山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

オフセット鍛接について

2008-08-12 20:40:11 | Weblog
オフセット鍛接について。
図が荒ましいけど,こんな手順になる。
加熱範囲がカイサキをとった部分に限定されるのでものすごく難しい。
鍛接温度になって、正確に打たないとくっついてはくれず、剥がれ落ちる。
カイサキをとった端をそれぞれに焼いて、金敷きの上に足す部材を置いて強打してみたが
くっつかなんだ。
 くっついている部分もほんのちょっぴりなので、難しさはさらに上がる。
 鍛接剤を盛った直後にカイサキ部分を合わせ、ハシでぎゅううう~っと挟んでそのまんま炉に
投げ入れて加熱した(加熱中は、ハシを外したけど、離れる可能性もあって戦々恐々)
 鍛接温度まで持っていって、ハシでまたそこをぎゅぅぅぅ~と挟んで,金床の上に乗せて
2・5kgハンマーで一発強打。
 くっついた。
 そのまま,コバを打ったが剥がれることもなく、整形して継いだ部分をしならせて確認したが
しっかりくっついていることが確認できた。


 ポイントとして
1 カイサキの角度に注意すること。それぞれ同じ角度。
2 鍛接温度注意。局所加熱になるので充分に
3 あせらんこと。
4 どうも着かん場合、その恐れがある場合にはハシで保持して炉に入れること。
5 一撃必殺で強打するにあたって、正確に当てること。

 参考にならんけど参考までに



最大級の手槌にしてみた。

2008-08-12 17:36:08 | Weblog
秋田の鍛冶仲間より、頂いた向こう槌のハンマーヘッドに市販の石頭ハンマーの柄を
すげてみた。
 どうもありがとうございました。
 柄付きの重量は2・5kgとなり、今現在の手持ちハンマーのなかで最大級になりました。
 実際に使うてみたところ、両頭ハンマーである1・8kgハンマーのような衝撃はありませんでした。
 腕は経絡秘孔を突かれたがごとく膨れたのは確かですが、衝撃が少ないために比較的軽かったです。
 威力は抜群ですが、扱いになれるまで少し時間がかかります(打ち損ね、打ち外しが多い)