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NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1996年5月17日(金)

2024年09月23日 | 1996年 バイク教習
5月17日(金)
 午前中、江東試験場にいき、視力検査と写真撮影。1時間ほどまつあいだに試験場内の食堂でカレーライスなどを食う。いよいよ新しい免許証の発行。今までもっていた免許証よりやや小ぶりの免許証になっている。うれしさを押し隠しながら、しげしげと免許証を見つめる。何度見つめ直しても、うれしい。

 試験場の帰りに上野のバイク街に寄って、前から決めていたアライのオムニ(定価2万8000円が2万2000円)と、グローブ(6800円也)を購入。自分では頭は小さいほうだと思っていたが、意外にMサイズではきつくて、結局Lサイズを買う。ヘルメット内の詰め物が、そのうちに広がってしまわないだろうかと心配したが、小考数分、もしこれがゆるゆるになったら、カミさんに譲ればいい。自分よりは頭でかいし。タンデム用にいずれは買うことになる。
 最低限これだけあれば、いつでもバイクに乗れる。あとはバイク。買うなら、CB400SFバージョンS、これしかない。ずっと前から決めていたことだ。



1996年5月16日(木)

2024年09月23日 | 1996年 バイク教習
5月16日(木)
 12時過ぎに教習所につくが、普通自動車の免許証を忘れていたことに気がつき、すぐに取りに帰る(自動2輪以外の免許をもっている人は持参するように指示あり)。なんとか12時10分までには間に合い、受付で手続きをすませ、やや緊張の面もちで自動2輪用の待合室にいく。受けるのは5人。時間になると、今回はじめて顔を見る検定員が検定の手順を説明。2番コースを走るらしい。さっそく、頭のなかでコース順を反芻。イメージ。自分が走るのは2番目。運転のうまい順番に検定をすると聞いていたので、やや面食らう。規定時間内に実技は終わっているが、2番目に走るほどうまいとは思えない。自分が考えているほど、検定員も深くは読んでいないのだろう。

 最初の受験者が走りだすと、妙に落ちつかなくなる。完璧に走っている。次だと思うとドキドキする。最初の受験者が周回を終えて、出発点に戻ってくると自分の番。後方確認。バイクにまたがり、バックミラー調節、メインスイッチオン、そして、セルボタンを押す。
 だが、うんともすんともいわない。
 キルスイッチ、確認。よし。
 もう一度、セルボタン。応答なし。ギア確認。ローギア。よし。
 だが、エンジンの応答なし。もう一度、キルスイッチ、確認。ギア確認。セルスイッチオン。応答なし。どうした。トラブルか。
 しょうがない。「すみません。エンジンがかからないんですけど……」と、検定員に聞く。
「ニユートラにはいってないんじゃないの」と、検定員。
 あわてて、ニュートラを確かめる。なんてことだ。ローギアだから、いつもやっているようにクラッチを切ってから、セルをまわせば、なんてことなかったのに……。あがっている。はやくも減点10! しかし、まだ、あわてなければ大丈夫。あせるな、と言い聞かせる。

 なんとか、出発。スラローム、よし。一本橋、よし。クランク、よし。S字、よし。よし、よーし。なんとかいけそうだ。外の周回にはいってややほっとする。完走。無事に出発点に戻り、安堵の深呼吸。エンストはなかったし、後方確認も完璧だった(はずだ)から、なんとかなるだろう。全員の検定が終わったのは、1時10分。合格発表は、1時45分。

 教習所の建物に帰る途中、最初に検定を受けた大阪弁まるだしの髪の長い男の子と話をする。
「合格したら、あとは学科の試験が大変だね」とワシ。
「?」  
「確か、90点以上だったね」
「?」彼は、怪訝な顔をしている。
 なにかまずいことでも言ったか。
「自分、普通免許もってんのやろ?」
「一応ね」
「そやったら、学科試験、免除やで」
「おお!」と思わず大声。
 知らんかった。一昨日と昨日、学科試験のために、問題集を買い込み、300題ほどこつこつとやっていたのに……。なんてことだ。だが、素直に嬉しい。そのまま、自転車に飛び乗って、近くの商店街を爆走、ついで散策。バイク屋の店先に置いてあるバイクがやけにまぶしい。しばらく、立ち止まって新車のバイクをながめたりして時間をつぶす。1時40分には教習所にもどり、いよいよ合否発表。

 教室でまっていると、2輪を受けたやつだけ別室に呼ばれる。検定員の開口一番。「全員合格」
 よーし。
 そのあと、20分ほど生々しい事故のビデオを見せられ、卒業証書と公安委員会に提出する書類を渡される。あとは試験場で手続きをするだけ。経理で残金の整理する(5000円バック)。大型の免許をとるときにはまたお世話になるからなと、教習所を後にする。教習開始から9日目。まあ、だいたい考えていた通りの時間で合格。