学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

グローバルさは、日本らしさから

2022-07-31 16:16:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、グローバルさについて書きます。

❤︎グローバルさとは

❶語学力・コミュニケーション能力があること

❷主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感があること

❸異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティーこと

❤︎語彙力だけでは十分でない

海外の相手とコミュニケーションを図るには、
語彙力だけでは十分ではありません。

異なる価値観や文化的背景を持つ人々のことを理解する柔軟性や、
失敗を恐れず積極的にチャレンジするタフさ……
幅広い力
が必要とされるのです。

❤︎グローバルさに必須な"自己肯定感"

グローバルさの❷
"主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感"を持つことは、
かなりハードルが高いように感じます。

しかし、
実はこれらに共通する土台は"自己肯定感"、
つまり
"自分は価値のある存在"
"自分ならできる"という気持ちです。

❤︎家庭で自己肯定感を高める"言葉"

❶子どもの気持ちに共感する

子どもがうまくいかず悔しがって泣いているときには、
子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。

自分のことを分かってくれているという安心感が自己肯定感アップにつながります。

✕「悔しいんだったらもっと練習すればいいでしょう」
✕「泣いたってどうしようもないよ」

◯「今日はうまくできなかったから悔しかったんだね」
◯「実はお母さんも昔できなくて泣いたことがあったよ」

❷過保護になりすぎない

親は、子どもが失敗して辛い思いをしないようにあれこれ先に手を回したくなるものですが、
過保護になりすぎてはいけません。
子ども自身に考えさせる声かけを心がけます。

✕「ほら、マスクを忘れずに持っていきなさいね」
✕「いいわよ、お母さんがやってあげる」

◯「何を持っていけばいいんだっけ?」
◯「みかはどうすればいいと思う?」

❸人と比べない

うまくいかないとき、
他の子と比べるような発言をすると、
子どもは「友だちと比べて自分は劣っているのだ」と受け取ってしまいます。

子どもが自信を持つためには、
子ども自身の成長ぶりを少しずつ認めて褒め「今の自分を認められた」と子どもが感じることが必要です。

✕「おともだちはひらがな全部読めるんだって」
✕「もう自転車にスイスイ乗っているのに」

◯「前よりもひらがな読めるようになったね」
◯「もうすぐ補助輪が取れそうだね」

このように、
子どもを否定したり自立心を奪ったりすることなく、
「自分ならできる」と感じさせるような言葉がけをすることによって、
子どもの自己肯定感を高めることができます。

❤︎グローバルさは、日本を知ること

グローバルさの❸
"異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー"は、
どうしたら身につけられるのでしょうか。

外国人とのコミュニケーションでは、
「あなた自身はどう考えるのか?」と意見を聞かれることがよくあります。

これは、
"あなた自身=日本人"としての意見を
期待されていることが少なくありません。

普段は"日本人としてのアイデンティティー"について考えることはほとんどないので、
外国人と交流した際に、
日本について質問をされて答えに困ってしまったり、
自分たちよりも日本のことを詳しく知っている外国人に出会ったり……。
ということもあるかもしれません。

❤︎日本らしさを知る経験

だから、
子どもたちに''日本らしさ"を知る機会を与える必要があります。

お子さんが小さいうちから、
四季折々の日本の自然にふれたり、
年中行事や習わしを一緒に体験したりして、
身近な"日本の文化"を学べるように環境を整えることが大切です。

❤︎異文化理解の心は自国の文化理解から

異文化理解の心は自国の文化理解のもとに育まれます。

日本の伝統や文化を体験することを通して
日本人というアイデンティティを確立する必要があります。

異なる文化や風習などの”多様性”を受け入れられる許容性や柔軟性は、
グローバルさの基礎となります。

❤︎まとめ。グローバルさは、日本らしさから

グローバルさを育てるためには、
"自己肯定感"を高める言葉かけをすること
"日本らしさ"の経験をたくさんさせること
そして、
「私は日本人である」という
日本人としてのアイデンティティをしっかり確立していくことです。


