私が1人暮らししてた若かりし頃、ボロアパートで光熱費入れて4万弱の所に住んでた、仕事が終わり帰宅する私は、自分しか住んでないのにドアに備えつけのチャイムを鳴らす
住み始めた頃は気持ちよく【ピンポ~ン~♪】
そして鍵を開け『ただいま~』←1人で言う
低音で『お帰り~』←1人芝居(笑)
自作自演の日々(隣人は2人暮らしだと思ってたかも)
そして1年経った頃、チャイムの音がイマイチの音になった
電池の交換時期かもしれないと思ってたが、電池交換どころじゃなかった、詐欺女の餌食になってたのだ、世間知らずも度を越してたわ
何かと理由を言っては保険証を借りにくる詐欺女
自分の生い立ちの不幸と子沢山で生活苦、挙句に大工の旦那が指に怪我をして仕事が出来ないと言う。
保険証は質屋に売れる物を持っていく時に身分証明として提示するだけだからと言うので、何の疑いもなく貸してた
まさかのサラ金で借金しまくってたなんて、無知にも程があるわと自分に腹が立つが今更よね
冬のマイナス気温で吹雪きの日にやってきては何度かお金の無心、アパートの前にタクシーで乗りつけ
『あるだけでいいからお金を貸してミルク代がないの』←毎回同じセリフ
子供を背負って吹雪きにわざわざ私を頼ってきた気の毒な女、給料日まで無一文になっても私1人だけだし何とかなるさってな訳で財布に入ってた、ありったけのお金を貸した
玄関にポリタンクに入ってた灯油まで『これも貰って良い?』
ミルクも買えない灯油も買えない気の毒な女なのね←涙目で帰ってくタクシーに手を振ってた私(oT-T)尸~~:*:・゜`☆、。・:*:・゜`★*
今思えば、タクシーで往復するお金があるのに・・・私って相当な馬鹿
隙間風が入るボロボロアパートなので、コタツの中で寝る日々
そうこうしている内に、チャイムの音がとうとう低音で
その頃の私にピッタリの状況で鳴るようになってた(涙)
私の保険証の住所は実家だった
実家にサラ金の恐いお兄さんが催促に行くようになってたなんて知るよしもない、親も最初は私が生活に困って借りてたと思い払ってたが、金額が雪だるま式に増えに増えて、これは大変だとアパートにやってきた。
『みゆき、どんだけ借金してるの?凄い事になってるの知ってるの?』
(・-・)・・・ん?←私
利息を入れた総額が900万を超えてると母が震えて言った
ジッちゃんの職場にまでサラ金が行くとも
その時、やっと保険証の使い道に気が付いたが時既に遅し
警察に被害届を出したが、私の落ち度も指摘された
詐欺師女は姿をくらまし行方知れず
高額借金を若干20歳の私に返せるはずもない、お水で働く友人に相談したら、スナック&クラブ数店舗経営してる社長なら何とかなるかもと
ワラにもすがる気持ちで、さっそく社長と面会
社長はサラ金の世界にも融通してる凄腕経営者
次の日
『金利を値切り、800万を立替て支払い済みだからね、もうサラ金を恐がらなくて良いよ、ただし立て替えた800万は私が経営する店で働いて返してもらうからそのつもりで』
あぁ~私は夜の世界に捕まってしまった(蝶から蛾に変身)
だが親に迷惑掛けたのだ、1日でも早くお水の世界で詐欺女の借金を返し自由になり、あの女を見つけたら殴る蹴るしてやると心に強く誓い、お水の仕事に励んだ
日給1万円のクラブ、指名料が2千円、指名が多ければ多い程稼げるし借金も早く返せる
死に物狂いで指名獲得に必死
クラブはホステス50人程、新人時代はイビリもあったが、そんなの気にしてられないし構ってられない
私には借金早期返済目標がある
日給+指名料
ひたすら笑顔接待、お酒も弱く口下手だが2ヵ月後には1日の指名が20~30に増え、給料もうなぎ登りの150万円以上
借金天引きなので、暮すだけの最低限の給料しかもらえなかったが、お陰で半年で800万円の借金返済
社長が『半年でこれだけの金額を返せたのだから、同じ金額を稼いで貯金して欲しい』と言ってきた、だが借金返済が出来た今、恩になった社長だが暫く身体を休めたいと申し出て一旦、お店を辞め、がむしゃらに働いた自分への褒美と旅に出た
800万返済、ギリギリの生活の給料でも、チャッカリ貯金をしてたのだ♪夕方5時頃には毎日のように同伴、料亭だったり居酒屋だったりレストランだったりで食事には困らない、仕事が終われば、お客様とアフターで寿司屋とか(食い逃げ)お水って中々美味しい仕事だと思ったべ(≧m≦)ぷっ!
帰宅は深夜2時~3時頃、化粧も落とさず枕に頭が落下前に撃沈眠
翌日のお昼過ぎに起きて、暫く (=゜ρ゜=)ボヘーーー
その繰り返し、クラブでのドレスはレンタルで安上がり♪
化粧品は口紅とアイメイクの薄化粧←若い頃ってお肌がモチモチ
いるのよね、いつも貧乏貧乏とのたまう詐欺女
そんな会話をジッちゃんと晩酌しながらしてたら
実は、ジッちゃんも友人の保証人になり大変な思いをしたと話してくれた、ジッちゃんは保証人になった友人を捕まえて、お金を返させたと自慢げ
『で、詐欺女はどうなった?』
『何度か詐欺で逮捕されて刑務所を出入りしてると聞いたよ』
『どったら顔した女だ?』
『当時はキツネ顔女だったよ』
『歳取った今はどんな顔になったかな?』
『数年前に見たんだ、殴る蹴るしたい衝動で身体が震えたけど耐えたよ、キツネ顔がシワシワになってたし似てるってだけだったかも知れないけど、あれは本人だと思う、あの尼崎殺人鬼の角田美代子に似てたよ』
『人の顔は人生が出るからな、やっぱり鬼面(おにづら)になってたか』
ジッちゃんの想像力上では鬼ババア
『で・・・ジッちゃんを保証人にした友人とは、その後どうなったの?』
『50年間の絶交中』
ジッちゃんの方が私より執念深いと知った
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