さて本日は 颱風がじわりじわりと近づいてくるハズ… なんですがぁ そんな氣配もあまりなく 静かな朝 昨日図書館で借りたスペイン巡礼の本を読む 読みやすい上に写真も多く 数時間で毒破してしまった 困ったナ…
って事で 昼から散歩がてら図書館へ その前に 久し振りにスカッと裏山に上がってみようと 軽快にWalkingとJOGを織り交ぜてTrailHeadへ しかし 想っていた通り っというか 想っていた以上に デカいスズメバチがブンブン飛んでいて怖いことこの上ない こんなのに刺されてはたまったものではない 早々にチュウハイを飲んで退散
下界へ降りて図書館へ 昨日貸し出しになっていた本が返却されていたので 早速借りてみる事にした 其の作家は 泣く子も黙る 中上健次氏である 知らない人のために説明しておくと 中上健次は 和歌山県新宮市の生まれで70~80年代に活躍した作家である
私生児として生まれた中上健次は 母親が妊娠中に父親が別の女性との間にも子どもを作ったため 異母兄弟がいる また母親は死別した前夫の間にできた子などを引き取っていて 女手一つで子どもたちを育て上げた しかし異母兄の縊死などもあり 彼自身 前半生の境遇は自分の作家としての成り立ちに大変影響している と語っている
新宮を出た中上健次は 新宿でフーテン生活(今どきの言葉ではない)をしながら作家修行をし 空港荷役の仕事に従事 戦後初の芥川賞作家となった まぁこれほど複雑な家庭環境で育った作家も珍しいのではないだろうか それは作風にも反映されており 彼の作品には幼い頃から感じてきた ドロドロした血族関係 因習 土着的な世界がちりばめられている
生まれ故郷の新宮や紀伊半島を舞台にした作品が多く 熊野と紀伊半島をライフワークの一つにしたいボクにとって いつかは中上健次を読むぞ と 意気込んでいたものの どれも大物級で重い大作が多く二の足を踏んでいた しかし この秋ならそんな世界観も受け止められるのではないか という変な自負が芽生えてしまったのだ
キッチン用品に例えると テフロンのフライパンは使いやすくてイイが たまには鉄鍋でじっくり料理もイイぞ キミもそんな年齢だろう???と 問われているようなものなのだ スミマセンわかりづらいですね
代表作としては『岬』や『枯木灘』がある 読んだ人のレビューを見ると 『気分転換とか通勤通学の暇つぶし程度に楽しめる読書も良いですが 軽い気持ちで読み始めると彼の言葉がボディーブローのように効いてきて 自分の立っている場所さえあやふやに感じ怖くなります』 重いなぁ
ボクが借りたのは 河出書房 日本文学全集 『中上健次』
『鳳仙花』『半蔵の鳥』『ラプラタ奇譚』『不死』『勝浦』『鬼の話』『古座』『紀伊大島』がラインナップされている さて作家はボクにどんな世界を見せてくれるのか
本日の練習:WALK 5㎞
本日のうた:クレイジーケンバンド 『強羅』
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