2006-04-17 19:20:19
先週の初めに教育テレビで富士山の事を扱った番組を放送していました。
その中で富士登山とその際の様子と景色に触れており、以前私が見た物を再び見る事となりました。
と言う訳で、昔のファイルを引っ張り出して御覧になっていただこうと思います。
然し、2日間に渡る工程の旅でしたが、2日目の分の写真データが「CD-Rの破損」により失われてしまった為、初日のみの写真となります。
本当にお見せしたい物、私ももう1度見たいし、その場に居なかったカミサンにも見せたいのは2日目の写真なのですが、其れは残念ながら私の心の中にしか残っていませんので、不足分は「富士登山を扱う他のサイト」で補って頂きたいと思います。
【FUJIYAMA組 in富士山 1日目】
【はじめに】
FUJIYAMA組は空(パラグライダー)、海(スキューバ)の2つの世界を体感した"Mさん”と“ゆうさん"が結成した「次の目標である地上(日本最高地点)を制する」団体です。
然し、山歩き初心者の2人では心許ないので、“Mさん”は以前の職場の同僚でワンダーフォーゲル部出身の“ヨッシー”を勧誘!
次に“妹”とその知人で四季を通じて山を徘徊している私を引っ張り込んだのでした。
私の役目と私が目指した事は
①「皆を山慣れさせる事」
②「体力・持久力の向上を達成する事」
③「山歩きを好きになってもらう事」
でした。
丹沢の大山、表尾根(三ノ塔、烏尾山、塔ノ岳、鍋割山)、西丹沢の本棚・下棚、大山三峰山、高取山・・・。
小仏・高尾山塊では陣馬山、影信山、小仏城山、高尾山、高尾南稜・・・。
色々な場所に行きました。
徐々に体力・技術・注意を必要とする場所に連れて行くと共に、様々なタイプの道を経験してもらいました。
でも、「キツイだけ」の山歩きにならない様、花を愛でたり、木の実・果実を拾って食したり、ジャムを作ると言う機会を設けたり、動物の姿を見ると共にその痕跡を探しながら歩く何て事も有りました。
草木や動物について昔からの利用法や変わった生態や山を生活の場にしていた方々の話をしたり、立ち枯れや酸性雨、酸性霧、踏み固めによる登山道周辺の問題、植林荒廃、不法投棄やスパー林道の話…等、様々な問題点についてを話しながら、兎に角「飽きさせない」、「関心を持ってもらう」、「山を楽しんでもらう」と言う観点に立って案内させていただきました。
皆仕事が多忙な為、なかなか全員が集う事が出来ず、富士山登頂後お会いしていない方も居られますが、あの時共に歩んだパートナーとして、共に時間を過ごした仲間として今でも特別な存在になっています。
【fujiyama組 in富士山】
2002年8月31日~9月1日の2日間で富士山へ行って来ました。
今回はfujiyama組全員参加と言う予定!
“Mさん”と“ゆうさん”、“ヨッシ-”、“M妹”、私の計5人。
集合場所は新宿西口の八十二銀行(読みは今でも分からない・・・)の前。
【ヨッシ-行方知れず】
でも、何時迄待ってもヨッシ-が来ない。
携帯も繋がらない(電車の中(移動中)の為、電源を切っているのかな?)。
バスの出発時間は迫ってくるし、絶体絶命!
「参加者の方はバスへ案内するので、着いて来て下さい!」
と言う旅行会社の人の声。
とうとう出発の時間となったしまいました・・・。
「携帯に繋がらないから、移動中(電車の中)だと思う。
しょうがないから、家の方にも掛けて、留守電にもメッセージを入れておこう!」
と言う事になり、ヨッシ-の家に掛けると・・・。
「えっ?あっ!寝過ごした」
と言うヨッシ-の叫び声!
携帯が繋がらないのは、寝る際に電源を切った為だそうで・・・。
【ヨッシ-への判決】
当然バスの時間には間に合わない。
「今回の参加を諦める。でも、勿論ツアー料金は払う」
と言うヨッシ-に、Mさんが下した判決は以下の通り。
≪ヨッシ-≫
以下の者は“寝坊”に因って、「前年から計画をしていた富士山へのアタック」に多大なる影響(“全員参加”にならない)を与えようとしている。
又、住まい(1人暮らし)は新宿と富士山の途中に位置し、電車とバスを使用すれば、皆が向かう富士吉田口に行くのも可能である。
よって、今直ぐ家を出発し、河口湖駅行きの電車に飛び乗る事!!
その先のアクセス方法とその時間、間に合うかどうかは此方で調べ、その都度報告する!
兎に角、出来るだけの事はしてみなさい!
以上。
【富士吉田口でのセレモニー】
富士吉田口(5合目)は曇りでした。
肌寒いし、展望も利かないし、お腹も空いたし・・・。
ヨッシ-は未だ着いていない。
電波状況も悪く、携帯も旨く繋がらない為何処迄来ているのか分からない。
何度も掛け直して「富士スバルラインに入っている」事だけは分かったけど、渋滞に捕まっているとの事。
体操やストレッチをしたり、荷物の詰め替えをしたり・・・。
「昼食を先に食べようかどうしようか」
と“お腹の虫”と相談し始めた頃、ヨッシ-が到着♪
富士吉田口で待ち始めて2本目位のバスだったので、「随分と早い到着」と言うのが我々の感想。
中央道で渋滞に捕まった私達よりも遥に所要時間も短いし、「電車もバスも空いていて座れた」との事。
「朝早く集合し、ツアーのバスで来た私達の立場は・・・」
と言う感じだった。
此処で8月末に誕生日を迎えたヨッシ-に対してMさんからプレゼントの贈呈!
