「おもたせ」という言葉について

2014-11-11 17:07:47 | 日本語・漢字
3年ほど前、知人と一緒に、別の知人を訪問する際のこと。

コンビニの前で「ちょっと待ってね、『おもたせ』買うわ」
との言葉に、とても違和感を感じました。

え?「手土産」じゃなくて、「おもたせ」?

それって、おかしくない?

その場では何も言えなかったのですが、ずーっと頭の片隅に引っかかっていました。

それを思い出したのは、数日前、十三での女子会までの時間つぶしに
立ち寄った梅田茶屋町の「ロフト」です。

「おもたせコーナー」とかいう名称を高々と掲げた一角が
存在するではありませんか。

ちょっとしたショックでした。



さきほど調べた「Goo国語辞書」には、こうあります。

「おもたせ」
《「御持たせ物」の略》来客を敬って、持ってきた土産物をいう語。
多く、その客へのもてなしにその品をすすめるときに使う。
「おもたせもので失礼ですが」

[補説]近ごろでは、客が持ってきた土産物を受けた側からいうのではなく、
「このお菓子がお持たせに最適です」のように、客が持って行く手土産の意で
使うことが増えている。


ふうん。やはり、この表現が一般的になりつつあるのかぁ。

・・・って。感心している場合じゃない!

絶対おかしいですよ、この言葉の使い方。

謙譲の意が、贈る側と受け取る側、いつの間にか、すり替わっている。
日本人ならではの「曖昧さ」を重んじる心から生まれた表現だと思うのですが、
「ら抜き言葉」と同じく、これは許せん!ドン!(テーブルを叩く音)

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あ、そうそう。「日本語・漢字」というカテゴリーで
この記事を書いているので、ついでに、自慢を。

久しぶりに「漢字テスト」に挑戦し、20回以上、レベル5をクリアしました!

すごいでしょ。
と書いても、あまり伝わらないと思いますが。
漢字検定準一級の実力とは、こんなもんです。

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