▽最近は本の話ばっかりしてたのでここらで友人の話でも一つ。
▽たまに県の運動公園内を走る。
だいたいは友人と二人で。
伴走する友人は大概「走りたい」と思ったその時の気分で決まってる。
ダイエット中のやつだったり、
最近トライアスロンを始めたやつだったり、
スポーツ少女だったり。
一人で走るのは寂しいし、3人以上になるとペースを合わせるのが面倒。
いっつも同じやつと走るのもつまらん。
だから、気分によって誘う相手を変える。
断られることもしばしば。
自分は前もって予定を組むのが嫌で、だいたい走る当日になって人を誘う。
よくて前日。
どうしても一緒に走って話したい人がいるときは一週間前とか。
けど走るときになって「今はそのテンションじゃない」ってなることも多いので、やっぱり当日誘う。
最近はテンションのコンディションを整えられるようになった。
▽週に一回も走ってはないけど、不思議と脚力が落ちている気はしない。
車という移動手段が無いせいでもあるだろうし、無駄に遠い書店や古本屋に自転車で行っているせいもあるだろう。
大学に入って気づいたことだが、自分は体を動かすことが好きらしい。どうやら。
おかげで太ることなく生きてる。
球技とかはてんでセンスがないけど。
ボール怖い。
やってて辛い。
スポーツの楽しみを感じる前に上手くできない劣等感が勝ってしまう。
けど、6年間やってきた卓球とか、縄跳びとか、散歩とか、ランニングは本当に好き。
▽この前ダイエット中のやつと走った。
夜。
待ち合わせは学生のよく集まる飲み屋の横。街灯も少ないし窓も店の横にはついてないしでそこまで明るくない。
先についたのは自分だった。
しばらくして、路地からやつが出てくるのが見えた。
腕は前後にというか左右に振るような感じで、足はかかとじゃなくつま先から地面につく。
特徴的な歩き方だ。
トライアスロンを始めたやつからはよくペンギンと言われてる。
もちろん親しみを込めて。
特にやつが時間に遅れたわけでも、機嫌が悪かったわけでもないのに待っている自分は腕を組んで肩幅に足を開いた仁王立ちである。
俗っぽい言い方をするなら待ち合わせ場所で待っているツンデレヒロイン立ち。
主人公が時間内に来ても自分より遅く来ることが気に食わない、そんなヒロインの「遅い!どういうつもり!?」という言葉が一番似合う立ち方である。
▽やつとの距離が近づいてくる。
10m。5m。1m。
目の前に来てようやく話しかけられた。
「おっ、クワタニさん」
ここで覚える違和感。
率直に疑問をぶつけた。
こっちは多分50m位先からやつだと確信していた。
背格好と、何より歩き方で。
「お前もうちょっと手前で俺の事気づかなかったの?」
たぶん岡山でできた知人の中で自分はやつに対してが一番乱暴な言葉づかいだと思う。
そうするのが一番やつと付き合いやすい。許してくれてることに感謝。
やつは答えた。
「いやー、何回か夜ひとりで走ってるんだけどさ、クワタニさんだと思って話しかけようと思ったら柱だったことがあるんよ。」
やつのことだから本気で柱と自分を間違えたんだと思う。
目はそこまで悪くないはずだったが。自分と同じく裸眼だし。
なんだかんだ言ってもそんなやつと話すのは最高に楽しい。
難を言えばもうちょっと速いペースで走りたい。
▽しかし俺柱に見間違えられるのか。
体の線の細さか?身長か?
わからん。
柱的存在になれというメタファーだろうか。
まずいな。最近日に焼けて黒くなったからますます柱臭くなってきたかもしれん。
▽たまに県の運動公園内を走る。
だいたいは友人と二人で。
伴走する友人は大概「走りたい」と思ったその時の気分で決まってる。
ダイエット中のやつだったり、
最近トライアスロンを始めたやつだったり、
スポーツ少女だったり。
一人で走るのは寂しいし、3人以上になるとペースを合わせるのが面倒。
いっつも同じやつと走るのもつまらん。
だから、気分によって誘う相手を変える。
断られることもしばしば。
自分は前もって予定を組むのが嫌で、だいたい走る当日になって人を誘う。
よくて前日。
どうしても一緒に走って話したい人がいるときは一週間前とか。
けど走るときになって「今はそのテンションじゃない」ってなることも多いので、やっぱり当日誘う。
最近はテンションのコンディションを整えられるようになった。
▽週に一回も走ってはないけど、不思議と脚力が落ちている気はしない。
車という移動手段が無いせいでもあるだろうし、無駄に遠い書店や古本屋に自転車で行っているせいもあるだろう。
大学に入って気づいたことだが、自分は体を動かすことが好きらしい。どうやら。
おかげで太ることなく生きてる。
球技とかはてんでセンスがないけど。
ボール怖い。
やってて辛い。
スポーツの楽しみを感じる前に上手くできない劣等感が勝ってしまう。
けど、6年間やってきた卓球とか、縄跳びとか、散歩とか、ランニングは本当に好き。
▽この前ダイエット中のやつと走った。
夜。
待ち合わせは学生のよく集まる飲み屋の横。街灯も少ないし窓も店の横にはついてないしでそこまで明るくない。
先についたのは自分だった。
しばらくして、路地からやつが出てくるのが見えた。
腕は前後にというか左右に振るような感じで、足はかかとじゃなくつま先から地面につく。
特徴的な歩き方だ。
トライアスロンを始めたやつからはよくペンギンと言われてる。
もちろん親しみを込めて。
特にやつが時間に遅れたわけでも、機嫌が悪かったわけでもないのに待っている自分は腕を組んで肩幅に足を開いた仁王立ちである。
俗っぽい言い方をするなら待ち合わせ場所で待っているツンデレヒロイン立ち。
主人公が時間内に来ても自分より遅く来ることが気に食わない、そんなヒロインの「遅い!どういうつもり!?」という言葉が一番似合う立ち方である。
▽やつとの距離が近づいてくる。
10m。5m。1m。
目の前に来てようやく話しかけられた。
「おっ、クワタニさん」
ここで覚える違和感。
率直に疑問をぶつけた。
こっちは多分50m位先からやつだと確信していた。
背格好と、何より歩き方で。
「お前もうちょっと手前で俺の事気づかなかったの?」
たぶん岡山でできた知人の中で自分はやつに対してが一番乱暴な言葉づかいだと思う。
そうするのが一番やつと付き合いやすい。許してくれてることに感謝。
やつは答えた。
「いやー、何回か夜ひとりで走ってるんだけどさ、クワタニさんだと思って話しかけようと思ったら柱だったことがあるんよ。」
やつのことだから本気で柱と自分を間違えたんだと思う。
目はそこまで悪くないはずだったが。自分と同じく裸眼だし。
なんだかんだ言ってもそんなやつと話すのは最高に楽しい。
難を言えばもうちょっと速いペースで走りたい。
▽しかし俺柱に見間違えられるのか。
体の線の細さか?身長か?
わからん。
柱的存在になれというメタファーだろうか。
まずいな。最近日に焼けて黒くなったからますます柱臭くなってきたかもしれん。