この植物、何年か前に知らないうちに生えてきて、そのまま育てていたものなのじゃが、これ食えるんかね?
そもそもこの鉢は、アボカドの種を植えて池に半沈させて育てていたものなのじゃが、それが2年目の冬に枯れて、そこへどこかでデザートで食べたレイシの種を持ち帰って撒いた後に生えてきたもので、レイシだとばかり思っていた。
その後、その横から別の植物が芽吹いてきて、結局どっちがレイシかわからぬまま植え替えもせずそのまま両者を池に半沈させたまま育てておったわけじゃ。
しかし、実った果実はどうみてもレイシではない。
つまりもう一方の植物がレイシだったと判明したわけじゃ。
メデタシメデタシ
って、これで終われるわけない。
こいつはいったい何者なんじゃ?どこからきたのじゃ?
もぎ取ってみると思ったよりプヨッとした感触。
つまんで少し力を入れるとつるっと皮が剥けた。
剥けた皮はぶどうの皮のよう。中身は透明感がある白色で、これまたぶどうのよう。甘いにおいがしておいしそう(とはいえ食べてみる勇気無し・・・爆!)
よく観るとたくさんの粒が果肉の中に透けて見える。なんとなくイチジクっぽい???
しかしイチジクはイチジクコバチがいないと種ができないはずなので、本州で自然に生えてくるとは考えにくい。南の島で種のできたイチジクを食べた鳥がうんこ我慢して我が家まで飛んできて鉢の上にうんこしたってことも考えられないことはないが、普通はそんなこと起こらないよね。そもそも葉の形がぜんぜん違う。イチジクのようなグローブっぽい葉形ではなくビワの葉を薄っぺらくしたような葉をしている。
こういうのはインターネットで探すより図書館や書店で片っ端から図鑑を捲って同じイメージの葉や果形のものを見つけるほうが手っ取り早いというもので、昼休みに仕事場近くの書店で某樹木図鑑を棚から引っ張り出して実の形と色を頼りに調べてみると、すぐにそれらしい植物が見つかりました。
「イヌビワ」
確かに葉っぱの形はビワの葉に似ていた(色や厚さはかなり違うけどね。)。この名称うなずける。これに違いない。
解説頁へ進んでみるとビワと名がつくがイチジクの仲間らしい。たしかに果実の中身はイチジクっぽかったねー。これに違いない。
雌雄異株で雄株にできる果実は食えないが雌株にできる果実は黒く熟すと美味いらしい。う~ん、食べればよかった。
樹木の写真を見ると、葉っぱは我が家のものとは全然違って丸っこい形のようだが、変種で葉の細いものもあるとか云々。
おそらく命名した学者さんが観た個体が我が家のものと同様の細葉系だったのだろう。しかも雄株を観て、「こんなもの食えもしない。犬にでもやっとけ!」ってことでイヌビワっと・・・笑。
でも実際には丸っこい葉っぱがプロトタイプで、雌株に生る果実は結構美味かったということなのでしょう。
果嚢が黒く熟して種ができていたことからして、この地域にイヌビワコバチがいるということで、つまりこの果樹は既にこの地域に根付いているということなのだが、ず~っと昔からあったのか?それとも誰かが蜂付雄株と雌株をどこかから導入して、最近になって殖えて来たものなのか?少なくともうちの両親は見たことないらしいので後者かな?っと。
どこかでイヌビワを食べた鳥が我が家でうんこしたことは間違いないようだが、どこでそれを食べたのか?それとイヌビワ食べてうんこした鳥は一羽だけじゃないだろうから、他にも我が家同様にイヌビワが新たに生えたところがあるはず。
イヌビワ求めてちょっくら裏山探索にでもいってみようかね?
っと、完全にイヌビワということで頭の中が固まってしまい、強引に話をまとめてしまったわけじゃが、ほんまにイヌビワなんかいな?
最後にちょっとおまけ
マンゴーを戴いたので、その種を撒いてみました。
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