっさに身をかわしたので空振り
・・・・・・・・・飛ぶ鳥跡を汚さず
隣の芝生は青いとか、色んな言葉が頭を巡った
私は母に一度も手を上げた事はない(当たり前だが)
しかし母親代わりで世話をしてきた私の手首にはヒビが入っていた
人生色々
姪っ子の母親はお水の仕事をしている私を毛嫌いしていた
お水の女は最低らしい
お水の仕事をしている女は頭が悪いらしい
現在、姪っ子は昼の仕事を辞め、お水の仕事をしている
実の母親がこれを知ったらどうなるのだろう?
夜だって昼だって立派な仕事だとは思ってるが、経営者がしっかりしてないと大変な事になる、中には(▼ー▼キ) ヤクザ経営のお店も多い。
まさか自分の娘が水商売だなんて思っても居ないでしょうね、知ったら私のせいにするのだろうか?
こんなお水の仕事をしてた女を母親代わりにしたせいで、私の娘が水商売に入ったのよなんて・・・。
現在は彼氏と同棲中
一緒に食卓を囲み『今日のオカズは何?』と言いながら、ツマミ食いしてた姪っ子もいつしか母親になる。
ちなみに私は姪っ子が高校2年の時に店を閉めた、専業主婦になる為だったが、笑ったり怒ったりの6年間、姪っ子も私を友人に『私のママだよ』って紹介してたっけ
手首のヒビは3ヶ月以上痛み続けた(病院では湿布と安静にだと)正月を前に安静にしていられる訳がない(涙)
その痛みも薄れた現在、エアコンで冷やすと痛む手首(両方)
天国のお母さん
私は良くやったと言ってくれる?
嫌われても駄目な事は駄目だと叱った
夕べ風邪引いて熱を出した私のベット脇に亡き母が立っていた
" 熱いの熱いの飛んでいけ~ " と言ってベットに入り私を抱きしめた
冷たい手で抱きしめてくれたお陰で今日は熱が下がってた
見守っててくれて有り難う