フライで魚を釣るのがフライフィッシング?
ではフライさえ使っていれば他はどんなでもいいのかというと・・・
例えばフライを使ったサビキ釣り
ヘアーズイアーやMCSをサビキ仕掛けに仕立てて磯竿で篭釣りしてもそれはフライフィッシングではない。これに異論を唱える人はいないでしょう。
例えばフライタックルを使わないフライフィッシング
テンカラはあくまでもテンカラというカテゴリーが確立しているので、まあおいといて、18フィートの5号磯竿でシューティングヘッドを投げてパワーウェットで釣るのはフライフィシングだろうか?と問われるとかなり悩ましいです。
メーカーが磯竿として出しているのでフライタックルとは呼べませんが、これも、メーカーがフライ用を謳って同じものを販売したらフライフィッシングになるんだよね。
リールの場合はもっと複雑で、チヌ落とし込み用リールに至っては殆どフライリールと同じで、それを使ったらそれだけでフライフィッシングでなくなるのかというとそんなことはなく、ハーディのサイレックスをフライ用に使ってる人もいるし、たぶんそれはフライフィッシングでいいのだと思います。
例えばフライとフライタックルを使ったサビキ釣り
タックルがフライ専用になったらどうなのでしょう?
ヘアーズイアーやMCSをサビキ仕掛けに仕立ててダブルハンドのフライタックルを使って篭釣り・・・これもフライフィッシングとは呼びにくいですな。何がいけないのかというと、篭釣りがブー!です。篭に入ったコマセが問題なのではなく「篭釣り」というシステムがブー!
では上記システムの篭を単なる錘に代えて、コマセを陸上から撒くのは???
さあ、だんだんと悩ましくなってきましたね。
参考までにフライタックルを使ってるけどフライを使ってない釣り
使うのは高番手のフライロッドにフライリール、遠めに見るとフライフィッシャーなのだが、近くに寄ってよく観るとリールに巻かれているのはぶっといモノフィラメントラインで、大きなフックのすぐ上にこれまたでかい2号くらいの錘。このタックルでドバミミズをバンク下に放り込んで大物虹鱒を一気にブッコ抜くのです。
アメリカで年配の人がよくこの手の釣りをしています。
まあ餌釣りですので言うまでも無くフライフィッシングの範疇には入らないものなのですが参考までに。。。
ではフライタックルを使って小さなスピナーやミノーをキャストして釣る。これはどうだ?
これも、たとえフライタックルで投げられたとしても使われてる疑似餌がフライではないからフライフィッシングではない。
「だったら土佐カブラも駄目なの?勘弁してよー!」
って声が聞こえてきそうですね。
ではフライの定義とはなんでしょう?
フックシャンクに鳥の羽や獣毛その他のマテリアルが直接巻きつけられていなければフライと呼べないのであれば、チューブフライやウォディントンフックを使ったサーモンフライはフライではないということになる。
つまりフライとルアーってプロトタイプはもちろんのことその中間型も沢山存在しており、定義自体がまだ曖昧で、完全に区別するのは困難なのでしょう。
とりあえずチューブフライやウォディントンはもちろんのこと土佐カブラも私的にはOK!。
ディフェンダーやMOBO、イワイミノーも間違いなくフライなのだ。それは作成者がフライタックルで投げる擬餌針すなわちフライとして誕生させたからフライなのであって、他人がとやかく言うものではない。
そうなると、作成者の意図でフライかどうかがきまるのだろうか?
いやそう簡単なものではなく、やはり使う人もそれをフライとして認識して使うからフライなのだ。
「こんなのフライじゃないよ」って思えば使わないからね。
んで、リーダーやティペットってルアー用や餌釣り用のを流用しても当たり前のようにOKだし、フライのマテリアルなんて流用だらけだし、フライラインも手芸用の絹糸で自作してる人がいるんだから木綿糸で自作したり、たこ糸流用でもOKでしょう。
とりあえずこう定義したとします。
フライロッドとフライリールを使い,ラインの重さを利用して軽い毛鉤を投げて魚を釣るのがフライフィッシングである。
概ね賛成なのだが、これを杓子定規に捉えると渓流でよく行うリーダーだけのキャストだとか、クロダイで流行っているイガイフライの落とし込みはラインの重さを利用したキャスト行為がないのでフライフィッシングではないということになる。
「ライン」に「リーダー」も含まれると解釈するとリーダーキャストは拾うことができるけど、やっぱり落とし込みフライが拾いきれんのよね。でもよくよく考えてみると、ゴギ釣りなんかで藪の中に竿先突っ込んでフライを竿先から垂らして水面にポタってやりますよね。そうやって釣ってもフライの釣果として平気でカウントするんだから、落とし込みだっていいじゃん。キャストしてなくてもいいじゃん。ってなるわけですよ。(まあ本音ではラインの重さを利用したキャストってのはもっともフライフィッシングらしい部分で、やはりキャストは重要だと思っとるんじゃが。)
フライフィッシングに限らず、釣りってひらめきとチャレンジの上に成り立ってる遊びだから、あれこれ決め事を多くするとそれだけ楽しみの選択肢を狭めることになりかねないんだよね。
結局のところやってる本人がフライフィッシングだと思って取り組むことが一番大事なんじゃないかなっと思うわけですよ。
なんでこんなことだらだらと書き殴ってるかというと、鋭い常連さん達はもうお解かりでしょうが、今作ってる丸竹竿が2本あるわけですが、完成形は外見もテーパーデザインもいわゆるフライロッドとはかなり違う印象の竿になる予定です。どう違うかというと、コルクグリップを使わず、ブランクとなる竹そのものを握る仕様にしようにしようと思ってます(良いコルク高いし・・汗)。しかも市販のフライラインは乗せられない超スローアクションな竿です。たぶんブレイテッドラインか太めのナイロン糸をラインに使うことになるでしょう。でもわたしはそれをフライロッドとして作るわけで、その竿を使ってフライで釣ればフライフィッシングだよねって言いたいだけで、ちょっくら事前に予防線を張っておこうかと・・・爆!
古いロッド観てもコルク無くってリールシートだけってのを見た事あるし。まあラインの先っちょにフライがあればOKでないの。昔、フライロッドが買えなくて、リールシートがリングだけのスピニングロッドにフライリールを付けて、ラインはテンカラのラインをヘッドにしてブレイデットラインをランニングラインにしてオイカワやカワムツ、ウグイを釣った記憶があります。自分的にはキャスティングが過程に入っているのが理想だけど。僕のフライなんてスピニングロッドで細いラインならキャスティングできそうな物もあるし。まあ概ね自分がフライフィッシングと思ってれば良いけど。あんまり外れてるのは・・・・・(笑)
最近は、ラパラのちさいのを
#10タックルで投げとるよ
この前からカブラじゃないもんね~~笑。。
って、まあ気にしてたら最初から使ってないんじゃけどね。あえて最近変えたのは、市販品そのままじゃ流石に芸が無いよなってことで、いい加減自分で作って見るかという感じですね。
しかし、自分もフライ始めた中学の頃、リングシートのスピニングロッドにフライリールとフライライン通して一時期やってましたよ。満足にロッドが買えなかった窮余の策でしたが・・・笑。
市内の川でハヤ、ギルなど釣ってました。懐かしいねぇ~。
兎に角フライフィッシングをやってみたかった。今から思えば外形的にFFだったのかどうか疑問ですが、当時の精神的判断では、紛れも無くフライフィッシングでしたねぇ。。ウンウン。。
思えばそれが初めての自作スプリットケーンロッドと自作フライラインじゃったね。