浅い眠りに目が覚めて、4時過ぎに床を離れた。
朝刊のいずみ欄で「ジャコウアオイの夏」を読んで心が震えた。
ジャコウアオイの名を初めて知ったのは、礼文島の売店の店先だった。
ピンク、薄紫の淡いパステルカラーが爽やかで、桜を大きくしたような一重の形にも魅かれた。
「少し長い旅をしてくるね」といって50歳の若さで自ら命を絶った筆者の友人Nさん。
「望まない、求めない」仕事にも自分にも厳しいNさんの生き方だった。
身内だけの通夜に祭壇はなく、ジャコウアオイの白い花が枕辺に置かれていた。(いずみ欄より抜粋)
実像は本当に弱い人だったのだろうか、私が知る由もない。
早朝の道端に咲いていたジャコウアオイ
私も読んで心打たれました。印象に残ったジャコウアオイは、やはり礼文島で見た白いジャコウアオイです。
お写真のピンクのジャコウアオイが涼しげです。
死を選ぶということは先に何の希望も見えないというよっぽどのことですよね。残された子供さんたちの事を考えた上での事でしょう。何れにしても野の花ジャコウアオイは美しいだけでなく逞しい花なんですが。頑張りすぎたんでしょうか?