学びスタジオ®︎ブログ

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我慢は目的ではなく、目的を達成するための "術(すべ)"

2022-09-02 07:32:00 | 日記



こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今日は、我慢について書いてみます

❤︎我慢できる子が、いい子?

“我慢できるいい子”に育てる。
それとも、
“自己主張”を大切に育てる。
どちらが子どものためになると思いますか。

❤︎2通りの我慢

例えば、
公園で2人の子どもが遊んでいます。
帰る時間になったので親が声をかけます。

A「もう、何度やったら気がすむの。いいかげん、帰るわよ!」
B「4時に帰るって約束したから、あともう1回やったら帰ろうね」

どちらの子どもも、
もっと遊びたい気持ちを我慢することになるわけですが、
親の言葉がけによって
"我慢するときに感じる気持ち”に違いが生じます。

❤︎ 「怒られるから、我慢しよう」

Aの子どもは、
お行儀よく、
聞き分けのいい子になるかもしれませんが、
実はこのAの対応、
とても危険なのです。

親が厳しくしつけている場合は、
子どもは“親に怒られるから我慢する”だけであって、
“なぜ我慢するのか”をまったく理解していないことが多いからです。

この場合、
子どもにとって我慢するメリットは
“親に叱られないこと
罰を与えられないこと”だけです。

これは、抑圧的な“悪い我慢”のさせ方です。

❤︎ 「時間が来たから、我慢しよう」

Bの子どもも、
もっと遊びたいのに我慢をしています。

しかし、
「時間が来たから帰るんだ」
と本人も納得しているので、
子どもが自らを自制できている“よい我慢”のさせ方です。

❤︎我慢の質が違う

我慢する理由が“親の抑圧”なのか“子どもの自制心”なのかで、我慢の質が変わります。

❤︎マシュマロテスト

子どもの自制心についての有名な実験が、
“マシュマロ・テスト”です。

“満足を先延ばしできる能力”を調べるため、
マシュマロを子どもたちの前に用意し、
「いま食べるなら1個、
15分我慢したら2個あげる」ことを伝えます。

結果は、
すぐ食べた子、
我慢した子、
ほぼ半々だったそうですが、
その後の彼らの人生の追跡調査で判明したのは、
“我慢した子のほうが、
成績優秀で社会的成功を収めていた”
という事実でした。

理由も説明もなくただ「我慢しなさい」と頭ごなしに言うことは、
子どもにとって苦痛以外の何物でもなく、
圧力に押さえつけられた感情は
かなりの精神的ダメージとなってしまいまいます。

❤︎我慢できる子の未来は“成績優秀で社会的にも成功”

一方、
マシュマロ・テストのように、
「マシュマロを多くもらえるから、我慢する」というのは、
我慢したらよいことがあるとわかっているから、
自制心が働きますし、
最終的には達成感を得られるので、
精神的にもプラスに作用します。

つまり、
我慢には目的が必要です。

目的を達成するための自発的な我慢が
“真の我慢”です。

❤︎子どもは、自分の感情をコントロールできている?

“真の我慢”をするためには、
2つの能力が必要です。

❶“想像力”

我慢することで得られる未来を、
想像する必要があります。

「我慢したらおいしいケーキが食べられる」など、
未来を想像する力が行動のモチベーションになります。

これは人生で試練にぶつかり、
困難を乗り越えるときに、
希望を見いだすための大きな力となります。

❷“自分を慰める力”

つらいとき、
気持ちをぐっとこらえて、
気を紛らわせて乗りきることです。

我慢には待つ時間があります。
「いまやりたいのに」というとき。
駄々をこねず、
歌を歌ったり、
本を読んだり、
体を動かしたり……
子どもは、
目的達成のために気持ちを切り替えることを学ぶことで、
自分の感情をコントロールする力、
つまり自制心を身につけます。

❤︎日々の積み重ねが、真の我慢に

日々、
小さな我慢を積み重ねていくうちに、
筋トレのように着実に自制心が育まれ、
“真の我慢”ができるようになるのです。

❤︎“子どもを頭ごなしに叱らない“2つの対処法

❶子どもへの注目をいったんやめる

カッカする気持ちを抑えて、
「話がしたいんだけど、
お話しする前にちょっとお皿を洗ってくるね」などと、
一度“タイム”を入れることで、
冷静に問題と向き合うことができます。

❷親子でイライラしたときの気分転換を決めておく

気持ちが高ぶっているときは、
親子共に感情的になっていることが多いです。

そこで、
イライラしたときの気分転換方法を、
親子で一緒の“タイム”を考えておきます。

”ジャンプをする”、”深呼吸する”……、
なんでもかまいません。

何か起きたときに、
この行動を一緒にすることで、
お互いに落ち着きを取り戻せるでしょう。

❤︎自己コントロール力を身につける

この2つの対処法は、
“真の我慢”のための"自分を慰める力”、
つまり“自己コントロール力”につながります。

我慢を育むためには、
親子ともにいったん”タイム”を入れましょう。

❤︎まとめ。我慢は目的ではなく、目的を達成するための “術(すべ)”

「我慢できてえらいね子ね!」と、
“我慢”自体をほめるのは危険です。
我慢ができない子どもに足りないのは、
“未来を想像する力”と"自分を慰める力”です。
この2つの力は、
“真の我慢”を育て、
人生に大きな可能性をもたらします。



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1 コメント

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Unknown (sakuranbo-doghotel)
2022-09-02 07:51:02
そうなんですよ、それなのに今のマスクは手段ではなく目的になってしまっています。
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