Norma Terris Theatreにて、
6月5日まで上演中!
(Last Update 5/12/2011)
いよいよオープン!
ミュージカルCUTMAN
2011年5月12日~6月5日
Goodspeed Musicals: Norma Terris Theatre(コネチカット州、チェスター)にて上演
ボクサーとして自分の限界に挑むだけでなく、ひとりの人間として、その野心と伝統の狭間で闘わねばならなかった、ひとりのユダヤ人ボクサーの夢と挫折を、R&B/ポップ/ヒップポップに伝統音楽をブレンドしたエキサイティングなスコアに乗せて描く新作ミュージカル、CUTMAN。
2007年、New York Musical Theatre Festival(NYMF)でのリーディングで注目を集めて以来、待ちに待った、フル・プロダクション上演となりました。
official website
…そして、これは
2008年以来、フランキー・ヴァリ役として、私を魅了し続けてきたコーリー・グラントのミュージカルでもあります。
そう、「あのIN THE HEIGHTSは、リン・マヌエル・ミランダのミュージカルである」と考えるならば、これはまぎれもなく、コーリーのミュージカルなんです(!!!)
おっと、しょっぱなから飛ばし気味…
順序よく行きましょう♪
まず、このミュージカルをザッと紹介すると
-Cast
アリ・ホフマン:コーリー・グラント
イーライ・ホフマン(父):ロバート・クッチオリ
エディ・ホフマン(母):ローラ・ディーン
オリビア(アリの恋人):アナ・ノゲリア
リンカーン(コーチ):ジェロルド・ソロモン
モ・グリーン(プロモーター):デニス・ストウ
ロゼマン(ラビ):ミッチェル・グリーンバーグ
アビバ(カントル):ガレット・ロング
その他、男女のアンサンブルとしてアナウンスされている6名。しかし、まだ増える模様…けっこう大きなカンパニーになります。
-Creative Team
ストリー:ジャレッド・マイケル・コセリア、コーリー・グラント
脚本:ジャレッド・マイケル・コセリア
監督:ジャレッド・マイケル・コセリア
音楽:ドリュー・ブロディー
振付:リサ・スティーブンス
セットデザイン:エイドリアン・ジョーンズ
コスチュームデザイン:ウェイド・ラボワソナール
ライティングデザイン:ジェイソン・リオンズ
サウンドデザイン:マット・ヒンクリー
プロデューサー:マイケル・P・プライス
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-Story (公表されている断片的なエピソードをつなげると、こんな感じかな?)
舞台はニューヨーク。アリ・ホフマンはシナゴーグの地下室で、父からボクシングのトレーニングを受けていました。父もボクシングが好きで、かつて、あるボクサーにカットマンとして仕えていたことがありました。(※カットマンとは、ボクシングでは、選手が傷を負い出血した際に、その止血を行うセコンドのことをさします)
しかし、自身がプロのボクサーになることに関しては、ユダヤ教の厳しい戒律との折り合いをつけていくのは不可能だと思ったことから、一歩を踏み出せないでいたのでした。今も信仰深く、シナゴーグの雑役の仕事をしています。母親は洋裁店を経営しており、そこで、ユダヤ教の祭祀で着るドレスなどを縫っていました。しかし、アリの家庭は貧しいままでした。
父よりも、現実的で野心的なアリは、ボクシングで名声を得たいと、学校を飛び出し、ボクシング・ジムに入ります。腕のいいトレーナーのもとで、めきめきと実力をつけたアリは、次第に頭角を現してくるのですが、あるとき、ひと癖ありそうなプロモーターが、アリにとって信仰上、非常に重要なヨム・キプールの前夜に、タイトルマッチをセットします。そして、悩んだ末に、信仰・家族よりも名声を選んだアリでしたが…
自分のバックボーンである伝統に背き、タイトルも失ってしまったアリには、心の平安を取り戻すための長い道のりが待っていました。そして、ユダヤ人ではない恋人との愛の行方も…
-コメント
これまで公表されている情報をかき集めて、このミュージカルの全体像をイメージしてみると、まず思うのは、これは、いろんな意味で「王道系」の作品だな、ということです。(もっとも、Goodspeedが取り上げるのは、そういう作品が多いような気がしますが)とにかく、テーマの「王道度」という点では、WICKEDと変わらないんじゃないか…と(?)
