山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

鍛鉄作業とあいなりました

2008-03-30 15:54:55 | Weblog
 3月29日 午後2時45分頃開始~午後5時頃終了

 炉を平炉にした関係で既存の火掻きでは真拍子に合わんなってきた。
 できればプレート付きの火掻き棒が欲しい。
 ホームセンターに走った。しかし時既に遅し。もう売られてはなかった|||orz
 ならば作っちまえ、って暴走。本来はハシをこさえるために据え込みしていた16ミリ鉄筋であったが、このうち1本をバカスカ打ち据えてプレート一体型の火掻き棒にした。
 大鍛鉄状態。
 なかなか細くならんのです。ベルトハンマーあれば、一発で綺麗に作れるのかもしれないが、そこは手打ちでやるしかない。
 金敷のツノが活躍した作業でした。
 出来上がった物は重いけど、コークスのかき寄せが楽になりました。


火花試験実施

2008-03-23 18:14:22 | Weblog
 鍛冶仲間よりいただいた棒材(8ミリ径)の火花試験の様子。
 タイマー設定で撮影した物だが、他の鋼材数種類について、画像がボケたり写っていなかったり不明だったりしたため、マシな
S30C(鉄筋)と世界に名だたるスウェーデン鋼(ボーラーK990)の火花を参考に貼ってみた。
 鉄材、鋼材といえどもこんなにも異なる輝きと火花の形状。
 頂いた棒材は推定ではあるが0・5~0・8%の範囲にある鋼であると思われる。
 それにしてもお粗末じゃなぁ。
 もう少し考えよう。撮影方法。

 


速攻で大改修と速攻で鍬の修理

2008-03-16 16:45:59 | Weblog
土曜日。
 炉の大改修と鍬の速攻修理をやりました。
 炉はパティオレンガ(ハンペン)を一部に使い、後は炉体を形成していた粘土で隙間を埋めて完成。
 作業時間1時間。
 その後、乾燥もそこそこにいきなり火を焚いて、速攻で鍬の修理。
 鍬本体に鋼が残っておったのが幸いでした。先をちょん切って火造り。
 タガネで切りミスしでかして、1本だけ長いけど。
 画像はその一部始終。改修前と改修後。そして火の熾り具合。
 鍛接には向いてないかもしれない|||orz
どこからでも加熱ができるのでそれだけが取り柄。
 この手の鍬の最大の難所は、熱処理する時。三本同時に均一に加熱させること。
 これが大変難しい。結局、何がなんだかアバウトな温度になってしまった。
 使い勝手どうかなぁ。
 

大改修しなくてはならない

2008-03-09 18:48:41 | Weblog
 既存の炉であるが、今日、オヤジ様より三本爪の鍬(当方では三ツ鍬と呼ぶ)の修理を言い渡されたが、幅がレンガ一丁幅しかないため入らんことが判明。三本の爪を同時熱処理するにあたり、支障を来す。
 それゆえに大改修をしなくてはならない。
 そこで嵌め込んでいた耐火煉瓦をば引き上げると、あれれっ。大崩壊|||orz
作業終了時から完全冷却するまで、温度差によるのとロストルにしておる鉄筋の突き上げと、きちきち一杯にしたためとが重なって割れたようである。
 ここで、初のM・松永炉の構造を発表。
 これが使っていた炉をちょっぴり崩したところ。
 送風管が38ミリ径。幾分細い送風鉄管を用いております。
 気室なし、というところがこの炉の特徴。(気室というよりは、真下に延びておる鉄管がその役割を果たしているけど、期待はできない)
 この状態で、ようやく修理する鍬の全体が入る程度。


久方ぶりに作業

2008-03-02 19:15:12 | Weblog
3月1日~3月2日(午後1時半頃~3時頃 午前9時頃~12時)
 ひさかたぶりに、鍛冶作業。
 焚き付けは、例によって風呂の消し炭と煙突掃除で出た未分解スス。
ススの塊は、炭素分多くて、着火材の消し炭が少なくて済む代わりに、ひじょーに臭い。煙も激しく怪しく黄色い煙が立つこともある。
 しかし火力は抜群。粘って分解しながら燃えるため、ときどき突いてやる必要があるが。
 たちまちは、剣ナタをさしおいて、積層材地金造り。
 使用した素材。
 FKU材(22ミリ幅の9ミリ厚 32ミリ幅の6ミリ厚) 
 鉄筋(16ミリ径の鉄筋を叩きのめし、幅22ミリ厚さ9ミリにしたもの)
 ながいこと鍛接していなかったので、忘却の彼方になってる可能性もあったが、とりあえず成功。
 タガネで切るにミスってしまい、22ミリ幅のつもりが24ミリ幅になったり21ミリ幅になったり。
 鉄筋は延べて、32ミリで概ね良し。
 必殺一発重ね鍛接。(FKU材4枚と鉄筋打ちのめし板3枚 計7枚の高さ4センチ前後)

 今回は、鍛接ダマスカスの常套手段に挑んでみた。
しかしここで大ボケ。
 22ミリ角に仕上げて捻り、打ち延べて板材にしてドリルで抉って、また叩きのめし。
 ちとまて。一発鍛接して捻る前にドリルで抉らんと、水玉模様出んのでは?
 捻って板材にしてドリドリした後に気づいた。
 どうなる。この材は…|||orz
 気になるのは、鍛接線。捻りに伴い斜めに何本か走っておる。(タガネミスの結果)
 ううむ。これで何作ろう(計画なかったんかい)