近況はこんな感情

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夏だけ「終わる」が使われる。

2014年08月29日 23時31分34秒 | 枕電子計算機
▽なんか最近よくSNSで出回ってる言葉。

『四季の中で夏だけが「終わる」よね。冬は終わるんじゃなくて「春が来る」だし、春も「夏が来る」。秋は「深まって」連続的に冬に変化する。』

これは多分夏休みというものの存在にその原因があるんじゃないかと邪推中。

春休みは終わっても、むしろ休み終わってからの方が春ってイメージだし、冬休みは明けても超寒い。

「夏≒夏休み」な少年少女たちはたくさんいる。

そしてそんな少年少女の夏はもうすぐ終わるんだと思う。



▽最近夏休みの宿題代行サービスが話題。

すごいよね。

読書感想文、工作、研究、そして計算ドリルや漢字ドリル、全部やってくれるんだから。

怠け者の子どもたちには強い味方に見えるよ。


味方か?

教育関係でメディアによく出てくる尾木ママも

『子どもたちに対しては「教育犯罪」そのものです!!「詐欺」の実践教育であり、学校が最も大切にしている正直な生き方に反する、担任への「虚偽」行為に他なりません。しかも、子どもに「自己欺瞞」させることでもあります!つまり三重の教育犯罪なんですよ。 』

と批判。

おっしゃる通りだと思う。

「時間がなければお金を使えばいいじゃない」精神を早いうちから刷り込んでいくね。



▽とはいえ自分も自由工作は母親にやってもらった。

手伝ってもらったんじゃなくてあれは「やってもらった」。

今でもすっごい感謝してる。

なぜかって工作嫌いだったから。


▽漢字計算ドリルは一学期の復習にもなるし一か月以上頭を使わないと本当に退化しちゃいそうだから仕方ないかなと思うんだけど、

読書感想文と工作と自由研究はどうにも嫌いという思いが消せない。



▽工作は何が一番嫌だったかと思いだすと

丁寧にクラス一同の作品を展示してくれてたこと。

小学校中学年くらいのころから劣等感しか感じなかった。

低学年の頃は他人の作品とかほとんど気にしてなかった。正直どうでもよかった。

他人の評価が気になりだしたのは多分中学年。

そして小学生の評価基準は「他と比べてどうか」だったと思う。

自画像も全然似てない。輪郭も口も眼も鼻も髪も全部変。多分本物と並べて見せても自画像とは思われない。

さすがに人だということはわかったと思うんだけど。

上手い作品と並べられると妖怪でも書いたんじゃないかという出来。

できれば自分の作品は人に見られたくなかった。同じ土台に並べてほしくなかった。

図画工作では他人と比べることで「なにくそ。上手になってやるぞ。」とは思いつきもしなかった。

ましてや楽しいなんてとてもとても。



▽書道もそう。

書写の時間に書いたものを出席番号順に教室の壁に貼り出してくれてた。

出席番号の関係でとなりの作品の作者は小さいころからお習字に行ってる女の子。

もー、生き恥を真後ろに晒しながら授業受けてる様なもんよ。

今でこそ「しゃーない」で済ますだけのこころを手に入れたけど、小学生の自分にそのメンタルはなかった。

ちなみに字の下手なことに対する自分内最強の言い訳は「俺左利きだし。」


▽授業で絵を描くことも習字をすることも悪いこととは思わない。

そうやって自分の才能に気づくことのできたやつもいたと思う。

ただ貼り出すのはやめてほしかった。

自分の作品に自信があるやつだけが掲示されるシステムとか作ってほしかった。

遅くとも3~4年生の頃には。

そうすれば絵を描く楽しさにもっと早く気づけたかもしれない。



▽理科の自由研究は本当に何をしていいかわからんかった。

あの課題のコンセプトは何?

「日ごろ疑問に思っていることを夏休みという長い期間を利用して解明してみよう」とか?

ねーよ。身の回りの事象を疑問に思った事ねーよ。

そういうものなんだよ。

太陽が東から昇って西に沈むように、雨の後には虹ができるように、

虫の記憶力も、太陽電池も、放れば返ってくるブーメランも、自動車のエンジンも、テレビが映るのも、

全部「そうなってるんだからいいじゃん」としか思わんかったよ。

ていうか俺が不思議に思った事大体調べれば誰かが先に研究して解明してるんだよ。

調べれば調べるほど専門的な言葉が出てきて難解だよ。

本を写すだけでいいんだったら多分できただろうけどそれ提出しても先生いい点くれないでしょ?


