拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

男もすなる不倫といふものを、女もしてみむとて、するなり

2020-11-23 09:32:37 | 日記
そりゃあ、イイネは押せないだろう。テーマが「夜の営み」「不倫」である。因みに、刑法上、「わいせつ」とは、①いたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ、かつ②普通人の正常な性的羞恥心を害し、③善良な性的道義観念に反するものをいう(最判昭26.5.10)。つまり、ムラムラさせ、恥ずかしいと思わせ、さらにけしからんと思わせて初めて「わいせつ」に該当する。縮めて言えば「ムラムラ」「恥ずかし」「けしからん」である(この表現は私の専売特許である)。すると、「夜の営み」は、それが健全な江戸の庶民の生活風景であれば「恥ずかしい」と思わせても「けしから」なくない。「不倫」は、「けしからん」と思わせても「恥ずかしい」ものではない。だから、いずれも「わいせつ」には該当しない。なかには、「不倫」と聞いて、勝手に、ラブホでの行為まで連想して真っ赤になる人がいるかもしれないが、法律は、そんなうぶな人の面倒まで見てられない。だが、刑法の構成要件に該当するなんざよっぽどのことである。社会の良識はその手前にある。だから、不倫をしたマッチは活動自粛に追い込まれたのだ。こうした世の中であれば、現に不倫の恋に身を焦がしている当事者たちは、その秘めたる思いを誰かに聞いてほしくても語るに語れまい。よござんす。オアシス・イージマがその任に当たってしんぜよう。妻子ある男性と禁断の恋に落ちたあなた、夫も子供もいるのに年下の部下との許されぬ愛にはまったあなた、ワタクシにこっそり話されよ。親身になって聞いてあげますぞ。いや、聞くだけではない。もし、「男もすなる不倫といふものを、女もしてみむとて、するなり」な方がいれば、よし、分かった、オアシス・イージマは体も張ろう。つまり、オアシス・イージマは、相談だけではなく、当事者にもなる覚悟である。ただし、私は正真正銘の独身だから、私との関係が不倫になるためにはお相手は人妻でなければならぬ。え?聞いた話や体験した話をブログに書くんだろって?そりゃあそのくらいのお駄賃はいただかないと。大丈夫。フランス王の話をマントヴァ公爵の話にすり替えたリゴレット程度の設定変更をするからバレない。それから「良識」と書いたが、これほど当てにならないものはない。例えば、黒人奴隷を解放して自由にさせようと奮闘するハックルベリーは良心の呵責に悩むのだが、この場合の良心とは「奴隷の所有者の所有権を害してはいけない」である。ハックは、他方で、奴隷のジムを自由にしなければならないという心の欲求もかかえている。そこで、良心ってなんだろう、と悩むのである。さてさて、もともと今回の記事は二本立ての予定で、後半は打って変わってテーマは「純愛」。鶴富姫のことを書こうと思ったが、不倫話で相当なヴォリュームになった。次回への持ち越しとしよう。