本好きは、読み聞かせから

2022-07-29 20:46:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、本好きについて書きます。

❤︎本との出会い方は大切

子どもと本の出会いは大切です。
その後の読書の方向を決めてしまいます。
まずは、絵本の読み聞かせからです。

❤︎どんな絵本を選べばいいのか

長年にわたり出版され続けている絵本を選ぶことが、
安心の絵本選びです。

また、
各地公共図書館などから出されている絵本リストから選ぶのもいいと思います。

❤︎読み聞かせのポイント

❶心を込めて読んであげる

❷途中で子どもに質問しない

❸感想を聞かない
(読み終えると、
子供の心は感動で満ちているので、
それを壊さないことです)

表紙から裏表紙まで丁寧に見せて、
書いてある文章の通りに心を込めて読みます。
読んだら読みっぱなしでOKです。

❤︎子供を確実に本嫌いにするのは、

早くから文字を教えさせる
自分で読ませる
読み終えたら必ず感想を聞く
ことです。

❤︎本好きな子供に育てるには、

"言葉の獲得"を重視する。

そのためには、
"美しいことば"、
"心のこもった言葉"
を、耳からたくさん聞くことが大事です。

そして、
"読んでもらい"
言葉を耳から聞き、
絵を読むことが大事です。

"ことば"をもとに、
イメージを描いてその世界を体験し楽しむことが読書です。

読んだら読みっぱなし、
感想をきかずに、
聞き終えた子どもの心は感動でいっぱいです。

心からの感動を大切にしましょう。

❤︎読み聞かせの効果

❶親子の豊かな心のふれあいができます。

❷子供の心が豊かに育ちます。

❸子供の言葉が豊かに育ちます。
(言葉の獲得は、思考力の獲得につながります)