信仰を重んじ、精神の充実を求めることと、世俗的な成功を追求すること…どちらも、アメリカ人が伝統的に大切にしてきたことです。(少なくとも、建前上は)もちろん、一方だけでは生きられません。それでは、果たして、両者は共存できるのか?…このことはアメリカの小説や舞台、映画などで、昔から、ず~っと取り上げられ続けているテーマであります。また、マイノリティーの問題、父と息子の確執、宗教が異なる恋人同士の愛のゆくえ、などについても同様のことが言えます。
一方、このミュージカルが新しいのは、ボクシングという媒体をメインに持ってきて、おそらく舞台でもエキサイティングな拳闘シーンが繰り広げられる(のではないか)という点でしょう。(怪我しないでね~)(←突然、おばちゃんの声が…すいません)舞台上での、そのようなアクション・シーンというのは、どのような「語り」の役割を持つものなのでしょうか。
また、ユダヤの伝統的な音楽に(『屋根の上のバイオリン弾き』や『プロデューサーズ』などでお馴染み。日本人好みの旋律かも)ヒップポップ、R&Bの強烈なリズムを組み合わせたスコアというのも、これは意外にも、非常に相性がよい。(実際に、デモ録音のサンプルを聴く限り、ドリュー・ブロディの音楽は◎)
とにかく、このCUTMANというのは、物語のテーマは「鉄板」!舞台ミュージカルという枠の中に、核となるテーマが、黄金比で、きちっと収まっていそうです。その上で、格闘技の持つ緊張感、伝統音楽と現代風の音楽の融合など、斬新な要素も巧みに取り入れていて、そのコンビネーションが魅力であるんでしょうね。とにかく、これまでに例のない、新たなシアター・ヘブンへと誘ってくれる作品であるにちがいありません。
と、まぁ…
観てもいないのに
よくここまで書けるものだと
我ながら
自分の妄想力に感心(汗)
でも、タイトルが“CUTMAN”であるということは…なんか結末も予測できるんですがね(笑)
また、コーリー・グラントは、以前に、新聞のインタビューで、自分の一番好きな映画は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』だと言っていたことがありました。実は、私もこの作品は好きなのです。ミュージカル映画ではあるけれど、ここで描かれているのは、ミュージカルに象徴される「アメリカ的楽観主義」の対極にあるような「諦観」「滅びの美学」…こういう世界を愛でるということが、ストリーにどう反映されているのでしょう…興味は尽きません。
【1月24日追加】
ボクシングに興味がおありの方は、ここまでの話から、一人の実在のボクサーを思い浮かべられるかもしれません。“Star of David”のニックネームで呼ばれるディミトリー・サリタ。彼も、このミュージカルには、興味を持っているようですよ。
非常にわかりやすい紹介映像がありましたこちらをどうぞ
【2月1日追加】
音楽を担当してるドリュー・ブロディーのサイトにCUTMANで歌われる曲がフルで(おそらく)入っています!!歌詞も載っているのがありがたい!
ttp://www.drewbrody.com/wordpress/music/
「h」を追加してください(直接のリンクを躊躇してまして…なにせ日陰の身…?)
CUTMANからの曲の中で、コーリーがソロで歌っているのがFaithfulです。他にも、一部声がはいているのが数曲ありますが…そんなもん、私にしかワカリマセン(汗)とにかく、これは、デモテープのようですから、おそらく3年前に収録されたものでしょう。フランキー・ヴァリ役のときとはずいぶん歌い方が違います。やはり、このようにドラマの一部として、語るように歌わせたら素晴らしいです!!技術的な部分については、3年間のフランキー役から学んだものも少なくないでしょうし、今ならば更に感動的に歌い上げるでしょう。早く見たいな…10 in 10もストリーがよくわかる曲。クライマックスで歌われるんでしょう。The Fightは…この曲は以前から公開されているんですがね…なんか「深紫」の「湖上の煙」に似ているような気がしてならない(汗)
【3月7日追加】
Goodspeedからのメール(の一部)をトップに持ってきておきます。
↓それはこちら。【トップの写真は4月27日に変更いたしました】
ロゴマークの写真は、3年半前のNYMFのときのものを、そのまま使うようです…いや、「ほぼそのまま」と言ったほうがいいですね。もともと、文字の左側にあった「ダビデの星」のマークはなくなっています。ま、それなりの意図があってのことなんでしょうな~
で、これは「誰の後ろ姿か…」というと、これは間違いなくコーリーですね~絶対に間違いありません!!
なんで、断言できるかというと「後頭部」です~(この流れで「後頭部」はダメ?)この人は、けっこう特徴のある頭の形をしていますよ。私は、JBを観ながらも、あちらが後ろ向きになるたびに、「この写真と同じかどうか」確認していましたからね、間違いありませんです。
あと、Goodspeedでは、このショーの鑑賞は「13歳以上が適切」としています。最初は「12歳」だったのですが、数日後に「13歳」になっていました(?)よくわかりません(汗)
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