昨日の続きです。
古民家ミュ-ジアムさんでは、あじさいに関連した品々が
販売されています。
昨年購入したバンダナの色違いを購入。
裏の小道を回ってメインストリ-ト?
でも花は、微妙な色彩を見せてくれますね。
昨日の92歳のおばあちゃんの作品。
1階に丹精込めたお花があります。
名前を聞いてもすぐ忘れてしまいます。
古民家ミュ-ジアムから少し明月院に向かった路地を入ったところに
すみれ堂さんがあります。7/2日までの土日曜日にオ-プン
これが出ているときはオ-プンです。
お役目を果たした盲導犬2匹が優しく迎えてくれます。
お店は、暮らしを楽しんでいただきたい作家の
陶器、裂き織り、鎌倉彫、刺し子、ちりめん小物があります。
僕が気に入っているのが手提げ袋。丈夫ですよ。
洗濯したのでしわしわですね。
丁度、時節柄お花がすぐにしおれてしまうそうです。
氷水で冷やしておられました。
前回お寄りしたときにふと目にとまったのは
獣医 井坂邦雄さんの「福島ノラ牛物語」です。
福島原発の事故の時に生まれた牛チビ太の冒険物語です。
原発の災害で人間に追われるチビ太。本の一部から。
2月の終わり、歩はひとりで訪ねて来た。チビ太は、歩が沈んでいると直感した。
「チビ太、またさらに大きくなったね。力が強そうだ。ああ、やっぱりここはいいな。
土の匂いもいい、ほっとする。町はいつも忙しく、塾、塾ばかり言っていて、嫌になるよ」。そう言いながら、歩はチビ太をなでる。
チビ太は、塾の意味はわからない。けれども、町のことは少し母から聞いているので、
「町ってどんなところ?」と尋ねた。
「騒がしくて、人がたくさんいて、僕はあまり好きではない所さ」
「でも、ここにはいられないんだよね?」
「僕たちは子どもだ。きみも同じさ。親や周囲からの世話がないと、生きていけない。
考えても見てよ。僕が一人前になるのには、あと10年も必要なのさ」
「10年?僕はその頃には、とうに死んでいるよ。肉牛になったら、あと2年もしないうちに。
種雄牛になれたとしても、あと10年生きられるのがやっとだ、と母さんが言ってたよ」
「肉牛になったら、たった2年しか生きられなの?」
「そうだよ、お母さんが言ってたよ。でも、もしも種雄牛になれたら、もう少し生きられるかな。3月になればわかるって」
「でも、それでも短すぎるよ」
「僕たちには決められない、吉蔵爺さんが決める」
「ふ-ん」と歩は言った。
チビ太は、いのししと友達になり人間に追われて崖から落ちて
けがをしたときにイノシシに助けられた。
薬草として柳の木の皮をイノシシが取って来てくれる話。
読んでいて目頭が熱くなります。
すみれ堂さんでは、福島原発被災動物保護の活動をしていて
この本を少しでも多くの人に読んでいただきたいと置いてあります。
店主さんのきさくな、やさしさで鎌倉の人たちが支えています。
清水義久さんの京都芸子さんの奇跡の話がしたくて・・・
明月院の帰りでもちょっと寄ってみませんか。