❹人の話を聞く力と、ものを見る眼が育ちます。

❺読書の習慣がつきます。
心を込めて読んであげましょう。

❤︎絵本に読み聞かせる順番

❤︎0~1歳児

赤ちゃんは生後6カ月くらいから
絵本を楽しむことができます。

書いてある文章にこだわらないで、
絵を見せて対話の材料にして下さい。

お母さんお父さんの
やさしい声、
暖かい声、
心のこもった声を
たっぷり聞かせてあげましょう。

だっこして、
添い寝して読んでもらう
子どもの心は安心でいっぱいです。

選んだ絵本の絵がとても大切です。

デッサンのきいた芸術性の高い本を選びましょう。
自然に美的感覚が育ちます。

❤︎1〜2歳

絵を見せて、
対話の材料としての絵本体験を積んできた子どもは、
人の声に耳を傾ける習慣がついてきます。

また、
1才を過ぎたこの頃から、
簡単なストーリーを理解できるようになってきます。

起承転結を理解し、
楽しみ始めます。

❤︎3〜4歳

いろいろな物に興味をもつ多感な時期です。
文字の敏感期に入ります。

また、
多感なゆえに刺激の強い物に興味を持ち楽しみます。

しかし、
刺激の強い物(TVや、光を放つおもちゃなど)を与えすぎると子どもの情緒は不安定になります。

落ち着いた気持ちで一日を過ごすためにも絵本を活用し、
寝る前に、
2冊以上の読み聞かせが理想的です。

❤︎5〜6歳

自分で読める子どもがでてきます。

しかし、
"文字を読む楽しみ"と"絵本を読む楽しみ"は全く別の事だと考えて下さい。

絵本は言葉を耳から聞いて、
絵を読んで、
創造の世界を楽しむものなのです。

だから、
読み聞かせを続け、
"聴く"ことで、
"言葉"を広げていってほしいと思います。

少なくとも、
小学校2年生くらいまでは読み聞かせを続けてほしいと思います。

❤︎大切なことは、子どもの年齢に合わせるのではなく最初から

絵本には、
対象なる年齢がありますが、
その年齢にはこだわるより、
子どものペースに合わせることが大切だと思います。

例えば、
あまり本に馴染んでいない5歳の子どもに、
急に年齢相応の絵本を与えても、
難しいく感じると思います。

一度、難しいと思うと読書嫌いになる可能性が高まります。

ですから、
例えば簡単すぎると思っても、
赤ちゃん向けの本から順番に読み聞かせることが大切です。

赤ちゃん対象の絵本から順番に読み聞かせるという過程を、
子どもが体験すことによって、
本が好きになり、
読書が自然にできるようになると思います。

❤︎まとめ。本好きは、読み聞かせから

本好きになるためには、
本との出会いが大切です。
そのきっかけが、
親の心のこもった読み聞かせです。
お母さん、お父さんの
やさしい声、暖かい声で、
本とのよい出会いをたくさん作ってあげましょう。


速い学習と遅い学習

2022-07-27 15:39:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、学習について書きます。

❤︎スピード学習

「スピード学習」は、
算数なら、計算練習やパターン問題演習、
国語なら、漢字練習や熟語の暗記学習です。

各科目の基本的な処理能力を身につけるトレーニングです。

問題などをハイスピードでこなしていく学習で、大切な学習です。

❤︎スロー学習

これに対して
「スロー学習」は、
ゆっくりと丁寧に勉強する学習法です。

❤︎漢字の学習

たとえば、
漢字の「綱」を覚える時、

「綱」を繰り返しノートに書いて暗記するのが「スピード学習」です。

「綱」を辞書で引いて、
「偏」と「旁(つくり)」の意味、
仲間には「網」があることを理解してから暗記するのが「スロー学習」です。

❤︎理科の学習

アゲハ蝶の幼虫の脚について、
胸のあたりに6本、お腹のあたりに8本、お尻のあたりに2本の合計16本だと習ったとき、
理解してから暗記するために、
ノートにイラストを書くことも、大事な「スロー学習」です。

頭からお尻までのどの部分に6本、8本、2本が分かれているのか、
自分なりにイラスト化してもいいですし、
図鑑を模写するかのように緻密に書いてもいいのです。

❤︎楽しみながら理解すること

とにかく、
楽しみながら、
自分が理解できるようにポイントを記しながら書くことが記憶の定着につながります。

❤︎算数の学習

問題文をじっくり読むのも「スロー学習」です。

三角の問題で
「次の三角形ABCの」と読んだところで、文章から三角形の図へと視線が移り、またすぐに視線が問題文に戻ります。
そして、
「辺ABの中点Mと辺CAの中点Nに」と読んだところで、「辺ABの中点M……はここ。それで……」とブツブツ言いながら読んで、また視線が図に移ります。
視線が目まぐるしく動きますが、
問題文はじっくり読んでいます。

そして、
必要があれば、
問題用紙の図に補助線を書き込んだり、
余白に図を書き直します。

❤︎「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤

「ああでもない、こうでもない」
と試行錯誤しながら
正解への道筋を考えていきます。

これは、
ノロノロと学習しているように見えたり
要領の悪いようにも見えるかもしれません。

しかし、
こういう学習の仕方が本当の理解につながります。

❤︎あきらめず、慌てない、ねばれる

実は、
こうして問題に向き合いながら
「ああでもない、こうでもない」と考える習慣がついていると、
手ごわい問題や受験の緊張感の中でも、
「いつも通り」の手順で落ち着いて対処していけるようになります。

あきらめずに慌てずにいられるのです。

そして、
「難しい!」と思っても、
「あの方法で解けないだろうか?」
「前にも似た問題があった」と、
これまで学んできたことを思い出しながら、
「もう少し粘ってみよう」とトライすることができます。

❤︎「いつも通り」できる「スロー学習」

つまり、
「スロー学習」は、
「いつも通り」の安定した行動をとらせるためのトレーニングにもなります。

子どもが落ち着いて学習内容を積み上げ、
いざというときに力を発揮できるようになるための学習法です。

❤︎まとめ。速い学習と遅い学習

スピード学習は、
基本的な処理能力を身につけることができ、
スロー学習は、
「あっ、こういうことか」と理解し、
「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら、
入試の場などいざというときに、
「いつも通り」の安定した行動をとらせることができるようになります。


