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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

天気は甘茶?   ~花祭り(灌仏会)2017.4.7(土)

2017-04-07 22:40:38 | 街・観光地編2017

 ユキさんと鎌倉に行きました。
天候は雨で風も強くて残念です。

でも、雨は

 「傘をさしたり、ささなくても良いかな?と言う程度の時間帯が有ったり…」

の繰り返しだから、まぁ、我慢できる範囲内。

天候の影響か、桜が満開なのに人が少なくて、じっくり楽しむ事、見学する事が出来たのは良かったかと。


 1785年に建てられた山門。
柱の太さに対して屋根と楼閣が広く、大きい特徴的な姿。
楼閣には、十六羅漢と十一面観音が安置されているとの事。

 円覚寺は、JR横須賀線、北鎌倉駅前に位置する臨済宗円覚寺派の大本山。
鎌倉五山第二位のお寺で、鎌倉時代(1282)、執権の北条時宗が元寇で亡くなった者の追悼の為に創建。
開祖は南宋から来た僧の無学祖元。

 禅宗寺院は、建物の天井や壁の装飾等が無い、又は素朴な物が多いですね。
この山門はこう言った彫り物が。
ちょっとした飾りで、目を楽しませてくれます。

 4月8日は灌仏会。
花祭りとも言い、お釈迦様の誕生日です。
仏教寺院では法要が行われ、其れを祝う儀式、催しが行われるのです。
10時からなのですが、ちょっと遅刻。

 読経の後、声明が。
在家信者の方なのか、僧侶でない方々とお寺の方々での演奏。
フルート演奏も加わり、しばらく聞き入っていました。

 山門を違う角度から。
桜も満開で、簡素、質素、素朴な山門を彩っています。


 次に訪れたのは同じ北鎌倉の東慶寺。
今日の目的は、円覚寺の灌仏会と東慶寺で行われている御本尊の水月観音の公開、材木座に有る光明寺の山門公開。
円覚寺の灌仏会は、外から眺めるだけでしたが、毎年そうなのか、雨だから室内になったのか分かりません。
演奏されていた方とその前にお堂の中の椅子に座られていた方々だけがお参りをし、外に居た方々は、建物の中に入る事を断られていました。
時間や人数で区切ったのか、そもそも決められた方々が対象だったのか?
はて・・・


 東慶寺のお庭に翁草が生えている事を出掛ける前に知ったのですが、山門から入って直ぐに発見。
今迄何度も訪れているお寺さんですが、開花時期に訪れた事は無かったのかな?
気付かなかったなぁ。

 前々から見たいと思っていた花で、植えられた物と思いますが、初めて目にする事が出来て嬉しかったです。
昔は野原で普通に見られた植物なのですが、数が減って今では珍しい植物に。
何れの山で出会う事も有るかな?
葉はアネモネに似ていますね。

 本堂の前にお釈迦様の生まれた時の姿である『誕生仏』と花祭りの際に設置される『花御堂』が。
椿の花で飾られ、水仙が活けられていました。
竹の柄杓で甘茶をかけて御祈り。
甘茶をかけるのは、

 「お釈迦様が生まれた際に空から甘茶が降った」

と言う話に因る物。

 でっぷっりお腹の誕生仏。
お釈迦様の赤ちゃんの時の姿だから、こう言った姿になるのですが、

 「中年太りの上半身裸のおっちゃん、お爺ちゃん」

と言う感じにも見える・・・(⌒∇⌒)
何だか、『パチパチパンチ』で知られる島村譲二さんに似ている様な・・・。


 東慶寺の中から山門と向かいの山を。
東慶寺の中の木々は梅なので、花が終わっていますが、新緑や対岸の山の桜が雨の中うっすらと見えます。

 松岡宝蔵は、お寺の中に有るショップ併設の展示スペース。
期間限定で水月観音等のお寺の仏像や書物、資料が公開されていました。

 桜が満開ですが、雨と言う事も有って人はまばら。
殆ど貸し切りで水月観音などの仏さまや、その昔駆け込み寺であった東慶寺の夫婦間の揉め事の資料、『関東大震災』で倒壊した東慶寺の再興に絵で尽力した元住職の作品等をじっくりと見る事が出来ました。
晴れた時の方が行動しやすいし風景は綺麗だけれど、雨のお蔭でゆっくり、じっくり心行くまで堪能できた事は感謝しないと。

 舐めていないけれど、お釈迦さまの誕生日に降る雨。
甘い味だったのかな?

