昼休みの日本語講座

2018-01-06 20:06:36 | 仕事
現場事務所は、職人さんの詰所を兼ねているため、昼休みには
すぐそばのテーブルで、鳶さんたちが昼食を食べています。

昨日は、そのなかに、昨年夏から働いてるらしい20歳前半のベトナム人が二人。
自分たちが作ったお弁当を食べたあと、テーブルにうつぶせになって、休んでいました。
きつい肉体労働だから、疲れてるんだろうなぁ。と思っていたら。

彼らの向かいに座っている職長さん(推定30歳)が、
「こら!お前ら、寝てたらあかんぞ!日本語の勉強をせんかい!」
と、頭を叩くではありませんか。
可哀想に、と、ビックリしました。

彼らは、「ハイ!」
ベトナム語と日本語を翻訳したテキストや、辞書をカバンから取り出します。

「お前ら、オレらにどつかれんように、教えたってるんや!」
「ハイ」

そのあと、職長からの「日本語講座」が始まりました。

横で聞いていても、まだまだ、彼らが日本語を理解していないのが、わかります。
しかも、職長はバリバリの関西弁なので、彼らの資料や辞書には載っていない
言葉ばかり。

さらに、ガードマンのおばさま(62歳)が、
「やっぱり、ベタな関西弁を教えなあかんわ」
と、割って入り、
「もうかりまっか」「ぼちぼちですわ」
が、関西人の挨拶だと教えても、ベトナム人二人は、キョトン。

次に、職長が、二人に向かって
「チ○ポ出すって、わかるやろ?」
「ハイ!ワカリマス!!」
下ネタを、教えるなよ。

「よし!今から、オレが言う言葉を、覚えて、言え!」
「ハイ!」「ワカリマシタ!」
真面目に答える二人。

職長の口から出た言葉は

「なまむぎ なまごめ なまたまご」

なんで、早口言葉やねん。
日本人でも難しいのに、ベトナム人にとっては、難易度高すぎるぞ。

「ナマムジュ・・・ナマゴミュ・・・」
「違う!」
何度もダメ出しをするうちに昼休みが終わり、
「お前ら、昼からずっと、『生麦生米生卵』言いながら、仕事しとれ!」
そんな鳶職人、おらんし。


その様子を見ていた、監督のYさんが、職長に聞きました。
「プライベートでも、こいつらの世話してんのか?」
「こいつらと一緒にサッカーするんすよ。
 めっちゃうまいっすよ。ベトナム人だけのチームがやる大会で優勝したし」
へぇー、すごいなぁ。

「こいつら、練習のときは、ミカンを片手に、はだしで走り回ってますから」
えー。何それ。

大笑いさせてもらった昼休みでした。

鳶さんって、口が悪くて態度が荒い人が多いけど、男気があると思います。
ベトナムから来た男の子は、その会社に何人もいて、真面目に働き、、
本国に仕送りをしているそうです
頑張ってほしいなぁと、願います。

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