子育てのゴールは、子どもの自立と親の自立

2022-07-26 12:08:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、自立について書きます。

❤︎就職してすぐには社会人になれない

学校を卒業し、就職する。

就職は、大人への一歩です。
だからといって、急に社会人になるわけではありませんね。

仕事をする中で、
いろいろな経験をして、
社会人らしくなっていくんですね。

そして、
自立した自分の仕事を確立していくんですね。

❤︎親もすぐに親にはなれない

親になり子育てをすることを親業といいますが、
親になることも同じですね。

子どもができたからといって、
親としての自覚を感じたとしても
すぐには親らしくなれるわけではありません。

❤︎家庭を作ること

子どもの成長にとって大きな影響を与えるものは”家庭”です。

子どもが成長する過程で、
親と温かくふれあい、
親から教育やしつけを受け、
豊かで思いやりのあるやさしい人間性を育み、
善悪の判断、
マナーや常識、
身辺生活の知識や技術など
を身につけることができるかどうかは、
家庭での"親力"にかかっています。

人間が子どもの"親になること"は、
それは大きな厳しい責任と役割を背負うことになります。

❤︎親になれない親たち

しかし、
実の親による幼児の虐待の増加、
育児放棄、
自他の命を大切にしない子ども、
感情のコントロールのできず我慢が苦手な子どもの増加……
家庭における"親力"の低下は深刻化しています。

これは、
"親になれない親"が増えていることではないでしょうか。

物理的に出産し親になることはできても、
精神的に成熟した"大人の親"になることは難しいですね。

❤︎親子の共育

だから、親子の”共育”です。
.
子どもをもったその日から、
子どもと一緒に親も学びながら、
ともに育ちあい、
成長した大人の親になる努力が欠かせないと思います。

❤︎育児のゴールは子ども自立

育児の最終ゴールは自立てす。

親がいなくても1人で自立し、
子どもが生きることができるようにすることです。

最終的には働き、
収入を得て、
経済的にも親から自立し、
子どもが自分の人生を楽しく歩むことができるようにすることが育児の目的ですし、
育児の社会的役割です。

❤︎親も子も自立

子どもを自立させる過程は、
同時にまた親の子どもからの自立の過程でもあると思います。

子どもは成長に伴い、
時間的にも物理的にも次第に親から離れ、
生活するようになります。
.
親子の距離が出てくるにしたがって、
精神的にも自然に親子は離れていかなければなりません。

しかし、
最近では少子化のなか、
親が先まわりして細かく子どもの世話をし、
子どもが大きくなっても親子が互いに依存していつまでも離れられないような状態が見うけられます。

❤︎"子どもの自立"を支えるのは"親の自立"

育児のゴールは、"親子の自立"でもあります。

そのためには、
子どもの成長に伴い距離をとり、
離れていく子どもの後ろ姿を見送ることができ、
子どもが離れたら、
親から近づいていかない、
そんな親でなければなりません。

子どもの自立を心から悦べる親になってほしいと思います。

そして、
時には、
子どもは親を恋しくなり近づいてきます。

そんな時は、
子どもに思いっきりひっついてあげる"安全基地"になってあげましょう。

❤︎まとめ。子育てのゴールは、子どもの自立と親の自立

子どもができた時、赤ちゃん親のスタート
親と子ども、共に育ち家庭を作っていきます。
そして、
子どもの自立を心より悦べることが
親として自立することになります。
一方で、
子どもはいつまで経っても、
親の安全基地と自立を行ったり来たり、
そんな優しく素敵な親子関係を築くことができます。

感情のラベリング

2022-07-25 13:18:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、感情について書きます。