▽読書感想文。

お前だけは絶対に許さん。

本と向き合えた気もしないし自分と向き合えた気もしないし、少なくとも原稿用紙3枚以上もある友達の感想文を読んで心の交流を交わそうとも思わん。

ていうか字数制限がいらん。

そりゃ本の概要になっちゃいますよって。

字数うめるために心にもないような上っ面だけのことを書いちゃいますよって。

何人の児童生徒を必要以上の読書嫌いにさせたのか。

「宿題として課す」ことが嫌。

本を強制されて読むのは授業だけでじゅうぶん。

読み方さえ教えてもらったらあとは自主性に任せた方がいいと思うんだよな。

本が読みたくないなら読みたくないで仕方なし。



▽文科省の定める「課題図書」もよくわからん。

なぜ「感想」の書き方を比べるだけでは飽き足らず読む本まで規制するのか。

てんでバラバラの本だと何を思うかもそれぞれで評価しづらくて、同じ本だと文章の巧拙が評価しやすいから?やっぱり他人と比べちゃうの?

それは「トリックと犯人の過去や犯行動機はこちらで用意します。ミステリーを書いてください。」って言って書かせてるようなもんだよ?

いや、それはそれで面白そうだけどさ。



▽なぜ読書感想文を書くのか、どんなふうに書くのかを夏休み前に教えてくれてたらと思う。

これは自分をうけ持ってきた担任の先生たちのせい?けど大概の先生はそうなんじゃないの?

これはどこに文句つければいいの?文科省?


▽2ちゃんねるでも読書感想文については賛否両論。

ざっと見て目を引いたのはこの書き込み↓


本好きにするために読書感想文書かせるわけではないですよ。コンクー
ルへの義務出品がなければ、こんなに骨の折れる指導はしなくて済みま
すw 教科書にないのに、指導しなければならない=指導時数に含まれ
てない指導を必須指導時間を削って行う ことになります。テストの平
均点下げたくない先生は無指導で感想文を宿題に出すことになります。
感想文があるから読書週間は嫌!という子供は実際いますね・・・ 


コンクールの出品義務制度が本当にあるのかどうかは謎。

しかしますます読書感想文を必須とすることの意義とはなんなのかって感じ。




▽金に余裕があるんだったら読書感想文とか工作とか自由研究とかは代行に頼んでもいいんじゃない?っていうのが正直な自分の考え。

俺に子供ができても絶対頼らせないけどね。

あとコンクールで入賞させるために絵のポスターの代行を頼む親もいるらしいけど

ゴースト使ってて2014年の上半期を賑わせた音楽家と同じことしてることには気づいてるのかな?


上の3課題は甘んじてお父さんが引き受けましょう。

あ、ごめん。やっぱり工作はむりかもしれん。子どものクラスメートよりお父さん不器用な気がする。

計算ドリルと漢字ドリルは絶対に自分でやれ。



▽そもそも宿題代行サービスの依頼主は

「病気で手が付けられない場合や受験で忙しくて宿題に手が回らない人」

が多いという。

「面倒だから代行にお願いしてる」人ばっかりなイメージを勝手に持ってたけど。

紹介のされ方の問題かな。

病気で手が付けられないのに宿題を課してる学校があるんだったらそれはそれで問題あるだろ。

受験とか塾が学校の宿題より大事と思ってて、なおかつお金があるんなら頼んでもいいんじゃない?

それでいい大学行っていい会社に入れて幸せになれるんならいいんじゃない?


▽あと夏休みの宿題って、「忘れました」でしらを突き通せば運動会とか文化祭のなんやかんやで結構うやむやになるから

金払ってまでしてもらわなくていいんじゃない?

学校の勉強が人生のすべてじゃないし。

それで成績が下がるのが嫌なら

自分でやったらいいんじゃない?



▽参考
尾木ママオフィシャルブログ/『学生の皆さん!宿題代行という名の「教育詐欺」犯罪は即刻おやめ下さい!』(2014.8.27)

J-CASTニュース/『「宿題代行サービス」作文1枚5000円!? 尾木ママ「れっきとした詐欺罪」「教育犯罪」と断罪』(2014.8.28)

読書感想文の意義

実に無意味な読書感想文2(2ちゃんねる)

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1 コメント

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Unknown (プリンス)
2014-08-30 00:02:41
読書感想文は僕もあまり……感想といっても「面白かった」か「ためになった」か「つまらなかった」かどれかですもんねぇ

個人的には小論文とか人権作文とか、多少なりとも「文章を書く」ことそれ自体に意味があるような課題を出せばと思うのですけど。論文はかけて損はしないし。得をするかどうかはその人の人生次第ですけど。
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