今は専業主婦になって、の~んびり過ごしていますが、その昔。。。
本当に色々な仕事(パート)をしていました。
新卒で初めて就いた職場は某電機メーカーの営業事務。
結婚退職してからも市役所の事務職。
事務職・・というか、机に座っての仕事にはかなり飽きていました。
で、次から選んだのは。。
喫茶店のウェイトレス、地図製作会社(実際に歩いてメモする仕事・・笑)、ゴルフ会員券の販売(かなりアヤシイ仕事だった)、
テレホンセンター、ファミレスの厨房、生命保険のセールスレディ、商品出荷センターの検品・出荷、カラオケ店。。。
など、数えきれないほどのパート職を経験してきました。
どれも大変なこともあったけれど、面白い体験、貴重な体験もいっぱい!ありました。
中でもひときわ印象深い・・というか、仰天した仕事が「ベッドメイキング」(ホテルの客室清掃)です。
私が新聞の仕事募集欄を見て応募したのは、オープン間近のけっこう大きいシティホテルと契約していた美装・清掃会社です。
約60人くらいのパートさん(20代~60代)が合格して集まりました。
そのうち経験者は20人くらい。
あとはまったくの未経験者のド素人さん。私もそのうちのひとりです。
ホテルオープンまでに研修期間があります。
まず、一人ひとりにお仕事グッズが配られます。 バケツ・ナイロンたわし・大きめのスポンジの3点セット。 これだけです。
ハァ?!と思いましたが、きっぱりこの三つの道具だけでした。
そして仕事の手順~部屋の清掃とベッドメイクのやり方を教えられたのですが、
清掃の仕方に・・・かつてない衝撃の連続パンチを受けることになります。
さらっと言うと、お部屋の水回りすべてを同じスポンジひとつで洗うのです。 バス・トイレ・洗面ボウル全部です。
汚れのひどい部分はたわしを使います。
基本・・・何らかの洗剤類は使いません。
さらに・・備品の湯のみ茶碗類・グラス類は、部屋の洗面ボウルで洗ったあと・・・これまた備品の「未使用」のタオルで拭いて、ちゃっかり元に戻します。
未使用のタオルがなければ、ピロカバー(枕カバー)を裏返して拭きます。
バスや洗面周りも水洗いしたあとは、未使用(なければ使用済みでもOK!)のバスタオルやシーツ類で拭き上げます。
ま、マジですかぁ~~~?! と、新人たちは思わず顔を見合わせましたが。。
経験豊かなベテランメイクさんたちはふつうの表情で平然と聞いているので、
あ″~間違ってないんだ・・。みんな他のホテルでもそうやってきたんだ・・!!と驚愕度はマックスに~
それでも、何とか数々の衝撃波を乗り越えて、高級シティホテルのベッドメイクのお仕事が始まりました。
ちなみに。。
私はお掃除グッズ3点セットの他に、食器専用の洗剤と布巾・トイレ専用のスポンジとゴム手を自腹で用意しました。
他の新人さんの多くやベテランさんの何人かも・・・自分で用意して仕事してましたね。
この「まさかの事実」を知った後。。
私はどんな立派なホテルに泊まっても念のため・・・
まずグラスやお茶碗類をキレイに洗い、バスも熱いシャワーで洗い流し、
リモコン類やテーブルも拭き直してから使うことにしています
(専用のタオルを持参します!)
これはもう15年以上前の話ですから、現在はもうちょっとマシになっているかもしれませんし、そうなってるよう願うばかりです(笑)
もちろん、昔も今もすべてのホテルがこのような清掃をしているとは限りません。
きちんと別々の用具を使用していたり、グラス類も別の専用洗い場でまとめ洗浄している所もあります。
たまたま私が勤めた美装会社が、そのようなやり方をしていただけ…なのかもしれません。
仕事が始まってからも、仰天エピソードはてんこ盛り・・・ですが、長くなったのでこの辺でやめておきます。
拙い(キタナイ)話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。