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And This Is Not Elf Land

‘Slope & the City’?



私以外に興味のある人は殆どいないんじゃないかと思える話題を
(まぁ、いつもそういう話ばかりなんだけどね…

大人気ドラマ"Sex and the City" や"Melrose Place"を制作したDarren Starが、Sony、NBCの協賛を得て、ブルックリンのパークスロープを舞台にしたドラマを作ろうとしているようです


New York Post紙では
CALL IT 'SLOPE & THE CITY'
なんて見出しをつけて取り上げています。

脚本担当のひとりであるSue Kramerもパークスロープの住人なんだそうで「主人公が住んでいるパークスロープが舞台の一時間ドラマ。マンハッタンと同様、パークスロープも活気にあふれている地区。とても派手でエネルギーに満ち溢れている」と語っています。

このドラマのタイトルもキャストもまだ決まっていないそうですが、まぁお決まりの涙あり、笑いあり、もちろん…もあり、というものになりそう。順調にいけば、来年ブラウン管にお目見えとなるでしょう(もとい、今のTVってブラウン管じゃないよね~)ま、とにかく、そういう話なんですわ~

先日のNYでは、最も多くの時間をパークスロープで過ごし、家へ帰ってからも、住人であるポール・オースターの本を読んだりしている私には無関心ではいられないニュースですよ。

パークスロープが舞台になったものと言えば、最近では批評家受けの良かった映画「イカとクジラ」が挙げられます。

パークスロープ地区のマネージャーのCraig Hammerman氏は(これって、日本に当てはめて言えば、自治会長みたいなもんなの?)「私たちのパークスロープがプラスに描かれるというのは喜ばしいこと」と話しています。

氏の希望としては、タイトル画面としてグランドアーミープラザを、そして5th Avenueと7th Avenueに立ち並ぶ商店を映してほしいのだそうで…

          (↑こういう感じでしょうか~?)

{しかし、これって…日本で、「2時間ドラマ」が「おらが町」で撮影されることになったときの自治会長さんとか市の観光課長の反応と共通するものがあって笑ってしまいますね~}


また、同じく住人であるケースワーカーのRachel Goldstein氏は「この街を舞台にした話を作るのは難しいことではないでしょうね」と語っています。

もちろん、パークスロープを舞台にしたドラマであれば、ヤッピーママたちや歩道で話に花を咲かせる人たちを抜きにしては描けないだろうけれど、二人の子どもの母親でもあるグラフィックデザイナーのBarbara Buenz氏は「ピラティスをしたり、ラテを飲んだり、みたいなステレオタイプで描いてほしくはない。それは私の実際の姿でもないし」と言っています。

また、Eric Hipp氏は「"Law & Order"の撮影が行われていたときマンハッタンのチェルシー地区に住んでいたけれど、あのころはクルーに街を明け渡してしまっていたような雰囲気だった…」と複雑な思いを語っています。

いずれにしても、「一般の人たちのブルックリンに対するマイナスイメージを払拭することができれば」というのは住民共通の願いのようです。

で、とっても「素朴」な疑問なんですが~

ブルックリンってそんなにマイナスイメージを持たれてるの?
{私は好きですけど…}

まぁ、確かに
安心して歩けるようなところはパークスロープなど幾つかの地区に限られているのかもしれないですね…

先日、私はバスを間違えてしまって…気づいて慌てて降車したところが、あのベッドフォード・スタイヴェサントだったのですよ。

「うわっ!」と思ったけれども、幸いその一角は小奇麗なアパートが並んでいるところでした。元の場所に帰ろうと反対側のバス停で待っていたのですが、例によってなかなか来ない。バスを待ちくたびれた一人の黒人のおばあさんが諦めて家へ帰りかけたのですが、その後すぐにバスが来て…で、停留所にいた人たちは口々におばあさんを大声で呼び止めて、バスのドライバーさんもおばあさんが戻ってくるまで発車せずに待ってあげているという心温まるシーンの中に私もいたという思い出があります。

とは言ってもですね~
絶対に真似はなさらないでください!
(「真似」というのは、敢えてこの地区に足を踏み入れてみるということ)

ブルックリンで、むやみにバスでどこへでも行ってはいけません。


さて、前述のオースターはSMOKEの脚本を書いたとき(この映画の舞台はパークスロープの「はずれ」と言っていい通り)「パークスロープは地球上で最も民主的で寛容な場所のひとつ。あらゆる人種・宗教・経済的階級の人たちが住んでいて、だいたいうまくいっている。これは奇跡と呼んでいい」と言っていました。

このプロジェクトが順調に進み、日本にいる私もこのドラマを目にする機会に恵まれることを願って…
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