明けましておめでとうございます! 皆さんは新しい年をどんなふうに生きようと思っておられますか?
私は、この3月で70歳になります。第2次世界大戦がはじまった年に生まれてから70年。その間に、社会や自然、家族など私の周りで起こった様々な出来事に様々な影響を受けてきました。それでも、なんとか生きつづけて、こうして平凡な日々を過ごせていることをとてもありがたいと思っています。私は、いま、この年を一つの区切りとして、人生の終盤に向かって新しい一歩を踏み出そうと思っています。これまでの惰性で生きていくのではなく、これまでに培い蓄積してきたものを掘り起こし再構成しながら、皆さんとともに新しい時代を切り開いていきたい。ただ環境の変化に合わせて自分の生き方を変えるのでなく、その環境を変化させている要因のひとつが、たとえ微々たるものであったとしても、ほかならぬ自分自身の意識と行動であることを自覚しながら、目の前の課題のひとつひとつを通して世の中とかかわっていきたい。そんなふうに考えています。自分の行動範囲がいかに狭くても、皆さんとともに正気に生きる道を選んでいけば、世界のどこかで、様々な環境の下で様々な活動を通して同じような精神を貫こうとしている(してきた)人たちと呼応し、響きあうことができるでしょう。そのために私がやるべきことは、「こころ」と「からだ」と「あたま」をひとつにして感受性豊かに世の中とかかわっていくこと。私を取り巻く環境の広がりと微細な変化をとらえて、しなやかに行動していけば、そこから広く深く感じる心が生まれてくるでしょう。そんな自分をいとおしく見つめながら歩んでいきたいと思っています。
どうか、皆さんにとっても、この一年が充実した年となりますように祈っています!
いま私は、生涯の学びをテーマにした谷川俊太郎さんの「かすかな光へ」という詩の最後一節を思い出しています。全文は一昨年のブログをご覧ください。
老人は五感のもたらす喜怒哀楽に学んできた
際限のない言葉の列に学んできた
変幻する万象に学んできた
そしていま自分の無知に学んでいる
世界とおのが心の限りない広さ深さを。
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