此れにはヨッシ-も「平謝り」・・・じゃなくて、「感激!!」
Mさんからのプレゼントに喜ぶヨッシ-です。
「私も何か用意しておくのだったな」と後悔。
『熱い抱擁』でもしてあげれば良かったかな?
此処でヨッシ-へ連絡です!
「上記の『贈り物』で良ければ連絡下さいな!」
【いざ富士山へ】
お店の建ち並ぶ富士吉田口から登山道へ向かう道の入口。
地面は土で、幅も楽々車2台が擦れ違える位広い。
登山者の他に「少し先迄行って戻って来よう」と言う観光客も多数居て、結構な人数が歩いています。
リュックを背負った中央の3人がフジヤマのメンバー。
左からヨッシー、ゆうさん、M妹。
【馬も富士山詣で?】
この辺りは、人を乗せた馬が多数係員に引っ張られて歩いています。
此れは観光用の運搬専門のお馬さん達で、登山道の入口迄運んでくれるのです。
片道¥1000以上したと思ったけど、よく覚えていません。
「『馬に乗って移動するモンゴルツアー』に行っていた“ゆうさん”の手綱捌きを見てみたかったな。」
案の定“ゆうさん”は「モンゴルで御世話になった馬達の記憶」が蘇り、意識がモンゴルへ飛んで行ってしまっていました。
同じく馬が好きなMさんは、お気に入りの某競走馬やら、思い出に残るレースや此れから始まるレース等に意識が飛んで行った模様。
“美味しい物が”大好きな私は、馬を見ながら「ジュルッ!」と涎を垂らした・・・何て事は無かったです。
雲と言うより霧と言った方が良いのかな?
右下から左上に向かって流れて行き、その霧の中に人々は吸い込まれる様に消えて行来ました。
空には雲、周囲は霧に包まれ、展望の利かない登りでしたが、急に雲が割れました。
その合い間から“眩しい”と言うか“痛い位強烈な日差し”が射し込みました。
その変化の速さと陽射しの美しさに周囲から驚嘆の溜息が。
我に帰ったフジヤマメンバー達(特に女性陣)は、慌てて紫外線対策を。
“日焼け除け”を塗るだけでなく、急激に気温が上がったので、上着を脱いだりリュックにしまったり。
でも、用意を終えた途端、空には再び雲が・・・。
自然は偉大なり。我々は“自然に弄ばれている”ようです。
先が思いやられます。
7合目近くになると、流石に雲の上に出ます。
地面の照り返しも重なって陽射しも強いけど、その明るさが何だか嬉しい。
眼下に雲が有り、其れが陽射しを反射する“雲の照り返し”何て物も味わえます。
宿泊する7合目と8合目の間に有る山小屋(鳥居荘)の前から見た山中湖。
雲はドンドン流れて行き、その形も変わって眼下の景色は変化を止めません。
何時迄見ていても飽きないし、この光景から目を離す事が出来ない状況でした。
見辛いですが此れは『影富士』です。
夕暮れ時、我々の前に富士山の陰が現れました。
でも、シャッターチャンスは僅かな時間。
あっと言う間に太陽はこの美しい光景を作り出す場所から動いてしまいます。
此れも我々にはどうする事も出来ません。
山小屋前からの夕暮れ。眼下の街に徐々に灯りが灯っていきます。
「その1つ1つに様々な人達の暮らしが有る・・・」
何てチョッと物思いに耽りたくなります。
後に鳥居が見えますが、階段を登り切った所にこの鳥居は有ります。
フレームに鳥居を入れ、その向こうの空を一緒に撮った記憶は有るのだけど、写真が見付かりません!
どの様に見えたのか気になるのだけど・・・。
宿泊した小屋は“鳥居荘”この鳥居の前(写真の左側)に有るのでその名が付いた様です。
因みに此処に居ない“ゆうさん”は、夕暮れの撮影に必死で、此処には居ません。
【1日目終了】
夕飯は他の山小屋と同じくカレーライス。
食後に頼んだ“豆から挽いてくれるコーヒー”と“ホットミルク”が美味しかったです。
此れは、山頂で売っているピンズで、お金を払えば登頂した日の刻印もしてくれます。
登頂メンバー5人が手に持ち、其れを撮影したものです。
どの手が1番美しいかな?
私かな?
そして書き込み&TB有難うございます。
「富士山は環境問題で世界遺産に登録されない」
と言われていますが、足を運ぶと
「素晴らしい部分」と
「様々な問題点」
に触れます。
観光地化している事や人のモラル、旅行会社の問題点・・・等々、
「考えさせられる事」
の他に
「不愉快な出来事」
に遭遇する事も有ります。
でも、あの
「此れ以上無い位の青い空」
「今迄見た事の無い位の広い空」
「夕暮れと朝焼け」
「何百人と言う人達と共に迎える御来光の瞬間」
・・・等々、他では味わえない物を見る事、体験する事も出来ます。
天候・気温・体調の変化に注意すれば、道自体は危険性は極めて低いので、時間がお有りでしたら是非1度。