バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1996年5月16日(木)

2024年09月23日 | 1996年
5月16日(木)
 12時過ぎに教習所につくが、免許証を忘れていたことに気がつき、すぐに取りに帰る(自動2輪以外の免許をもっている人は持参するように指示あり)。なんとか12時10分までには間に合い、受付で手続きをすませ、やや緊張の面もちで自動2輪用の待合室にいく。受けるのは5人。時間になると、今回はじめて顔を見る検定員が検定の手順を説明。2番コースを走るらしい。さっそく、頭のなかでコース順を反芻。イメージ。ワシが走るのは2番目。運転のうまい順番に検定をすると聞いていたので、やや面食らう。規定時間内に実技は終わっているが、2番目に走るほどうまいとは思えない。まあ、自分が考えているほど、検定員も深くは読んでいないのだろう。

 最初のやつが走りだすと、妙に落ちつかなくなる。完璧に走っている。次だと思うとドキドキする。そいつが周回を終えて、出発点に戻ってくると、いよいよワシの番。後方確認。バイクにまたがり、バックミラー調節、メインスイッチオン、そして、セルボタンを押す。
 だが、うんともすんともいわない。
 キルスイッチ、確認。よし。
 もう一度、セルボタン。応答なし。ギア確認。ローギア。よし。
 だが、エンジンの応答なし。もう一度、キルスイッチ、確認。ギア確認。セルスイッチオン。応答なし。どうした。トラブルか。
 しょうがない。「すみません。エンジンがかからないんですけど……」と、検定員に聞く。
「ニユートラにはいってないんじゃないの」と、検定員。
 あわてて、ニュートラを確かめる。なんてことだ。ローギアだから、いつもやっているようにクラッチを切ってから、セルをまわせば、なんてことなかったのに……。あがっているのだ。はやくも減点10か! しかし、まだ、あわてなければ大丈夫。あせるな、と自分に言い聞かせる。

 なんとか、出発。スラローム、よし。一本橋、よし。クランク、よし。S字、よし。よし、よーし。なんとかいけそうだ。外の周回にはいってややほっとする。完走。無事に出発点に戻り、安堵の深呼吸。エンストはなかったし、後方確認も完璧だった(はずだ)から、なんとかなるだろう。全員の検定が終わったのは、1時10分。合格発表は、1時45分。

 教習所の建物に帰る途中、最初に検定を受けた大阪弁まるだしの髪の長い男の子と話をする。
「合格したら、あとは学科の試験が大変だね」とワシ。
「?」  
「確か、90点以上だったね」
「?」彼は、怪訝な顔をしている。
 なにかまずいことでも言ったか。
「自分、普通免許もってんのやろ?」
「一応ね」
「そやったら、学科試験、免除やで」
「おお!」と思わず大声。
 知らんかった。一昨日と昨日、学科試験のために、問題集を買い込み、300題ほどこつこつとやっていたのに……。なんてことだ。だが、素直に嬉しい。そのまま、自転車に飛び乗って、近くの商店街を爆走、ついで散策。バイク屋の店先に置いてあるバイクがやけにまぶしい。しばらく、立ち止まって新車のバイクをながめたりして時間をつぶす。1時40分には教習所にもどり、いよいよ合否発表。

 教室でまっていると、2輪を受けたやつだけ別室に呼ばれる。検定員の開口一番。「全員合格」
 よーし。
 そのあと、20分ほど生々しい事故のビデオを見せられ、卒業証書と公安委員会に提出する書類を渡される。あとは試験場にいって、手続きをするだけ。経理で残金の整理する(5000円バック)。大型の免許をとるときにはまたお世話になるからなと、教習所を後にする。教習開始から9日目。まあ、だいたい考えていた通りの時間で合格。



1996年5月12日(日)

2024年09月22日 | 1996年
5月12日
 今日は学科を4時間まとめて受講。ダレル。5時30分まで受講。そのあと、近くの駅まで自転車で全力疾走。
 神宮球場の中日対ヤクルトの試合、1回のウラの攻撃になんとか間に合う。しかし3回表で急に雨。結局、ノーゲーム。あとは弟のところへいって、12時くらいまで3人で飲む。ワシの話はほとんどバイク。昔、ヤマハのXJ400に乗っていた弟に、貴重な意見をいろいろと聞かされる。いつか一緒にツーリングしなくては……。



1996年5月11日(土)

2024年09月22日 | 1996年
5月11日(土)
 朝10時40分より技能受講。昨日よりは楽。2段階のおさらいをしたあと、2時限目は検定コースを指導員と一緒に走る。今日は5人が受講。3組(2人、2人、1人)に分かれてやる。ワシは20代の女性と組まされる。けけ。彼女は自分のメットを持参していたので、かなりうまいのかと思ったが、ややぎこちない(クランクでコケていた)。後で聞くと、メットはタンデム用に使っているだけだという。4月中旬から通っているらしいが、土日しか空いてないのでけっこう苦労しているようだ。教習簿に押してある判が多い。ちらっと2段階のところを見ただけでも100個は並んでいた(順調だと5個)。やはり慣れのことを考えると、つづけて受講するほうがいいのかもしれない。

 模擬公道を走るのは、S字やクランクよりは気楽でいい。ウィンカーと黙視を忘れなけれが楽勝。実技はあと3段階を2時間分残すのみ。問題は学科。まだ1回も受講していない。
 午後、3時40分より学科を2時限受講。ビデオを20分くらい見たあと、講師が説明をするが、これが意外に面白い。バイクに実際に乗っている人ならではの体験談(オフロードをやっているらしい)に、つい聞き入ってしまう。



1996年5月10日(金)

2024年09月22日 | 1996年

5月10日
 午後より実技。今日は4人。昨日のメンバーが一人。途中で気分が悪くなった女性(30代くらいのがっしりした子で、ワシはずっと男だと思っていた)は、2時限目より退場したので、結局、昨日と同じ3人で実技を受講。「バイクに乗っている女の子は、髪が長くて、しかも美人」というのは、やはり一部だけだ。

 今まで一度も転倒しなかったのが不思議なくらいだったが、ついにまとめてコケまくる。少なくとも2回は転んだ。スラロームで無意識にフットブレーキをかけたときと、S字曲線でも同じことをやり、他のバイクの通過をまつためにブレーキをかけたときにもバイクを倒しそうになる。「気にしない。気にしない。あわてちゃだめよ」の拡声器の声に励まされる。やっぱり、ドヘタの素人というのを痛感。1人だけ、小型か原付のリターン式に乗っているやつがいて、そいつはかなりうまい。転倒したときに打った膝が赤くなり、歩くとずきずきと痛い。

   まあ、それでもなんとか、この段階もクリア。明日は2段階の5と3段階の1。検定コースを暗記してくるようにとのことで、さっそくコースのコピーを買ってきて、ナンバー1とナンバー2の検定コースを写し取る。そのあと教習所の屋上にいき、3段階で走るコースを下見。ちょうど、3段階のバイクが走っていたので、1時間ほど見学。明日はあそこを走る。よーし、と心の中で声をだす。