なぜこの映画を観に行ったかというと…
私の両親(いつの間にか「元気でいてくれるだけで有り難い」という年齢になりました)が突然「40年間映画館へ行ったことがない!」と言い出したからです。
主たる理由というのは、父が「じっとしていることが嫌い」な人で、映画館で2時間も座っているなんて耐えられないからでしょうね~ま、そういう資質は私もかなり受け継いでいますが…それでもって、近所に映画好きな年寄りのグループがあって、最近、そっちの話について行けなくて、「負けたような気持ちになる」らしい(…)
「はいはい」…ってなわけで、とりあえずこの映画に行くことにしたのですが、チケットを買おうとしたときに初めて気づきました。何とこの映画、130分余りもあるじゃないか!長っ!父には絶対に無理だ!それならハチ公の吹き替えにするか?あれなら90分余りだったし~でも、二人は劔岳にする!と言い張るし…それなら、退屈になったらいつでも退場できるようにと、通路側の席を取りました。
で、この映画ですけどね…
「焦点がぼけている感」は否めなかった。最初は、「山岳信仰」がテーマかな~と思ったら、それはいつの間にかどっかへ行っちゃうし。陸軍の幹部とフィールドワークをする職員、当時の有産階級との関係などの「階級対立」に的が当てられるのかと思ったら、それもどこかへ行ってしまうし~
しかし、不思議なことに…これだけ長く、焦点があいまいな映画にも関わらず、まったく退屈しませんでした。CGを一切使っていないそうですが、そういう自然できめの細かい作りが、スクリーンから伝わってくるものなのですね。やはり、よくできた映画だったんだと思います。
これがハリウッド映画だったら、仲間同士の凄まじい対立も描かれるだろうし、松田龍平さんの役などは、絶対に「殉職パターン」ですよね(笑)私は、絶対に彼は途中で…と思っていましたけど、見事に裏切られました。主役の浅野忠信さんと香川照之さんは、終盤に向かうに従って、だんだん「いい顔」になってきました。
残念だったのは「音楽」。既成のクラシック音楽を使うんではなくて、(日本にも優れた作曲家がどれだけでもいるわけですし)オリジナルの音楽をつけた方がはるかに良かったのに。まぁ、予算がなかったんでしょうが…
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