山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

鍛接作業

2008-08-31 19:32:50 | Weblog
画像にあるとおり。
日本刀の作刀技法でもって、ダマスカスの作成。
極軟鉄と鉄筋の組み合わせは、全く変わらない。
しかしながら、今日の作業では、だいたいは
叩き過ぎて首がもげ落ちるのであるがどういうわけか
過熱で首がもげた。
 鍛接剤が必要以上にかかったのと過熱によるもの、
それに加えて鉄筋そのものに難があったのかもしれない。
あくまで推測。
 したがって、今日はここまでで置いた。
 その他の作業は、火床の補修である。
 これについては、粘土1:コークス粉2:焼け砂1
の割合でこさえた即席三和土もどきでもって補修。
以上。

黒染め

2008-08-17 18:09:18 | Weblog
鍛冶作業もろもろの作業をまとめてアップ。
鍛冶作業
2・5kgハンマーにようやく慣れてきたところであるが、
中心にまったく当たっていない事が判明。
つまりは,素材に半月形の槌跡がぼっこぼっこ(爆)
鍛接について
しでかしました。
がっくりこ……
鍛接剤の中に,大粒の汗がぼたぼたぼたっ
うっぎゃぁぁ~。もうわちゃになって凹む事かぎりなし。
鍛接作業そのものも、なんだか冷静さ失うておるようで
変に苛って苛立って、くっつかん。がつんと叩くと
重ねた素材がはねて外れた。
 水平も保てておらん。さらに苛立ってしまってる。
 
どうにかこうにか,積層材を1ミリ厚に叩き延べ、拡げて
タガネで切り、整形して例のブツをこさえてみた。
 積層模様は今ひとつボケてわからん。
 柿渋(天然塗料として売られておる物)を薄めて、
黒染めにしてみたのがこの画像。
 タンニンそのものを凝縮しとるようなものなので、
あっつうまに染まったが、初回の皮膜を傷つけてしまい
拭き取って,再度挑戦してみた。
 薄めるに,水に対してどれくらい原液を加えるかを
計算しなくてはならない。
 仕上がってみると真ん中が剥がれてしまった形にそまり
なかなかそこだけ反応してない。
 奇妙なものになってもうた。
 もう一つは、温度もあるかと思われ、今度はお茶で
やってみようかと画策。


オフセット鍛接について

2008-08-12 20:40:11 | Weblog
オフセット鍛接について。
図が荒ましいけど,こんな手順になる。
加熱範囲がカイサキをとった部分に限定されるのでものすごく難しい。
鍛接温度になって、正確に打たないとくっついてはくれず、剥がれ落ちる。
カイサキをとった端をそれぞれに焼いて、金敷きの上に足す部材を置いて強打してみたが
くっつかなんだ。
 くっついている部分もほんのちょっぴりなので、難しさはさらに上がる。
 鍛接剤を盛った直後にカイサキ部分を合わせ、ハシでぎゅううう~っと挟んでそのまんま炉に
投げ入れて加熱した(加熱中は、ハシを外したけど、離れる可能性もあって戦々恐々)
 鍛接温度まで持っていって、ハシでまたそこをぎゅぅぅぅ~と挟んで,金床の上に乗せて
2・5kgハンマーで一発強打。
 くっついた。
 そのまま,コバを打ったが剥がれることもなく、整形して継いだ部分をしならせて確認したが
しっかりくっついていることが確認できた。


 ポイントとして
1 カイサキの角度に注意すること。それぞれ同じ角度。
2 鍛接温度注意。局所加熱になるので充分に
3 あせらんこと。
4 どうも着かん場合、その恐れがある場合にはハシで保持して炉に入れること。
5 一撃必殺で強打するにあたって、正確に当てること。

 参考にならんけど参考までに



最大級の手槌にしてみた。

2008-08-12 17:36:08 | Weblog
秋田の鍛冶仲間より、頂いた向こう槌のハンマーヘッドに市販の石頭ハンマーの柄を
すげてみた。
 どうもありがとうございました。
 柄付きの重量は2・5kgとなり、今現在の手持ちハンマーのなかで最大級になりました。
 実際に使うてみたところ、両頭ハンマーである1・8kgハンマーのような衝撃はありませんでした。
 腕は経絡秘孔を突かれたがごとく膨れたのは確かですが、衝撃が少ないために比較的軽かったです。
 威力は抜群ですが、扱いになれるまで少し時間がかかります(打ち損ね、打ち外しが多い)
 

忘れておった。もう一発

2008-08-03 20:26:25 | Weblog
 鍛冶作業の結果書くのを忘れていたので、別記事であっぷっぷ。
 ハシの製作の近況。
 強引に打ちのべ、ようやく形になってきました。
 16ミリ鉄筋おそるべし。
 16ミリから握り手は8ミリ付近と半分の直径。
 長さも150ミリから400ミリ前後までになりました。
 ちょっぴりグラインダーで削ったり何ぞして調整を図って、カシメピンを通す穴を
 鍛造バージョンで貫通させ、ピンを刺すつもりでおります。
 ピンも鍛造で作ってみるつもりでいます。

ターボde送風機の企て その2

2008-08-03 18:55:01 | Weblog
分解してみた自動車用のタービン。
銀色の部分が本体。
写っておるタービンはエキゾーストマニホルドにあって
駆動させているタービン羽根である。
ここで問題は発生した。
凶器である。(羽根の縁が尖って刃物みたいで怖い)
それはさておいても、こやつを留めておる多角形のボルト。
てっぺんの、マヨネーズの一昔前のキャップみたいなあのギザギザの
ボルトだが、外れん(爆)
 よう見ると、中心カシメてありますがな。なおかつ一部削られておりますがな(核爆)
 さてどうしようかい。
 はずれんとなれば,ボルトを摩って飛ばすしかあるまいなぁ。
 弱りました。

ターボde送風機の企てその1

2008-08-02 11:12:47 | Weblog
企てたるもの。自動車のターボより送風機に仕立て直す無謀なる試み。
この画像は対象となっておるソレ。
三菱のランサーエボリューションのエンジンに搭載されておるものであるが、
姿形は、それはそれは送風機そのもの。動力源が猛烈な排気ガスの流れでもって
エキゾーストパイプに設置されたプロペラを回転させ、直結駆動させている。
 我々アマチュア鍛冶であろうと,プロの鍛冶屋であろうと、火を熾さな作業にならぬ。
 茶色なエキゾースト部分から取り外した後は、手回しグラインダーで回転させるように
しむければ、手回し送風機となるし、モーターで回転させれば電動送風機になる。
 しかし、今現在保有している送風機に比ぶれば一回り小さいのだ。
 けれど、送風量はともかくも圧力がすごいかもしれない。