 北鎌倉駅のホーム。
も~~の凄く長い。
人でにぎわう鎌倉の隣駅だけれど、すぐ脇が円覚寺で、その先が山になっている光景や人がまばらなのんびりした雰囲気がとても好き。
何だか味わいの有る駅、ホームで、映画やCMのワンシーンに良い映像が撮れそうだなぁ~。

 鎌倉駅に戻り、昼食を摂った後、バスで光明寺方面に。
バスの最後尾の座席に座ったので、ガラス窓から後方を見ると、道路(車道)の真ん中から若宮大路、鶴岡八幡宮の鳥居を見る事が出来ました。
ちょっと得した気分。

 循環バスで、九品寺のバス停で鎌倉駅の方へ曲がってしまう為、其処からは歩き。
鎌倉では大きい山門の1つである光明寺の山門。
楼閣の扉が開いていて人が居ました。

 間に合ってホッと。
山門の先には桜と本堂が。

 永代供養合祀墓(左)と真ん中に新しい石柱が。
右端は動物霊堂。
 

 『高倉健 蓮華化生』
説明書きを読むと、「高倉健さんの墓碑」とありました。


 右隣の動物霊堂の前には、2匹の猫達が。
動物霊堂にお参りに来たのか、管理人(猫)なのかな?
それとも、猫住職?

 目を閉じ、瞑想中。
流石お寺の猫達!
無の境地なのかな?


 何度も訪れている光明寺ですが、桜の開花時期に訪れたのは初めてなんだろうなぁ~。
桜がこんなに有ったと言う印象は無かったです。


 ペン太と桜。
桜の名所だったんだね。

 「花見弁当は無いのか?」
 「キュウリ1本でも良いぞ!」


 受付をして山門へ。


 山門の中は、京都の南禅寺以来2度目。
予想通り急で狭い階段を登ります。


 山門の楼閣から本堂と桜を。
南禅寺の時は物凄く高く感じたけれど、光明寺は横幅、奥行きも有る為かな?
それなりの高さが有るのに、「高い~」と言うより「広々と見える」。



角度を変えて。



 墓地と鐘楼と背後の山と。


 材木座の海と参道の入口側。


 風が強く、海も有れています。

 ウインドサーファーが多数。
この位の風だと、逆に波が有って良いのかな?
私は・・・遠慮しておこう。


 楼閣には十六羅漢が鎮座しています。


 数年前に修理され、鮮やかな彩色がされています。
あまりに新しい感じで、ちょっと驚き。
新しくきれいな物だと、歴史を重ねた物に感じる重厚感は感じ辛いよなぁ。
でも、

 「彩色された天井や壁、仏像は多く存在し、そう言った物は、当初こういう姿だったんだなぁ~」
 「こう言う姿の仏像やお堂が沢山有ったんだよなぁ~」

と、廃仏毀釈以前の時代に思いをはせる機会になりました。

 山門から降り、境内を。
本堂の右手、桜の向こうに小さいお社が。


 『繁栄稲荷大明神』
お稲荷さんか。


 当然のごとくお稲荷さんが。
焼き物のお稲荷さんではなく、石造のお稲荷さんが居られました。


 ん?お社の前にも茶色いお稲荷さんが・・・。
お稲荷・・・ならぬ、お猫様でしたか。

先程の動物霊堂の前に居た2匹の猫同様にお堂、お社を守る様に座っています。

 お供え物は、『油揚げ』ではなく、『鰹節』や『干物』、『刺身』の方が良いのかな?

 本堂の前には立って中の様子を見ている方々が。
14:00から灌仏会の法要が始まったのです。


 灌仏会の法要。
左手では甘茶も振る舞われていました。
一杯頂きましたが、
 「こんなに甘いんだ Σ(・□・;)!」
と言う感じ。
子供の頃に家で作っていた「麦茶に砂糖を入れた物」と言う感じ。
何だか懐かしくも有りました。

で、これを誕生仏に掛けているのかな?
法要後、水拭きで掃除をするのかな?
ベタベタしそうだもんなぁ~。

 あっ、お釈迦様誕生の際、「空から甘茶が降ってきた」と言う事だから、これが降ってきたのか・・・。
事前の天気予報でコップや器を用意して溜めておけば、後で有り難く頂く事が出来るけれど、突然降ってきたとなると、体中甘茶でベトベト。
服も体も荷物も・・・。
干しておいた洗濯物も布団も・・・。
窓が開けっ放しなら、窓際の床もベトベト。

う~ん、後始末が・・・。

 御住職のお話を聞き、法要は終了。
池の対岸に有る大聖閣の2階の扉が開いていました。


 こんな光景。
此処の庭も好きだなぁ~。



 如来像にお参り。
光背が反射して輝いています。
晴れた日の夕方は、西日が差し込むと思うので、更に強い反射で輝いて見えるのかな?


 網引き地蔵(延命地蔵)にお参り。


 時代を感じるお地蔵様。
網引きと言うのは、漁師町だからなのかな?


 再び境内の桜と本堂を。
辺り一面桜だったんだなぁ~。


 寅猫さんに挨拶をして光明寺を後にする事に。


 山門と桜。
何度も来ている好きなお寺さんだけれど、印象が変わったなぁ~。
『桜の花の時期の光明寺』
お薦めです!!

 光明寺の灌仏会、訪れて良かったな。






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