おじさん山伏です

修験道の修行から見た心の散歩です。
アイヌのアシリ・レラさんからの命名です。
「キムン・マタギ」になりました。

大峯山の奥駆修行ってどんなことをするの?その2

2013-04-03 | 山伏修行
写真は、プロカメラマンの banriさんの写真です。
ブログは、http://d.hatena.ne.jp/banriman/20120715 7月15日の日記から
写真の使用は、許可を得て使わせていただきました。





関西で一番高い百名山の八経ケ岳で
朝日を迎えるために朝、早く出立します。
朝4時に出て、前鬼に午後5時ごろになります。

昨日の弥山の登りでバテてやっと到着したのですが、
一晩寝ると元気に。
でも夕食は吐き気でほとんど食べられません。
到着して、トイレに2度も通いました。
陀羅尼助丸を飲みました。下痢に効くとか。
先達さんから
「行者還りの水を飲んだだろう」と
前鬼の小仲坊でもその水を飲んで
体調を崩した話を聞きました。


第五十四靡き(なびき)の弥山から
第二十九靡 の前鬼山(ぜんきやま)までが2日目の行程。
途中で「オオヤマレンゲ」の可愛い花が咲いていました。
八経ケ岳で祈られる櫻本坊巽院主さん


今日は曇りでした。
晴れると富士山まで見えます。

この先、道が崩れていて危険な箇所があります。
前の年の嵐で道が崩れました。






楊子の宿(ようじのしゅく)
大峯山中で亡くなった諸人の菩提を弔うために
回向がなされることになっています。
一緒の瀬戸内海の漁師さんは、
お父さんの回向で般若心経の写経を埋められました。

山伏の金剛杖は、塔婆にもなります。






単調な登り下りが続きます。






仏生ケ岳 仏生の横駆け
写真の右がわは崖が落ち込んでいます。


両部分け
「法螺摺り」(ほらすり)ともいい、せまい岩の間を通行する時
山伏の下げる法螺が摺れるところからついた名称である。(大峯奥駆道七十五靡より)






ここまで来ると大分き来たなあと思う。
でもこれから最後の大きな上りの釈迦ケ岳。
岩場も多く、注意して下りる。











僕を後ろから支えてくれた明石の弁護士さんに助けられて頂上へ。
「ありがとうございました。」と僕
「自分こそお年を召していてがんばるのを
見せていただきどんなに励みになったか知れません」と

弥山の最後の上りで、
人に迷惑を掛けて、来年は中止しようと
思うけど、気を使っていただけることが
嬉しくてまた来てしまいます。

それが「奥駆け病」でしょうね。



釈迦ケ岳の釈迦如来像です。

「オニ雅」と呼ばれた大峯の強力の話があります。
怪力で酒好きで地元で恐れられていました。
オニ雅の妻は、同行して炊事洗濯をし水垢離をとり
亭主が無事に運び上げるのを手伝ったという。

僕は、釈迦如来像を見ると
何とか頂上に立つことが出来た喜びと
オニ雅の努力に頭がさがります。

これから、深仙宿まで下り。
でも結構長い下りです。
笹のために下がみえないので
くぼみには嵌ることがあります。

昔は、都津門の行場で風化して危険で
今は、「行」は行われていません。

深仙宿で、大切な行場です。
左奥の崖は崩れて、何年か後に道が無くなるんではと心配されています。


この奥に「香精水」の水場があります。
正灌頂の折りには閼伽水(あかすい)として使用されます。
数年は腐らないとか眼病に効くとか言われています。




太古の辻で南奥駆け道と前鬼へとの分かれ道です。
ここで、僕は、皆さんと別れて後ろに付きました。
これから2時間下りが続きます。
怖いのは、滑って足を挫くことです。
慎重にとなるとスピ-ドが落ちます。








二ツ石 昔は、この石の周りを回ります。
足の短い人は、次のステップが届きません。
今は、ここでの「行」は行いません。




前鬼の小仲防にやっと付きました。
やはり、食事はのどを通りません。
スイカとバナナのお迎え。
美味しかった。生き返りました。






翌日は、バス乗り場まで歩きます。
マラソンで走る行者さんも中にいます。
とてもとても僕には真似を出来ません。





今回は、温泉で汗を流します。
すべすべしたお湯で村営です。


何とか、満行することが出来ました。
時間と体力と気力があって初めて満行が出来ることで
どれ一つ欠けても、奥駆けの修行はできません。
ほんとにありがたいことだと感じます。

満行したときの顔です。
何も言うことはありません。
こんなすばらしい顔に成りたくて奥駆けに来てしまします。




banriさんの写真をお借りして
奥駆けの弥山から前鬼までの「行」でした。
皆さん無事に満行ができたのは、役行者の守りがあったと
感じています。
山にいると不思議な力を感じます。

昨年の桜本防の奥駆修行の報告でした。

今年もと考えています。
瞑想断食で前田さんから
教わった、丹田で歩くことと、
保江先生の「あほ」になることで歩いて見ようと思っています。
毎年、新しい挑戦するテ-マが出てくることが不思議で楽しいですね。

この2月に吉野に行ったとき
民宿の食事が、美味しく感じられました。
どうも体質が変わったのかなあ。
今年は、精進料理が食べれるか楽しみがひとつ増えました。
先日の瞑想断食会でいつも苦労する
宿便が割と早く出ました。

修行を重ねてくると自分の体と心に
不思議な変化が現れてきます。
それを一つひとつ味わっています。

大峯山桜本坊参籠所から弥山までの日記は、下記のブログです。(3月9日)
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=cf1ed69bcc302a493ee687a164cabfaa


ありがとうございました。


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大岡川櫻情報その19 今日も冷たい雨の中で桜の花が散っています。   

2013-04-03 | 
  
今日も朝から雨です。
少し風もありますが、昨日より暖かい。(気温12度)

留学生会館の桜は、雨に打たれて風情があります。
 



観音橋から
海鵜が3羽とコサギが雨の中、羽を休めていました。
 

 

 

花びらに雨滴が落ちそうで落ちない
 

紅枝垂れ櫻も散り始めています。
 



 

 

 

歩道に散った花びら。
散った花びらが気になります。
 

 

 

 

お地蔵さんも雨の中でただただたたずんでいます。
誰かが、雨に濡れないようにと。
 

 

大井橋から
 

 



4月3日朝 雨の中での桜情報でした。

ありがとうございました。
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