米国債の金利が一時2.6%を超えました。
国債の金利が上がるのは、株式相場にとって好ましくないと言われます。
なぜなら、債権と株式の利回りの差が縮まるからです。
たとえば私の新しいエース、
高配当ETFのHDVの表記上の配当利回りが2.85%なのですが、
米国債10年物の利回りと、あまり差がなくなってきているんですよね。
国債は破綻などのリスクが極めて低いため、
ほぼノーリスクで2.6%の利回りを出せるなら
わざわざ暴落の危険を冒してまで株を買う必要がない、
と思う人が増えます。
それにより、株から債権へ資金逃避が起きるというわけです。
今は、金を含めたコモディティや不動産(リート)などが賑わっている印象です。
相場が荒れ、コモディティが上がっている要因のひとつ、
ウクライナ情勢は長期化する予感もするのですが、基本的に戦争はあらゆる面で予測困難です。
(ここまでロシアが苦戦するのを2月24日の開戦時点で予想していた人はあんまりいないですよね)
なので
それ以外の影響の大きそうなものを見ていくと、
気になるのは昨日のFOMCの議事録になります。
その中身で米中央銀行FRBがいよいよ本格的に利上げと量的な金融引き締めに動き始めるという予想が出てきています。最近の米経済指標は雇用統計は良かったものの、それ以外は景気後退のシグナルと受け取れるものもあり、「パウエル議長が選択肢を広げたいための戦略的な宣伝だから実際にはそこまで行かないよ」という楽観論も一部にあるのですが、いやぁ、怖いです(;´Д`)
過去の事例だと、量的引き締めの時は株価が下がりやすい印象です。
私が信頼できそうな情報源として注目している人達――
MADマネーのジム・クレイマーさん(を翻訳してくれているMakabeeさん)
岡崎良介さん
バフェット太郎さん、
じっちゃまこと広瀬隆雄さん
(一見、怪しそうなYouTuberさん達ですが内容が深く詳細なのでオススメです。癖が強めなので合わない人は他を探して見ると良いと思います)
――などの話を拝聴していると
今年の株式相場はまだ一波乱あるっぽいですね。
今週はアメリカの確定申告期限を控えており、国債金利の件もあって、売られやすい相場と思われます。
なんとか持ち株がプラ転しているので手堅く手堅く行きたいです。
テーマ株にはもう手を出さない!
長期保有すると言っていたナスダックですが、プラ転したので手放しました(チキンと呼んでください)
以下、私のポートフォリオと運用成績の話です。
半分はやっぱり王道のSP500(円グラフの黄色部分)ですね。
そして2割を占めていた米国リートインデックス(緑色)は
SP500以上の値上がりを見せて好調だったのですが、
これからローン金利が上がってしまうと、
いくら好景気でも、家を建てる人が少なくなると考えたので
売って利確しました。
構成銘柄の筆頭 Prologis inkのチャートが右肩上がりで綺麗です。
PLD - Prologis Inc 概要 | Reuters
不動産ETFのXLREに半分ほど持ち替えて、いつでも逃げられる態勢にしました(邪道)
NISA口座のアライアンス・バーンスタインBコースが唯一マイナスなので、
これもETFに変え中期的に機動的な売買したい衝動に駆られます。
信託報酬などのコストも高いので、ちょっと銘柄選びを失敗しましたね。
ただ投機になりがちなので、やはり積み立てでVOOや全世界株をコツコツ積み上げるのが良さそうだなと感じています。
特に全世界株インデックスは平均リターン年利7%と、ここ半年の私の運用利回り4.8%(円安なのに)を超えているので
大人しく全力インデックスで勝負すべきかもしれません。
バックテストだと、7%+円安10%でプラス17%でした!
王道の投資を行っていた方は、このところのリバウンドで良い感じの成績になっている人も多いでしょう。 (私のはテーマ株の失敗が痛かったです。グローバルAIの配当は魅力的なんですけどねぇ(;´Д`)
3割組み入れなのに円グラフに入れるのを忘れていましたが、
HDVは含み益10%+配当利回りが5.08%(税引き後。第一四半期のみ。実際に振り込まれた配当金額を株価で割ると、表面利回りより高くなりました。円安の為替差益分ですね)と調子が良いのですが、
長期的にはVOOやVTIなどのキャピタルゲインの伸びにはやはり負けそうなので、
6月を乗り切ったら、VOOや全世界株などにガンガン積み立てていこうと計画を立てています。
まだ債権には行かない。