10月31日
木島平~志賀草津道路~草津~一ノ倉沢~水沢ウドン~伊香保~高崎~東京
それほど熟睡して目覚めたわけではない。
何時に起床しただろう。きっちり眠れなかったのは確かだ。2時間くらいしか寝ていないなどと、ビデオではぼそぼそと言っている。時刻は朝6時。起き出してすぐにビデオを回しているが、寒さに震えながら撮影している。昨夜、テントを張ったときは気がつかなかったが、テントのすぐ横には水溜まりがあって半分凍っている。
木島平~志賀草津道路~草津~一ノ倉沢~水沢ウドン~伊香保~高崎~東京
それほど熟睡して目覚めたわけではない。
何時に起床しただろう。きっちり眠れなかったのは確かだ。2時間くらいしか寝ていないなどと、ビデオではぼそぼそと言っている。時刻は朝6時。起き出してすぐにビデオを回しているが、寒さに震えながら撮影している。昨夜、テントを張ったときは気がつかなかったが、テントのすぐ横には水溜まりがあって半分凍っている。
テントのフライシートも吐いた息が結露したのか、薄く凍って張り付いている。はたはたと叩くと、薄氷の薄片がぱらぱらと落ちるほどだった。
うーん。なめていたぞ、信州の秋。
まあ、それでもぱぱっと撤収してぱぱっと出発。
朝の清冽過ぎる空気の中、志賀草津道路に向かう。しかし、手が冷たい。途中で、何回もバイクを停めては、エンジンに手をやって温める。冬用のグローブなど持っていない。夏用のグローブだけで走っている。なんせ5月にバイクを買ってからまだ半年も経ってないときだ。ただ走れればいい、それだけでバイクに乗っていた。
まあ、そんなこんなで高井富士をぐるっと回るような感じで、志賀草津道路に向かう。
さあ、ここから志賀草津道路だなと思って入口までくると、11月1日より冬期、通行止めとある。一瞬、今日は何日だったか思い返す。と、11月1日は明日だ。ということは今日が最終日か。まだ山岳道路の陰の黒い部分が、凍結しているとか知らないころだ──凍結していたら、自治体が通行止めにするだろうと勝手に思っていた。今だったらテントが凍るほどの朝、駆け上がるなどと無謀なことはまずしないだろう。
だが、このときはなんの迷いもなく進んだ。
だが、このときはなんの迷いもなく進んだ。
結果的にはなにもなかったのだが、よくぞ、走ったものだ。
朝早いせいもあるが、出会うバイクや車は一台もない。寒いは寒いが、天気がいいので景色だけはすこぶるよい。放射冷却で、昨夜はぐんと冷えこんだのだろう。渋垰を越えて、草津まで下りて、日本ロマンチック街道を吾妻町方面に走る。このころ読んだバイク雑誌にロマンチック街道の特集があり、どんなところか一回は走りたいと思っていた。
朝早いせいもあるが、出会うバイクや車は一台もない。寒いは寒いが、天気がいいので景色だけはすこぶるよい。放射冷却で、昨夜はぐんと冷えこんだのだろう。渋垰を越えて、草津まで下りて、日本ロマンチック街道を吾妻町方面に走る。このころ読んだバイク雑誌にロマンチック街道の特集があり、どんなところか一回は走りたいと思っていた。
暮坂垰から吾妻町、国道145号のロマンチック街道から、県道36号を上毛高原方面に抜けている。関越と並行するように水上町に向かい、土合駅を過ぎて谷川ロープウェイ乗り場の前を抜けて、さらにバイクで行けるところまで走っている。バイクを擦れ違うことはなかったが、ハイカーや車は意外に多い。
一ノ倉沢だ。
バイクでこれ以上進めないところまで行くと、すぱんと目の前に絶景が広がる。
下段の木々の緑、中段の枝葉の赤、上段雪渓の白、その上に広がる青空、コントラストが素晴らしい。これを書いている現在(2018年)も、その景色が鮮烈に甦る。九州では見ない景色なので、よけい印象に残っている。しばし、一ノ倉沢の景色を堪能する。一ノ倉沢からは月夜野まで地方道を走り、国道17号を南下して、県道15号を榛名富士方面に右折して、途中で水沢ウドンを食う。こんなウドンもあったのかと感動している。お土産にも買っている。
バイクでこれ以上進めないところまで行くと、すぱんと目の前に絶景が広がる。
下段の木々の緑、中段の枝葉の赤、上段雪渓の白、その上に広がる青空、コントラストが素晴らしい。これを書いている現在(2018年)も、その景色が鮮烈に甦る。九州では見ない景色なので、よけい印象に残っている。しばし、一ノ倉沢の景色を堪能する。一ノ倉沢からは月夜野まで地方道を走り、国道17号を南下して、県道15号を榛名富士方面に右折して、途中で水沢ウドンを食う。こんなウドンもあったのかと感動している。お土産にも買っている。
ウドンを食ったあとは伊香保温泉を通過して、あの榛名山麓の長い直線路を楽しみ、県道28号を高崎方面に下った。
高崎で関越にのったが、何時に帰り着いたのかはさっぱり憶えていない。