学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

嘘を慢性化させない

2022-08-31 08:41:00 | 日記



こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、嘘について書きます。

❤︎子どもの嘘と年齢

嘘の巧みさは、
年齢とともに、
逆U字カーブを描いていく傾向があります。

子どもの嘘は、
親から見ればすぐに嘘と分かったのに、
年齢を追うごとに巧みになり、
ある年齢でピークをむかえ、
さらに年を重ねるとその巧みさを失っていきます。

❤︎嘘の巧みさのピーク

そのピーク年齢は、
18~29歳で、
この頃の嘘には迷いがなく、
ばれにくです。

逆に、
小学校低学年くらいの子どもと
60歳過ぎの高齢者は、
ほぼ同レベルで嘘が不得手です。

❤︎ウソの頻度のピーク

24時間に嘘の数は、
2回頑張って平均でしたが、
10代の子どもだけ多く、
平均2.8回です。

ここでも、
逆U字カーブが見られましたが、
巧みさのピークよりもやや早い時期に、
頻度がもっとも高くなります。

❤︎10代の嘘

10代に嘘の頻度が上がることで、
その巧みさが徐々に増していき、
18歳からピークになります。

❤︎親になると嘘が減る

「子どもに嘘をついてほしくないから私も嘘をつかない」
と親になって正直であることの良さを
改めて意識すること人は多いと思います。

「子どものお手本になるように、
親自ら正直でいよう」と心がけます。

逆U字カーブの下り坂は
親になる年齢の頃からです。

❤︎世の中の嘘の半分は、たった9%の人によるもの

世の中で、
全体の50%の嘘は、
9%の人がついたものだったというデータがあります。

つまり、
嘘の頻度にはかなりの個人差があり、
約1割の人が慢性的に嘘をついている
ということが言えます。

❤︎子どもの嘘を慢性化させないために

子どもの嘘が慢性化成させないことが、
最も大切なことです。

一般的に、
嘘は逆U字カーブをたどりますが、
慢性化したら、
これには当てはまらず、
「嘘で逃げる」という習慣がつき、
嘘をつき続けるからです。

❶親自ら、嘘を誘発しない

子供の嘘を親が誘発してしまっているケースがよくあります。

例えば、
壁に落書き、その同じ色が子どもの手についている。
だれがやったかなんて一目瞭然です。

それにも関わらず、
「だれがやったの!」
と問い詰めてしまう。

お母さんのあまりの迫力に、
「わたしやった」なんてとても言えない状況で、
子どもは「わたし知らない」
と逃げるのが精いっぱいです。

お母さんは、
「なんで嘘をつくの!」
とさらに攻めます。

このように
親の威圧感は、
子供の反省を生み出しません。

代わりに、
嘘を生んでしまいます。

❷親自ら、嘘をつかない

「子どものお手本になるように、
親自ら正直でいよう」と心がけます。

しかし、
そこに「気づかぬ嘘」が存在します。

つまり、
親は嘘と思っていないのに、
子どもには嘘と捉えられてしまっていることがあります。

例えば、
宿題をやらないのなら、マンガを全部捨てますよ
ぐずぐずしていたら、置いていくよ

その時は、
怒りのあまりに言ったものの、
せっかく買ったマンガを捨てるわけにはいてません。
子どもを置いてきぼりにするなんてできません。

子どもからすれば、
お母さんの言っていることとやっていることが違うと思うようになります。

この言っただけで、行動に移さない「有言不実行」が度重なると、
子どもは親の言葉を信用しなくなっていきます。

だから、
「言ったらやる」
「できないことは言わない」
というシンプルな「有言実行」が、
子どもの正直さを育みます。

❤︎まとめ。嘘を慢性化させない

嘘の逆U字傾向は、
18~29歳をピークで減っていきます。
しかし、嘘が慢性化すると、
大人になっても平気で嘘をつくようになります。
だから、
子どもが嘘に逃げ込むような親の権威を捨て、
親自身がシンプルな「有言実行」を続けましょう。


貰って喜ぶようになると人は下落する、与えて悦ぶようになると人は向上する

2022-08-29 10:51:00 | 日記




こんにちは、奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、「貰って喜ぶようになると人は下落する。与えて悦ぶようになると人は向上する」について書きます。

❤︎ニューノーマル・新しい常識

ひとりひとりの力が試されるニューノーマル。

そこで楽しく生きるために必要なことは、
「ひとりりとり」が与え、
他とコラボレートすることです。

❤︎being-どうあるべきか

ありたい自分になるためには、
自分のあるべき姿を言葉にして、
その言葉に基づいて行動し、
それと同時に、
他に対してどんな貢献ができるかを
具体的に展開することが必要です。

なぜなら、
自分のあるべき姿を実現し続けるためには、
他からの力も必要になることが多いからです。

家族の力
地域の人たちの力
同志の力
自然の力……

❤︎他との関わり〜ギブとテイク

❶与える人(ギバー)

与えることを悦ぶ人です。

❷受け取る人(テイカー)

