満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

恋人探しのサイトに一か月存在した! その①

2019-07-04 17:24:45 | 恋愛

毎年訪れていた村上市瀬波温泉。今年は中止にしたら地震が起きた。でも被害が少なくて良かった!

今年は2月に墓参りを兼ねて山口、山陰周遊の旅に出掛けただけで、旅行には出ていない。去年、大阪の住之江区南港(この前G20サミットを開催)に引っ越してから、居心地が良く外に出掛ける気が起きなくなった。これは歓迎すべきことなのか、それとも老化を早める症状なのか、判断しかねている。でも友人たちとの飲み会は頻繁に催しており、肝臓の方は休まる時がない。

特に頻繁に飲み会を開くのが、30年来お付き合いさせてもらっている先輩二人。そこでいつも話題に上がるのが、私の独身生活だ。もう8年くらい一人暮らしを続けているが、月の半分は仕事をしており、自炊もすれば掃除、洗濯もする。何の不自由なく暮らしているのだが、「病気になったらどうする?誰か面倒を見てくれる人が必要だ」と、眉をひそめてこちらを見るのだ。「でも、そのために介護保険を払っているのだし…」、「いや、そんなもんはあてにならん。やっぱり家族に面倒を見てもらうのが一番だ」と、早く再婚しろとばかり口うるさい。まったくその気はなかったのだが、「それじゃ、飲み友達でも作ってみるか」と、初めてその手のサイトに登録した。ヤ〇ー、パー〇トナーというサイトである。電話番号、氏名などを記入して自分のコーナーを作る。その登録料は4000円ほどかかるが、「1か月限定」としてカード払いした。

写真の掲載は自由となっていたが、去年10月に宇奈月温泉の温泉噴水の前で撮った写りのいい写真を公開。すると、次の日に早くも4、5名の「いいね!」が来た。その中で自分より9歳下の女性が、「飲み友達になりたい」とコメントしていたので、さっそく返信した。何日かサイト内で交信して、「じゃあ、今度飲みに行こうか」と誘ったら「嬉しいです」と来たので、「あなたの写真非掲載なので、せめて私のコーナー内だけで掲載される写真を送ってください」と打診すると、「写真は何に使われるかわからないので勘弁してください」と断ってきた。「じゃあ、どうやってあなたを探すの?」、「私があなたの写真を見ています」。サイト内では監視者がいるらしく、文中の電話番号はカットされるのだー「それでは、〇〇駅の改札口で待っています。私はすっぴんで、太めですから案外早く見つかるかも!」と来た。何?顔が分からない女性、すっぴんで、太めの体形……これを見てゾゾゾとした。俺はいったいどんな女性と会って飲み会するのだ!と。

寝間に入ってそれが気になって寝られない。これが2晩続いたので、「申し訳ないが、顔の分からない女性とは会えない」と、断りの返信をした。その返信が、「やっぱりですか。そんな気がしていました」と返ってきた。それを先輩二人に話すと、「なんだ、正直でいい女性じゃないか」と言う。うーん、確かにそうかも知れないが、初めて会うのにすっぴん?それはあり得ないだろう~~~。本当にいい女性だったかもしれないが、そんな勇気はなかった。ーー次の「②挨拶だけで応答なし…」に続く。

伊良湖岬の旅の思い出

2017-03-17 23:09:09 | 恋愛

伊良湖岬は爽やかなビューポイント、向こうに見えるのが三島由紀夫の「潮騒」で有名な神島だ。


今も時々思い出す旅がある。あれは15年位前だった。ある女性と付き合い、
月に一度くらいのペースで旅していた。彼女は信心深い人で、各地の有名な
神社仏閣を訪れるのがメインで、その後に温泉宿に泊まるのが恒例になった。
会社の慰安旅行で温泉宿は何度も泊まっていたが、自ら温泉へ行くようになっ
たのはこのころからである。

その時は愛知県の豊川稲荷神社にお参りに行き、飯田線の延長にある湯谷温泉
に泊まった。湯谷温泉は宇連川の景勝地、鳳来峡に佇む小さな温泉宿、「湯の
風 HAZU」が全国的に有名で、この時もその宿に泊まった。名前の通り、モダ
ンな宿で、川のそばに設えた露天風呂や、美しい会席料理は今も記憶に残って
いる。

次の日、時間があったので蒲郡競艇場へ行こうということになった。彼女は姉御
肌で、時々大胆な発言をする。お参りをした後で、普通なら、「なんて無作法な!」
と怒られるかと思ったが、私がいわゆるその道のプロで(当時競艇専門紙の編集長
をしていた)、「じゃあ、私が資金を出すから、お手並み拝見」と、銀行へ行き、
50万円をおろしてきたのである。

「全部なくなっても構わないから、思い切り賭けてみて。資金が足らなかったら、
またすぐ用意するから」と彼女はど~んと胸を叩いた。大阪でスナックや婦人物洋
装店をやっていたものの、普段は慎ましい印象の女性だっただけに、この行動にはびっ
くりした。そう出られると男は弱い。なんとなく、プレッシャーを感じ、細々と勝負
をしていたが、瞬く間に20万円が消えた。

そして最終レースになった。「本当に全部負けても大丈夫だから、もっと賭けて。最後
だから全部使って!」と彼女に発破をかけられた。そうなるとこちらも肝が据わった。
ねらい目の選手がいて、1、2着想定で30万円全部賭けた。レースが始まり、その選手
がスタートから抜け出したときは思わず目をつむった。「そのまま、そのまま、頼む、
そのままでゴールしてくれ」と、初心者のように祈り続けたのを覚えている。

