「平成21年6月から23年3月までの間に厚生労働省が実施した全国調査では、食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を示し、軽症で終わる原因不明の有症事例が198件報告され、135件で・・・・」
198件中135件というとかなりの高確率のようにも見えますが、じゃあこの期間に何人の人が食べたかというとその分母が示されていないわけですね。しかも算出している期間が一年ではなく18ヶ月です。おまけに件数だから実際の患者数ではない(多めに見積もってだいたい1,000人~2,000人くらいですかね?)。
はっきり言いますと日本におけるヒラメの消費量は年間1万tを軽く超えます。ニュースに示されている18ヶ月だと2万tくらいになるでしょう。
刺身一人前を100gとしてヒラメの可食歩留まりを約50%と考えると、延べ1億人がヒラメを食べたことになります。
実際には全てが刺身で食べられたわけではないのでしょうが、それを差し引いても相当な人数になります。(現実問題、ヒラメの刺身以外の食べ方ってあまりイメージできないですが・・・。)
食中毒に当たった方々は大変な思いをされたことでしょうが、この数字を考えると何がニュースだったんだろうって感じです。
おそらく「これまで原因不明で片付けられていた食中毒のうちの一部が今後原因究明できる可能性がありますよ。」という程度のものだったのではないでしょうか。
数字をどう公開していくか、公表された数字をどう捕らえるかって大切ですよね。
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