まず自分の利益を優先させる人です。
自分が常に、最も多く得るように振る舞います。

❸帳尻を合わせる人(マッチャー)

自分が与える量と受け取る量のバランスや損得を考える人です。
人によって関わり方を変え、
相手がギバーならギバーとして、
相手がテイカーならテイカーとして振る舞います。

❤︎関わり方の効果

テイカーは、
短期的にギバーを搾取します。
しかし、
だんだんと軽蔑されるようになります。

マッチャーは、
損得で動きます。
相手によって態度を変えることは、
合理的で要領がいいですが、
一貫性が欠ける行動に不信感を与えます。

ギバーは、
与える行動によって、
豊かな人的・物的なつながりを少しずつ、緩やかに形成、
強い信頼関係が醸成されます。
それは、
だんだんと強く太くなっていきます。

❤︎人を信頼するのと人を利用するのとは違う

テイカーやマッチャーは、
他人より自分なので、
人を利用しようとします。

だから、
本当の信頼関係は築けません。

ギバーは、
他人を利用することは考えの中になく行動しますから、
自ずと信頼関係が生まれてきます。

❤︎まとめ。どうありたいかを問い続け、与え続ける悦び

本当のやる気は、
外から与えられるものではなく、
自分の中から湧き出るものです。

与えられることを考え、
貰って喜ぶようになると人は下落します。
一方、
与えることを考え、
与えて悦ぶようになると人は向上します。
そして、
自分のあるべき姿を生き生きと表現し、実現して生きることができます。


「遊びの経験」が、将来の学習に

2022-08-27 06:47:00 | 日記



こんにちは、奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、遊びと学習について書きます。

❤︎遊びと学習

「遊び」の「学習」を別に考えることは、
子どもにとっては矛盾しています。

「遊び」と「学習」をつなげる
つまり、
遊びの経験をいかに将来の教科学習につなげていくかの視点が大切です。

❤︎子どもにとって遊びは学習

子どもの成長を見てみると、
まさしく遊びそのものが学習であることがわかります。

「遊びか学習か」
という発想ではなく、
遊びそのものが学習であることを
正当に評価し、
年齢が上がるにつれて
遊びを通して学ぶ
遊びを入り口にして学びに発展させていく
といったイメージで、
学びの設計をしていくことが必要です。

❤︎ 大学入試が問題解決型テストに

大学入試が、
知識重視型のテストから
問題解決型のテストに変わってきています。

つまり、
知識だけを純粋に問う問題から、
日常生活の中にある問題点を取り上げ、
それをどのように解決していくか
を問う問題です。

生活や遊びの場面から、
論理的思考力を問う問題です。

❤︎ 「生活学習」と「系統学習」

体系的に学ぶ主要教科の壁を取り払って、
生活に関連のある
具体的な問題を解決するために、
論理・数学的な発想、
生物学的な知識、
読解力…
さまざまな能力を総動員して考えることが大切です。

❤︎算数の計算と文章題の関係と同じ

これは、
算数での
計算問題と文章題の関係にも当てはまります。

計算は、
文章題を解くための道具です。

文章題を解くということは、
数式の世界だけで問題を解くのではなく、
実際の生活の場で起こる問題を解決するために、
状況を把握し、
どんな数式を立てれば問題が解決するかを考えることです。

文章を読み、
さまざまな情報を読みこなす力です。

生活のなかのありふれた場面を使って
将来の思考力の土台をつくることが、
遊びの経験を学習につなげることの一つの視点になります。

たま、
そうであるから、
学びが興味深いものになります。

❤︎考えるチャンス

話を理解し、
その場面をイメージし、
質問の意図を踏まえて答えを導き出す…
このプロセスにこそ、
「考える力」を鍛えるチャンスになります。

❤︎まとめ。「遊びの経験」が、将来の学習に

子どもにとって、
遊びの経験は、生活の中にあり、
学びそのものです。
遊びと学びを切り離して考えるのではなく、
遊びは学びにつながるという視点を持つことが大切です。
その視点が、将来の学習を興味深くものにします。

「書く」ことは思考の整理であり、表現力を磨く

2022-08-25 15:20:00 | 日記



こんにちは、奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、書くことについて書きます。

❤︎ノートを書くことは大切

自分の手を動かすことと成績アップは、
実は大きく関係しています。

書くことを嫌がる子は、
たとえ地頭のいい子でも
どこかで伸び悩んでしまいます。

また、
書いていたとしても、
あまりにも雑すぎる場合も同じです。

❤︎勉強を早く終わらせたい「慌て者さん」のノート

答えだけが書いているノートになっています。
早く解くことに比重があり、
書きとる気持ちがないノートです。

間違った問題に×が書いてあり、
赤色で正解が書いてあるだけです。

これでは、
なぜ間違えたかを確認できません。

❤︎聞いたことを書くことは思考力を必要とする

耳で聞きとった言葉を
ノートに書くということは、
思考力をともないます。

聞きながら
「ここが大事なんだ!」と要点をつかんだり、
「ここはもうわかっているから必要ない」と情報を取捨選択しなければ、
自分の言葉でまとめることができません。

