・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もしあなたが 誰かに期待したほほえみがえられなかったなら
不愉快になる代わりに
あなたの方から ほほえみかけて ごらんなさい
ほほえみを忘れた人ほど
それを必要とする人は いないのだから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
TVで偶然見た著者の本を取り寄せ、疲れた身体を横たえて
久しぶりにのめり込んで読み終えた。
胸を打つ言葉は溢れんばかり・・・上記の詩との出会いは
著者がどんな辛い時も微笑んでいられるきっかけになったという。
「置かれた場所で咲きなさい」という本は、
「今日が一番若い日」と言いながら・・・
体調を崩して憂鬱になりがちな私にとって大切な一冊になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冬が来たら 冬のことだけ思おう
冬を遠ざけようとしたりしないで むしろすすんで 冬のたましいにふれ
冬のいのちにふれよう 冬がきたら 冬だけが持つ
深さときびしさと 静けさを知ろう・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
坂村真民の「冬がきたら」の「冬」を「人生の冬」である高齢期に置き換えて
「冬は・・・・孤独なわたしに与えられた宝の壺である」と結ばれているこの詩はまた
今の私の老いに対する思いを表しています・・・と85歳の著者、渡辺和子さんは書いている。
我が身に置き換えてもずしりと重くのしかかる言葉には違いない。
一生懸命は良い事だが、休息も必要。忙しさには、字が示すように、心を滅ぼし、
ゆとりを失わせる危険が伴う・・・とも書いてある。合点、心しよう。
心を打つ言葉の数々に、ぼんやり空っぽの頭が目覚めた感じがしました。「冬がきたら」人生の冬に入った私ですが、心して行こうと思います。
素敵な詩を有難うございました。
清らかなお花の写真安らぎます。
二二六事件で父親を目の前で殺されたという著者ですが、感性豊かなお人柄が滲み出ているエッセーでした。