KC君との違いは頭が双眼であること、粗動ダイアルと微動ダイアルが別々になってること、ステージ高調節ストッパーレバーが付いていること、そして鏡の所に照明器が付くように作られていること。 不思議なことに、照明装置が付属していないのにバルブのスペアが沢山付属していました。持ち主が照明装置だけ手放さなかったのかな?
このEC君はKC君に比べ比べ外観がかなりくたびれてます。
塗装のハゲやレンズの曇りはKC君よりもかなりきてます。
ただプリズムは曇りはあるもののカビはないようです。
全体的に顕微鏡の扱いを知らない人が使ってたんだな~ってのがありありと解る痛み具合。
対物レンズは4倍レンズ以外は全て交換されてますが、新しげな3本は全てレンズ先端が傷付き腐食しかかってます。これ間違いなくカバーグラスを割ってますね。子供が使ってたのかそれともずぶのシロウトが使ってたのか・・・標準で付いていたレンズがお釈迦になってレンズ交換したのでしょう。
ステージもしかり。写真でも解るとおり、ステージがかなり摩耗してます。最初は、粗悪なスライドグラスでも使ってたのかな?っと思ったのですがどうやらそうではないようです。なんとステージとクレンメル(スライドグラスを押さえる爪)の間に粉々に砕けたガラス片がたくさん挟まってました。割れたカバーグラスを咬んだままかなり長い間無理矢理使い続けられていたようで、メカニカルステージのバックラッシュもかなり大きくなってます。。
顕微鏡を使い慣れてる人には想像も付かない使い方をされていたようですね。
セットされてた接眼レンズはKC君どころではない曇りようです。どんなに吹き拭きしても曇りがとれません。ってこれ細かい傷いっぱい入ってるよ~!レンズの拭き方も知らない方が使われていたようですね。
これでバルブの意味が何となく想像できました。
たぶん接眼レンズを拭く時に不用意に傷つけてしまい、視野が暗くなったため、照明のせいだと思って予備バルブを購入したのではないかな?
何とかわいそうなEC君・・・・。 ただ、EC君には7倍と15倍の接眼レンズも2本づつ付いてました。7倍は殆ど使用した形跡無し(超ラッキー♪)、15倍も埃で曇ってただけで吹き拭きしたら視界スッキリです!
さて、単眼の視野の明るさとFE-100との相性で、顕微鏡写真を撮るという作業ではKC君に軍配が上がります。しかもKC君はEC君に比べ外観がかなり綺麗!
EC君は双眼で眼が疲れ難いというのが魅力です(KC君を買う時に双眼には拘らなかったはずなのですが、いざ使ってみると、仕事で双眼を使い慣れてることもあって、やはり単眼では疲れます。)。
さあ、どっちを主力機にしようかな~? 悩むところです。
E鏡基の記事を見つけましたので、古い記事に失礼いたします。
これまた、なかなか草臥れたECですね・・。自分が昨年入手した70年式ECBiも砂埃まみれでしたがここまでステージは痛んでなかったです。しかしX軸の修復お見事です。自分は光学機器の分解は流石に出来なかったのでOHにだしました(汗)仰るとおり双眼傾斜鏡筒は慣れると見やすいと感じました。あとECで有り難かったと感じたのはWF接眼レンズが付いていて眼鏡のまま覗きやすいということですかね。
顕微鏡って結局はレンズが命ですから、良いレンズさえ手に入れば本体なんて別に古くっても関係ないんですよね。趣味に使う分には骨董品で十分だと思っています。
ただ、レンズ単体ってなかなか出物がないので、結構ヤフオクで顕微鏡ごと落として使う当てのない予備の本体が増殖して・・(笑)。
楽しい顕微鏡ライフをお過ごしください。(^o^)。
そうですね。レンズの基本性能や光路の精度が優れていれば、何も新品ではなくても良いと感じてはいます。そもそも新品は高すぎて・・(汗)
でも自分はこの頃の60~70年代の顕微鏡のデザイン自体も好きだったりします。今と違い曲面で構成されたスタイルは本当に美しいと感じます。
レンズ単品が出ても、競争になって入札額がはね上がって傍から見ますとなかなか手に入れるのが大変そうです。となると本体ごと買ったほうが早いのでしょうね。
>楽しい顕微鏡ライフをお過ごしください。(^o^)
ありがとうございます。まだまだ経験も浅いですが、色々知識を取り入れつつ気楽に楽しんで行きたいと思います。 失礼しました。