配当は6750円、これを200枚(2万円)取ったのである。しめて135万円の払い戻し
だった。「さすが、ヘンシュウチョー!」と、彼女はたいして興奮もせず配当を受け取り、
そのお金をバッグの中にしまった。そして、「縁起がいいから、もう一泊しようか」とい
うので少し考えて、伊良湖岬の恋路が浜に行くことにした。「名も知らぬ、遠き島より流
れ来る椰子の実ひとつ~」と島崎藤村が詠んだ潮騒の名勝地である。

「面倒だからタクシーで行こう」と、彼女が言うので競艇場の前からタクシーに乗り、2万
円近く払って「伊良湖ビューホテル」に着いた。このホテルは伊良湖岬の高台に建ち、太平
洋を見渡せる景色が最高だった。その素晴らしい景色は今でも鮮明に思い出せる。次の日は
ここからフェリーに乗り伊勢に行った。そして伊勢神宮に参って近鉄電車で大阪に帰った。

その後彼女と10年付き合ったが、あるアクシデントがあり、今は別々に暮らしている。今
でも親しい友人だが、あれから競艇場へ行こうなどと言われたことはなく、ギャンブル関係
は一切手を出していない。見事なものである。

化粧をしない女とは、もう飲みに行かない!

2016-04-03 23:38:09 | 恋愛

久しぶりに女性と酒を飲んだ。相手はふたり、仕事関係のお誘いだった。若い時は、掃除のおばちゃんまで口説いたと言われるほど女性に関心があったが、3年前、最愛の女性と別れてからまったく女の気がない。いや、ちょっと待て、そうではなかった。去年の暮も押し詰まった12月30日の深夜の12時過ぎにある女性に口説かれ、そのまま体の関係を求められたが、自分の体がまったく反応せず、赤っ恥をかいたことがある。もっとも、その時は、夕方の5時過ぎから飲みっぱなしで、泥酔していたという言い訳もあったが…。

しかし、今はまったく「無」の状態である。身体的にも、精神的にでもある。女性を誘って飲みに行こう…という発想がまずない。これはやはり、セックスに関心がなくなったからだと思う。女性を飲みに誘うということは、その延長上に相手を口説こうという意図があるからで、それがなくなったら誘う意味がない。まあ、極論ではあるけれど…。


今回も相手がリクエストした飲み会だったが、ふたりは放送関係のМ・Cと、解説者だった。ともに40歳ぐらいだが、美貌はМ・Cの方が断然であり、仕事柄、声のトーンも素晴らしかった。かたや解説者はジャージが似合いそうな女性で、まったく化粧気もなく、魅力に乏しい。しかし、愛想はすごくいいのだ。「お前、仮にも男と飲むのなら、化粧ぐらいしてこいよ」と言うと、「すみませーん、忘れました」と、屈託なく答える。

誘われた飲み会だったが、相手が女性二人では、こちらが勘定を持つしかない。店に入ってすぐに意思表示をした。「さあ、ふたりとも、好きなものを飲んで、好きなものを食べてください」と…。すると、解説者の方は腕まくりをしてメニューをにらみ、早々と3品ぐらい注文した。彼女は酒を飲まない。しかし、食い気は人一倍あるようだ。

かたやМ・Cの美女は、「いえ、私は皆さんが頼まれたものを少し分けていただければ、それで結構です」と、言い、オーダーした焼酎のボトルと、氷、水を手元に置いた。そして、「えーと、Мさん(俺)はロックですか、水割りですか?」と、笑顔で聞いてきた。その仕草は、男の無粋な表情を和ませる…。

えらい違いである。解説者は、「どうぞ、皆さんもつまんでください」と口では言いながら、皿を独占し、ほとんど一人で食べている。それを見て苦笑したら、「私は飲まないので…」と、苦笑を返して来た。そして、片手にはメニューを持ち、視線もそちらの方である。そして、「すみませ~ん、注文をおねがいしま~す」と、また店員を呼んだ。

そこでハタと気がついた。この女(解説者)、美貌のМ・Cで俺を釣り、初めからタダ食いの気やったんやな!と。М・Cには、「Мさんがあなたと仕事の話がしたいと飲み会を希望しているよ」と言い、そして俺には、「М・Cと、私のやりとり、どうですか?一度、Мさんのアドバイスを聞かせてくれませんか?」と言ったのだ…でも俺の考えすぎかも知れない~そう思った俺はアホの坂田だった。

その居酒屋はそこそこ高級で、三人で26000円も払った。「チクショー、化粧なしの女のくせによく食いやがって~」と、思っていたら、別れ際に、「Мさん、私はこんな高い店でなくてもいいですよ。次は大阪のたこ焼きや、お好み焼きが食べたいな」と、宣った。それを見ていた美女のМ・Cさんは、両手を合わせてごめんなさいのポーズをした。本当に申し訳ありませんーと頭を下げた。ちなみに、彼女たちは、愛知県から出張してきたのだった。

考えてみると、今の自分には美人もブサイクもまったく関係がない。そもそも女性に興味がないのである。結局、前の彼女と別れた後遺症がまだ残っているのか~と、再認識をしてしまった。気分は最悪である。でも、ひとつの教訓は得た。化粧をしない女とは絶対飲まない、好きな男性が相手なら、どんな女性も着飾るのが真理である。初めから飲み食いがターゲットで、おれはネギを背負った鴨だったのである(泣)

でも、あのМ・Cさんと二人きりなら、飲んでもいいかもーが頭をかすめる俺は、本当は術中にはまってしまったのか?