❤︎子どもたちは、感情をむき出しに

悲しい気持ち、
恐怖心、
いろいろな感情を、
子どもたちは、日々の生活の中で感じていきます。

イライラしたり、
泣き出したり、
これらの感情をうまく解消しているのか心配なところです。

❤︎妹の怒り

姉のお誕生日に、
姉は、たくさんのプレゼンをもらいました。
妹は、親から人形を1つだけもらいました。

妹は「このお人形きらい。おねえちゃんの人形がいい」と怒って、泣き出しました。

❤︎妹の感情にラベリング

そこで、
お母さんは「悲しそうだね。悲しいの?」
妹はうなずきました。

お母さん「どうして悲しいのか、理由をあててみようか。悲しいのは、おねえちゃんがたくさんのプレゼントをひとりじめしたからね。あなたには、たったひとつしかないのに」
妹はまたうなずきました。

お母さん「おねえちゃんとおんなじ数のプレゼントが欲しいのに、もらえない。そんなのは不公平だ。だから、悲しいんだ?」
と大げさな口調で語りかけました。

❤︎お母さんの感情移入

お母さん「お母さんが欲しいものを、
だれかがもらっていて、
自分はもらえないときには、
お母さんもやっぱり悲しくなるよ」
と言って口をつぐみました。

❤︎妹の”やきもち”

しばらくして、
お母さん「そういう気持ちには名前がついてる。どんな言葉か、知りたい?」
妹がめそめそしながら「うん」と、応えました。

するとお母さんは妹を抱きかかえて、
お母さん「そういうのを“やきもち“って言うんだよ。あなたはおねえちゃんがもらったたくさんのプレゼントが欲しかったのに、もらえなかったから、やきもちを焼いたのさ」
妹は甘えたように泣いていたが、
だんだん落ち着いてきました。

妹「やきもち」と小声で言いました。
お母さん「そのとおり。すごくイヤな気持ちだよね」
妹「きょうはずーっと、やきもちだった」
怒りがおさまり、お母さんに抱きつきました。

妹に気持ちのラベルを貼ってあげることにより、
妹は落ち着くことができました。

❤︎子どもの感情にラベリング

自分の気持ちにラベルを貼って分類する。

自分の気持ちを言葉で表現する方法を教える。

先程の例の親は、
娘の胸が悲しみで張りさけそうであることを察し、
娘の気持ちに寄り添い、
それを言葉で表現するやり方を教えました。

悲しみ以外にも、
よろこび、
怒り、
嫌悪、
心配、
恐怖など
幼い子どもが経験するあらゆる感情―を教えます。

このように感情にラベルをつける習慣が、
幸せな子どもを育てている親に共通して見られることが、
研究によってあきらかになっています。

❤︎"感情に名前をつける習慣がある家庭

"感情に名前をつける親の習慣"に触れて育った子どもは、

自分を落ち着かせるのが得意なうえ、
目の前の作業によく集中できますし、
友だちともうまくやっていけます。

感情を言葉で表現すると、
子どもの神経を鎮める効果があります。

感情を言葉で表現する"感情のラベリング"には、
昂った気持ちを落ち着かせる効果があります。

❤︎感情を言葉で表現する習慣がない家庭

感情を言葉で表現する習慣がない家庭の子どもは、

言葉を使う神経系と言葉を使わない神経系が完全に連結しないまま、
不健全なかたちで統合されてしまいます。

そうなると、
自分が感じている気持ちにラベルを貼ることができずに、
子どもは生理的反応がもたらす不協和音によって混乱し、
感情をうまくコントロールできなくなります。

❤︎学びの感情

おもしろいから勉強する。
覚えないといけないから勉強する。
親に怒られるから勉強する……

勉強する時の感情も様々ですが、
勉強する前に、
自分の感情にラベルを貼ることができれば、
気持ちを落ち着かせることができ、
集中して勉強を開始できると思います。

子どもに感情を表す言葉をたくさん教えてあげましょう。

❤︎まとめ。感情のラベリング

子どもは自分の感情を表現できず、
心に不協和音が響きます。
感情を優しくラベリングしてあげれば、
いろいろな感情の名前を覚えて、
昂った心を落ち着かせることができ、
目の前の事に集中することができるようになります。