ただ、
丁寧にきっちりと写せばよいというわけではなく、
「どう書いて勉強するか」が大切です。

❤︎図を書くと数字の感覚がついてくる

「5:3」線分図を書かせると、
「5:3」で書いたつもりなのですが、
5と3の関係がどう見てもおかしいことがあります。

数字のボリューム感が、
そもそも育っていないのです。

「それって本当に5:3に見える?」
とたずねると、
「ちょっとおかしいかな…?」と言い始め、
落ち着いて考えて正しく書き直すことができるようになります。

だんだんと数字の感覚がついてきます。

❤︎図を書かない方が効率的?

図形の問題は、
問題を読みながら問題文の主旨に合った図を書くことができるかどうが大切です。

「3つの内角が30度、60度、90度の直角三角形」を書かせると、
おかしな三角形になってしまったり、
立体図形では、
見取図や展開図がイメージできなかったり。

それは、
書くと時間のロスだから、
図形を頭の中で考えて解くことが、
時間短縮で効率的だと考えて、
図を書いたことがないからです。

❤︎図形を書いた方が効率的!

自分で図を書いて考える
つまり、
手を動かして書けば、
解ける問題が増えます。

書くことで思考力が鍛えられて、
どんどん頭がよっていきます。

❤︎書く作法(問題を解く場合)

①まず、日付、テキスト名、ページ数、問題番号を左上に書く

②横書きのノートは左側にそろえて書く

③詰め過ぎず、ゆとりのあるノートにする

④イラストや吹き出しも積極的に書く

⑤テキストの図を写すのではなく、文章を読んで図に書き起こすようにする

⑥基本的に定規を使わずフリーハンドで書く

❤︎まとめ。「書く」ことは思考の整理であり、表現力を磨く

書くことは、
思いを整理して形にすることです。
図を書くことは、
問題を組み立てることです。
書くことは、
手間がかかりますが、
思考力を効果的に身につける
遠回りの近回りです。


"色"と"形"で視覚を刺激し、図形学習の土台に

2022-08-23 22:57:00 | 日記



こんにちは、奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、視覚について書きます。

❤︎ 脳に最も多くの情報を送っているのが"視覚"

五感の中で、
脳に最も多くの情報を送っているのが"視覚"です。

集中して視覚を使うことで、
子どもの頭は活性化し、
理解し、
整理記憶をしていくことになります。

❤︎視覚の発達について

視覚の発達は、
まず"形"と"色"を判断する能力から伸びていきます。

❤︎"形"の感覚感覚を身につける三段階

感覚で捉え、
それを言葉で表現することが、
3歳以降のポイントです。

次の三段階を意識しましょう。

❶第一段階は"言葉だけ"で伝える

最初は比較しない。

たとえば、
子どもが大きなボールを持った時に、
「大きい」「大きいねぇ」「大きいボール」
と繰り返します。

他の大きなものがあったら、
「大きい」という言葉を伝えます。

言葉を繰り返すことで
「大きい」という言葉と概念が、
子どもに入っていきます。

❷第二段階は比較級

次は、
2つのものを比較して言葉を伝えていきます。

比較するものは、
最初は同じ種類のものを使います。

○比較する視覚の5つの要素

大きい と 小さい
長い と 短い
太い と 細い
高い と 低い
暗い と 明るい

❸第三段階は、最上級

2つのものの比較ができ、
言葉に出せるようになったら、
対象を3つ、4つと増やして比べていきます。

規則正しく並べたら指をさして、
「だんだん大きくなる」
「だんだん小さくなる」
と言葉の表現を増やしていきます。

比較級
「これと、これとではどちらが大きい?」
から、
最上級
「一番大きいのはどれ?」
「一番小さいのを取ってね」
と発展していきます。

❤︎"色"の感覚の三段階

折り紙などを使って、
三段階で、
色とその名前を覚えもらいです。

❶第一段階は、3原色

赤・青・黄

❷第二段階は、11色

赤・青・黄・白・黒・オレンジ・緑・紫・茶・灰・ピンク

3原色と白・黒を混ぜて作ることができる11色。

❸第三段階は、明暗

同じ色でも暗い青と、
明るい青があることを伝えます。

○12色から24色へ

様々な色に興味を示すようになり、
色の名前が言えるようになってきたら、
クレヨンや色鉛筆も12色から24色にバージョンアップさせましょう。

同じ"みどり"でも、
"きみどり、若くさ色、うぐいす色"などの区別や、使い分けがいろいろできたほうが、
彩り豊かな生活を楽しめます。

❤︎まとめ。"色"と"形"で視覚を刺激し、奥行きと彩り豊かな人生を

視覚は、脳に沢山の情報を与えて刺激します。
色々な形を知り、
その違いと共通点を考えること
多彩な色を見て、
その区分と使い分けができること
これらが、
図形と色彩のセンスを磨く土台になります。