MARIN1021

きままなその日暮らしを

飛行機嫌いの北海道釧路旅行 その2

2013-11-02 13:58:57 | 
10月13日

啄木が 「さいはての駅に下り立ち・・・」と詠んだ
さびしき町のさいはての駅、釧路駅に数年ぶりに下り立ちました。  

昨年も来ていますが、北海道縁取りドライブの途中でしたので
釧路駅の雰囲気は味わっておりません。
乗客よりも、見送り客&出迎え客が多い駅というイメージだったのですが・・・

釧路駅から米町公園へ片道4~5Kmくらいでしょうか、そぞろ歩きを楽しみました。

まずは駅正面の北大通りを南下、十字街、幣舞橋へ。
それにしても通行車両のすくなさ、歩行者の少なさにびっくり!!
釧路一番の目抜き通りが閑散とし、シャッターが下りているところも。
本当に日曜日だったっけっ?

聞くところによると、市域が広がり、郊外に大型平面駐車場を備えた各種大規模店が進出。
旧中心地は駐車場確保が難しく、ドーナツ化現象が起きているとのこと。
バスの本数も少なくなった感じです。
子供のころは、幣舞橋から駅にかけて両方向とも次から次へ満員のバスが走っていました。
片手片足でドアにつかまっているアクロバティックな車掌さんを見たこともあります。
卒業した中学校は新設校で、敷地の北隣は雄別鉄道の線路で、それを越えると
ほとんど家がありませんでした。そうそう、まだサイロがありました。
それがいまや住宅地のど真ん中だそうです。

幣舞橋から港の風景を

釧路川が漁船で埋め尽くされる光景を思いだします。

幣舞橋を渡り、南大通りへ入ると、なんと啄木通りに名称変更?

石川啄木の在釧はたったの76日間なんですが、
そういえばさっき「啄木循環」表示のバスが通った!

小学校へ入る前、南大通りに住んでいました。
一階が木工場だったはずですが、全く見当もつきません。
湊保育園に通っていたのですけど、らしいものは見当たりませんでした。
60年近く経過していれば当たり前のことですが。

南大通りを道なりに左折し右手の坂を登ると米町公園。
啄木の碑があり、港と阿寒の山が見渡される公園です。
そして、原田康子さんの「晩歌」の舞台にもなりました。
中学生のころ教室で「晩歌」を読んでいて冷やかされた思い出があります。


   しらしらと氷かがやき
   千鳥なく
   釧路の海の冬の月かな

小学校で全員暗記した(暗記させられた)のではないでしょうか


港と、左側が雲に隠れていますが雌阿寒岳、右側のとんがりが雄阿寒岳です。


昔話をしながら家人と二人、ぷらぷら歩いて幣舞橋に戻ってくると人だかりが


そうだ、釧路で一番の名物は、きれいな夕陽だった。
世界三大夕陽の一つと云われています。後の二つはどこなのでしょうかね?
橋上での場所取り合戦もある模様です。


じっくり見る夕陽はなかなかのものでした。ちとノスタルジックに

夕陽を堪能後、フィッシャーマンズで土産を見つくろっている間に、夜の帳が下りていました。

何かさびしい街並みにみえました。

雪あかり
さびしき町にあゆみ入りにき