拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

聖人君子

2020-11-22 09:22:49 | 日記
マッチが不倫で活動自粛だと。プライベートは関係ないってわけにはいかないのが日本。アメリカもそうか(だが、単に倫理の問題と言うよりも、集団リンチの臭いもする)。そこへいくとフランスは……、いや、フランスも今と昔では話が違うそうだ。キューリー夫人が不倫をしたときは、これを糾弾するメディアがあったそうだ。だが、同時に擁護するメディアもあって、それぞれの記者が決闘をしたそうな(これぞ代理戦争)。このときの決闘は剣と剣(バロン・オックスとオクタヴィアンの決闘も剣と剣であった)。でも、キューリー夫人の不倫は初めて知った。そりゃあ、お子様が読む偉人伝には書かないだろう。でも、野口英世が大酒飲みだったってことは小学生のときに読んだ。当時の私は「偉い人=聖人君子」のイメージを持っていたので(マッチを叩く現代の日本人と同様のメンタリティー?)、野口英世が大酒を飲んでくだをまく様が残念に感じられた。同時代人の証言に「酒でも飲まなきゃやってられなかったんだろう」とあったが、その意味がよく分からなかった。今では分かりすぎるくらい分かる。因みに、「そのとき歴史がうにゃうにゃ」のMCだった某殿(の末裔)が泥酔してタクシーの運転手さんを足蹴にしたときも、功成り名を遂げた人がなぜこんなバカなことをするんだろう、と思ったが、その後、殿といえども放送局の中では半端なくストレスがかかっていたんだなぁ、と見方がちょっと変わった私であった。もちろん暴行は許されないから、それなりの代償を払うのは当然である。殿はニュースから降板し、しばらくテレビで見なかった(「そのとき……」は事件後だいぶ経ってからの番組である)。因みに、殿は、退局後朝ドラ「アサが来る」で役者をやられていた。堂々としたものだった。一緒に出ていたミヤネ屋の宮根さんがガチガチだったのとは対照的だった。最近ではチコちゃんに出ていたが半分見逃して残念だった。